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競歩の歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

競歩と聞いた時、皆さんはどのような様子を思い浮かべるでしょうか。

とにかく一生懸命歩く競技?そもそも、マラソンと競歩は何が違うの?と首を傾げる人も少なくないと思います。

実際、マラソンと比べると、競歩に関しては認知度が低い印象があるかもしれません。

しかし、実はマラソンと競歩には細かな違いがいくつもあり、同時に違った魅力も存在する競技なのです。

今回は、その競歩というスポーツについて解説していきます。

競歩の起源・歴史について

競歩というスポーツの特殊なところは、陸上競技で唯一判定競技であることでしょう。

詳しくはルールの項目で解説しますが、決められたフォームを維持して歩きつつ、その上でライバルよりも早くゴールする必要があるのです。

その起源がどこにあるのか、実は今でも解明されていないことが多いと言います。

恐らくヨーロッパのどこかが発祥だろう、とは言われていますが、その起源については諸説があり、どの説が正しいのか定かではないのです。

確かなことは、1908年第4回ロンドン大会で明確にオリンピック競技として認められたということです。

マラソンと違い、発祥さえも謎に包まれているミステリアスさも、この競技の魅力に数えていいかもしれません。

日本における競歩の歴史について

日本にいつごろから競歩が入ってきたのかについては定かではありません。

しかし、第29回北京オリンピック(2008年大会)にて山崎勇喜選手が七位入賞したのを皮切りに、次々と日本人選手達が好成績を残すようになりました。

特に20キロ競歩の世界記録(2021年現在)を持っているのは、なんと日本の鈴木雄介(富士通)選手です。2015年3月15日に開かれた全日本競歩能美大会のことでした。

その記録は、堂々の1時間16分36秒。独特のフォームを維持しつつ、その上でこの距離をたった1時間と少しでゴールするのですから、そのレベルがいかに高いか素人にも想像がつくと思われます。

全国高等学校総合体育大会においても、2001年熊本大会から正式に競技として導入されています。

少しずつではありますが、若者の競技人口も増え、オリンピックの人気も相まって日本でも注目されつつある競技なのです。

競歩と関連のあるスポーツ・派生したスポーツ

競歩と似ている競技として名前が挙がるのが、やはりマラソンでしょう。

マラソンと競歩は何が違うのでしょうか?マラソンの紀元は、競歩と違ってはっきりしています。

紀元前490年、古代ギリシャ連合軍とペルシャ軍がアテナイ近郊のマラトンで戦ったという、“マラトンの戦い”です。

勝ったのは古代ギリシャ連合軍の方でした。その勝利を伝えるべく、ギリシャ軍の伝令兵がマラトンからアテナイまで約40キロもの距離を走ったといい、これがマラソンの語源になったという説が有力視されています。

競歩とマラソンの違いは、なんといっても“速く歩く競技”であるか、“純粋な長距離走”であるかでしょう。マラソンはとにかく長い距離を、ライバルより早くゴールすることが求められます。

一方、競歩は早く歩く競技であり、“走って”しまうと失格になります。

詳しくはルールの項目に後述しますが、その歩くフォームを保つことが要求される判定競技であるため、ただライバルより先にゴールすればいいわけではない点が、大きな違いであると言えます。

競歩の競技人口について

残念ながら現時点で競歩の競技人口は、日本国内で多くとも数千人と言われています。

日本国内でジョギング・ランニングを嗜む人々の数が、1000万人に迫る勢いであると言われているので、その差は歴然と言えるでしょう。

走ることが好きな人は多いのに、何故日本で競歩の競技人口が増えないのか?

やはり、単純なランニングに比べてフォームの維持が難しく、ハードルが高い印象を受ける人が多いからではないかと言われています。

競歩のルールについて

オリンピックでは女子20キロ、男子は20キロと50キロを、それぞれ道路に設置されたコースで競うのが競歩です。しかし、マラソンと違って走ってはいけません。

マラソンと違って、競歩には“これをしてしまうと(走ったと見なされるため)失格”になってしまうルールがいくつか存在しています。

一つ目は、常にどちらかの脚が地面に接していなければならないこと。二つ目は、踵が地面についてから、脚が地面と垂直になるまでは膝を曲げてはいけないこと。

この二つを選手ができているのか、をチェックするために、トラックなら6人、ロードなら9人の審査員が常に目を光らせています。

選手がルール違反をすると、「イエローパドル」という黄色い札を出して警告するのですが、それでも繰り返し改善が見られない場合は、「レッドカード」が出されてしまいます。

異なる審判からレッドカードが三回出されると、その選手は失格になってしまうのです。

その結果、練習を重ねてきたプロ選手でさえ、なんと一つのレースにつき一割もの選手がゴールできずに失格になってしまう、なんてデータもあるほど。

いかに歩きのフォームを維持して、かつライバルより先にゴールするか。それこそが競歩の醍醐味であり、マラソンとは違った魅力なのです。

競歩の国際的な大会について

世界陸上競技選手権大会をはじめとし、マラソンに比べて規模は小さいものの、いくつもの世界的な大会が開催されています。

メキシコや中国では大変な人気があります。

また、男子20km・男子50km・女子20kmはオリンピックの競技種目として認定されています。

ただし、男子50kmは東京2020オリンピックが最後の大会となってしまいました。

世界から見た日本の競歩の強さのレベル

競技人口は数千人と、けして多くはない日本。しかしその反面、発祥の地であるヨーロッパに負けず劣らずの強豪国としても知られているのです。

世界陸上2019ドーハ大会では、男子50キロ競歩で鈴木雄介選手が優勝し、男子20キロ競歩では山西利和選手も見事優勝を果たしました。

女子20キロ競歩では岡田久美子選手と藤井菜々子選手が入賞しています。

さらに、先述した通り日本の鈴木雄介選手が打ち立てた20キロ競歩の世界記録は、未だ誰にも破られていないのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。競技人口が少ないにも関わらず、数々の偉大な戦績を残してきた日本の競歩選手たち。

それはすなわち、まだまだ可能性を秘めた競技と言っても過言ではありません。

独特なフォームで歩いて競うスポーツ、競歩。今後に大きく期待できるスポーツの一つと言えるのではないでしょうか。



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初音

初音

おうちでまったり、頑張る人達を応援するのが好きです。

インドア派ですが、スポーツをはじめ頑張っている人達をおうちで応援してる系ライターです。子供の頃は水泳大好き少女でした。運動音痴だけどスポーツ見るのは大好きです!

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