マイナースポーツの”ダウンヒル”をご存じでしょうか。
別名”MTBバイクと呼ばれ、マウンテンバイクで丘の頂上から一気に駆け降りるスリリングなエクストリームスポーツです。ダウンヒルはマウンテンバイクを使用したエクストリームの代表格で、世界各国でプロレースが行われています。
しかし、競技に携わってないとダウンヒルの魅力は伝わりません。
この記事では、より多くの人にダウンヒルの魅力を伝えるため、競技の魅力やルールについて紹介していきます。
ダウンヒルの魅力について
ダウンヒルの魅力は次の2つが挙げられます。
ここからは、ダウンヒルの魅力について詳しく解説していきます。
ダウンヒルの魅力①観客も熱狂的になるスリル感と中毒性
ダウンヒルは、丘の上から高速走行で駆け降りる迫力満点なスポーツで、一度体験したらやみつきになるようなスリル感が魅力です。
最高時速は70㎞にも達し、ライダーは車やバイクと同等の速さをマウンテンバイクで体感することになります。また、ダウンヒルが行われる場所は基本的に走りやすい道ではなく、木の根本や岩など、様々な障害物と隣り合わせです。
徒歩でも進むのが困難な斜面をマウンテンバイクで走ることに、熱狂的になるファンも多くいます。
ダウンヒルの魅力②最後まで誰が勝つかわからない興奮
前述にあるように、ダウンヒルは様々な障害物を高速走行で走ってタイムを競います。
ライダーのスキルも関係しますが、レース中に予測不能な事態が起こるのもダウンヒルの醍醐味。順調に走行していたライダーがクラッシュしたり、優勝候補に入らないライダーが上位に入ったりと、誰も予想していないことが起こりうるのです。
そのため、どんな状況でも最大のパフォーマンスが出せるように、多くのライダーが日々練習に励んでいます。
ダウンヒルのルールとライダーの準備
ダウンヒルのルールは至ってシンプルで、一番速く丘を駆け降り、ゴールしたライダーが勝利。ゴールのタイムを競い、順位がついていきます。
シンプルなルールの中、優勝を目指すためにライダーは事前に準備を行います。レース前に行う準備は以下の2つです。
・トラックウォーク
・トレーニング
ライダーの準備は非常に重要で、この時点で勝負が始まっていると言っても過言ではありません。それぞれの準備で何をするのか解説していきます。
トラックウォーク
トラックウォークは、マウンテンバイクのメンテナンスをするメカニックがマウンテンバイクを調整する間、レースするトラックを徒歩で下見することです。通常、決勝の3日前と予選の2日前に行われます。
各ライダーはトラックウォークでどのルートを走行するか想定します。ルート選択はタイムに大きく影響し、当日の天候や自身のコンディションも考慮しなければならないため、トラックウォークはライダーにとって大事な準備となります。
トレーニング
ダウンヒルにおけるトレーニングは、実際に計測器を装着してレーストラックを走ることです。通常予選前日と決勝の2日前に行われます。
実際に走行してタイムを測ることで、より細かなルートを決めていきます。他のライダーのタイムを探るなど心理戦も兼ねているため、トレーニングもライダーにとって重要な準備の1つです。
また、トレーニング中にレーストラックの確認でライダーがバイクから降りることがあり、ファンにとってはライダーを近くで見ることができるチャンスタイムでもあります。
ダウンヒルを観戦するには
ダウンヒルは普段身近にあるメジャーなスポーツではないため、見たことがない人のほうが多いでしょう。ここからは、ダウンヒルの観戦方法を紹介します。主な観戦方法は以下の2つです。
・国内大会で観戦する
・Red Bull TVで視聴する
観戦方法について下記で詳しく解説していきます。
国内大会で観戦する
ダウンヒルは国内でも大会が開催されています。主な大会は以下の通りです。
・JCF MTB ジャパンシリーズ
・ダウンヒルシリーズ
・レッドブル・ホーリーライド
・八海山麓MTB大会
JCF MTB ジャパンシリーズはダウンヒルとクロスカントリーが行われるため、2種類のエクストリームスポーツを同時に楽しむことができます。ダウンヒルシリーズは7月〜12月に開催されるシーズンで、シーズン期間は様々な場所で競技が開催されています。
また、開催地は長野県の富士見パノラマリゾートや石川県の白山瀬女高原スキー場などが多く、茨城県や福井県で開催されることもあります。
Red Bull TVで視聴する
Red Bull TVは様々なアクションスポーツをメインに配信するサービスで、ダウンヒルの大会も視聴することができます。
Red Bull TVではダウンヒルの最高峰・UCIワールドカップが配信されているので、興味がある人は世界で活躍するライダーのスキルを視聴してみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では、マイナースポーツでスリルと興奮を味わえるダウンヒルの魅力について紹介していきました。
危険と隣り合わせのスポーツであるため、ダウンヒルにチャレンジすることは勇気と度胸が必要ですが、観戦する側としてもとても楽しめるスポーツです。
興味がある人は是非、競技を観戦してみることをおすすめします。