気軽に楽しめる生涯スポーツとして人気のソフトバレーボール。小学校の体育でも取り入れられています。
しかし時間が少なくて上達する前に終わってしまったという方も多いのではないでしょうか。
各地で気軽に参加できる大会も開かれているソフトバレーボール。ここではその上達のコツをご紹介します。
柔らかいボールに合わせたコツ
ソフトバレーボールの特徴は柔らかいボール。
一般的なバレーボールに比べて痛くないのは良いのですが、一般的なバレーボールに慣れた方がその感覚で打つとうまくいかないことも。
ソフトなボールに合わせた打ち方のコツがあるのです。
コツ①:サーブは強く打たない
ソフトバレーボールのボールは柔らかく軽いので、少しの力でとてもよく飛びます。強く打とうとすると簡単にアウトに。
まずはエンドラインギリギリの位置に立ち、力を入れずに、コートにしっかり入れることを意識して打つことが重要だと言われています。徐々に距離を伸ばして強いサーブを打つ練習をしていきます。
逆にうまく飛ばない人はボールの中心を手のひら全体で叩くことをイメージし、ネットの近くから練習を始めるのもコツ。だんだんと遠くから打てるよう練習します。
コツ②:アンダーハンドパスは面を広く、当てるだけ
アンダーハンドパスでもバレーボールの感覚で組んだ腕を振り上げるとボールが飛び過ぎてしまいます。ボールを上げるには当てるだけで十分。ボールが大きいので、両手のひらから肘までの腕を広くする意識で当てると良いと言われています。
このとき、腕の動きでコントロールしにくいので、ボールを上げたい方向に体の中心を向けることが重要。膝を使ってコントロールします。
またソフトバレーボールでは手を組まず、手のひらを上に向けてレシーブをすることも可能。一般的なバレーボールではボールに触れている時間が長いとホールディングという反則になりますが、ソフトバレーボールではボールが柔らかく、そもそも触れる時間が長いため、この反則は取られにくくなっています。
手を組んで打つのが苦手な方は、まずは手のひらを使って包み込むように打ち返すのもコツだとされています。
コツ③:オーバーハンドパスはしっかり掴むイメージ
オーバーハンドパスでも包み込むように打つのは有効。ボールをしっかり掴んで押すイメージで触れる時間を長くすれば、コントロールがしやすくなるとされています。
手のひらを使ってレシーブできるオーバーハンドパスは、レシーブで使っても有効。しっかり包み込むことで不規則な回転で打ってくるサーブなどもうまく処理できるのです。
オーバーハンドで取れるボールは積極的にオーバーハンドを使った方が確実性は上がります。
狭いコートと低いネットに合わせたコツ
ソフトバレーボールのもう一つの特徴が、バドミントンと同じ大きさの狭いコートと、2mしかない低いネットです。
これによってスパイクやブロックが全く違ったものになります。
コツ④:スパイクはボールの上半分を叩いて落とす
バレーボールの要領でボールの横や下を叩くと。よく飛ぶソフトバレーボールではほとんどの打球がアウトになってしまいます。コツとされているのはボールの上半分をミートすること。ネットが低いので高くジャンプする必要はありません。
ただしネットが低いため、相手にとってはブロックしやすいという面も。力任せに打ってもブロックされる確率が高いので、落ち着いて相手のいないところに落とすという意識が必要だと言われています。人数が少ない分空間もできやすいので、フェイントも有効です。
コツ⑤:ブロックは真下に叩かれるのを防ぐ
ブロックで注意すべきことの第一は、「オーバーネットは一切禁止」ということです。
ネットが2mと低いため、背の高い人が普通のバレーボールの意識でジャンプすると簡単にオーバーネットになってしまいます。そこで重要と言われているのは、手を真上に伸ばす意識を持つこと。
その上でブロックの際に意識すべきとされているのは、どんなスパイクでも止めるということではなく、真下に叩かれるコースを防ぐことです。ソフトバレーボールでは強烈なスパイクは真下に向かって打ち下ろすことになり、これをレシーブするのはほぼ不可能。
そこでそのコースを防ぐ位置に手を伸ばしてブロックするのです。すると相手は長いコースに比較的遅いスパイクを打つしかないため、ディフェンスがかなりしやすくなります。
またジャンプしてのブロックはタイミング的に難しいものですが、ソフトバレーボールではジャンプしないブロックが有効な場面も。ネットの高さが2mと低いので、多くの人が手を伸ばしただけで届いてしまいます。足が床についていれば相手のスパイクに合わせて手を動かすことも容易に。次のプレイにも移行しやすくなります。
まずは無理にジャンプせず、スパイクにタイミングを合わせて対処することを意識するのも上達のコツだと言われています。
まとめ
ソフトバレーボールはバレーボールより敷居は低い代わりに、ボールの扱いやコートに合わせた戦術に独特のコツがあります。
特にボールの飛び方に関しては「とにかく力を抜いて打つことが重要」と言われています。
ボールに触れることは家でもできますので、上達を目指す方はボールを手に入れてその飛び方に慣れると良いかもしれません。
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