サッカーFIFAワールドカップ、オリンピックと並び、「世界3大スポーツ大会」と言われているラグビーのワールドカップ。
4年に1度の大会は大きな経済効果を生み出すと言われています。
ではその大会の優勝賞金はどれほどの額になるのでしょうか。
今回は、ラグビーワールドカップの驚きの賞金額をご紹介します。
【ラグビー】ワールドカップ 経済面
まずはラグビーワールドカップの経済的な規模について、2019年に日本で行われたワールドカップのさまざまな数字をご紹介します。
チケット販売枚数 | 172万枚 |
チケット完売率 | 99% |
チケット収入 | 389億円 |
協賛くじ収益金 | 100億円 |
テレビ視聴者延べ数 | 8億5728万人 |
ソーシャルメディア動画再生回数 | 20億4000万回 |
雇用創出効果 | 4万6340人 |
経済波及効果 | 6464億円 |
いずれも景気のいい数字が並んでいます。
そして総観客数は、サッカーワールドカップの約300万人に対してラグビーワールドカップは約172万人と半分強。しかし夏季オリンピックの約120万人よりもかなり上となっています。
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【ラグビー】ワールドカップ賞金
ではラグビーワールドカップの賞金はどれほどの規模なのでしょうか。
まずは比較対象となる他のスポーツからご紹介します。
サッカーワールドカップ
ワールドカップ同士の比較ということで、まずはサッカーから。
FIFAワールドカップカタール大会の賞金総額は、4億4000万ドル(約616億円)でした。
優勝国の賞金は4200万ドル(約58億8000万円)、準優勝国が3000万ドル(約42億円)、3位が2700万ドル(約37億8000万円)、4位が2500万ドル(約35億円)でした。
そして8強に入れば賞金は1700万ドル(23億8000万円)で、16強は1300万ドル(18億2000万円)、1次リーグで敗退した場合でも900万ドル(約12億6000万円)という額。
これ見ると、ラグビーワールドカップの賞金もかなりの額が期待できそうです。
バスケットボールワールドカップ
一方、賞金額が大きくと下がるのはバスケットボールのワールドカップ。
中国で開催された2019年のFIBAバスケットボールワールドカップの賞金総額は1500万ドル(約21億円)でした。
優勝国の賞金は250万ドル(約3億5000万円)。
準優勝国は150万ドル(約2億1000万円)で、3位と4位の国は各120万ドル(約1億6800万円)、5位から8位は各80万ドル(約1億1200万円)、9位から16位は各55万ドル(約7700万円)、17位から32位は各20万ドル(約2800万円)でした。
バスケットボールワールドカップの賞金はサッカーの20〜30分の1レベル。
ラグビーワールドカップはどちらに近い額になるのでしょうか。
ラグビーワールドカップ
では本題。ラグビーワールドカップの賞金はいくらかというと・・・答えはゼロです。
これは1987年に第1回ラグビーワールドカップが始まって以来、一貫しているポリシー。優勝賞金は伝統的に「0円」なのです。
その理由はラグビーが紳士のスポーツだから。
優勝することで富を得ようという姿勢は紳士らしくないという理由で、賞金は定められていないのです。
その代わりに選手たちのモチベーションとなっているのは、大会に出場することが最大の栄誉という思想。
その意味では同じ世界3大スポーツ大会の中でもオリンピックに近いと言えます。
優勝したチームの選手たちに金メダルが与えられるのも同じ。
また優勝カップの「ウェブ・エリス・カップ」の台座には歴代優勝チーム名が刻印されますが、これこそが最高の名誉であり、全世界のラグビー選手にとって最大の目標だと言われています。
オリンピックの報奨金
オリンピックも賞金はありませんが、そちらには報奨金が出ます。
東京2020オリンピックの日本選手の場合、JOC(日本オリンピック委員会)から支払われた報奨金は、金メダルが500万円、銀メダルが200万円、銅メダルが100万円。
これに加えて各競技団体からも報奨金が上乗せされました。
例えば卓球は、シングルスの金メダルで1000万円、ダブルスは1人500万円。団体は1人400万円。
体操は金メダルで50万円、銀メダルで30万円、銅メダルで20万円。
バスケットボールは金メダルだった場合500万円、銀で300万円、銅で100万円と規定されていましたが、一方で水泳や柔道の追加報奨金は0円でした。
ラグビーワールドカップの報奨金
ではラグビーワールドカップはどうなのかというと、嬉しいことにこちらにも報奨金があります。
報奨金を出すのは日本ラグビー協会。ワールドカップでの成績に応じた報奨金を用意しています。
2019年大会時に発表された報奨金は以下のとおり。
優勝:1人500万円
ベスト4:1人300万円
ベスト8:1人100万円
2019年大会で日本代表はベスト8に入りましたから、1人100万円を得たことになります。
そしてこの報奨金がすごいのは、対象となっているのが選手だけでなく、スタッフなども含めた全員であること。
ワンチームとして戦っているスタッフにも同額が支払われることで、選手たちのモチベーションも大きく上がったと言われています。
その対象となっている人数は、約50人。優勝すれば総額は約2億5000万円となるのです。
まとめ
なんと賞金額は0円となっているラグビーワールドカップ。
報奨金こそ用意されていますが、選手たちはほぼ名誉だけのために血の滲むような努力を続け、戦っているのです。
その事実を知れば、選手たちの姿がさらに眩しく見えるのではないでしょうか。
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