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アルティメットの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

アルティメットと聞いてどんなスポーツなのか理解できる方はよほどのスポーツフリークではないでしょうか。

多くの方々は名前すら知れどもあまりそのスポーツの映像が頭に浮かばないのではないでしょうか。

【投げる】【跳ぶ】【走る】【捕る】あらゆる能力を必要とすることから【究極】を意味する英語のUltimateから名付けられた、アルティメットというスポーツ。

思いどおりに弧を描くディスクとそのスピード感、キャッチするために宙を舞うかの如くの躍動感、大きなフィールドでディスクを追いかけ駆け抜ける爽快感、縦横無尽に飛び回るディスクを上手くキャッチできた時の満足感。

今回はそのアルティメットに少しでも造詣を深めて頂けたら幸いです。

アルティメットのおおまかな競技解説

1チーム7名で構成され2チームの対戦型で行う団体競技です。

使用するフィールドは100m×37m、センターラインを跨いで64mがセントラルゾーン、味方陣地と敵陣地それぞれに18m幅のエンドゾーンがありますのでこれを足すと縦幅100mになります。

ちなみにラグビーの国際試合では100m×70mを使用するので少し横幅が狭いフィールドを使用します。

そのフィールド内で直径27cm、重さ175gのフリスビーにも似たフライングディスクと呼ばれる道具を使用し、落とさずにパスを回しながら最終的にはエンドゾーンと呼ばれるフィールドの端でディスクをキャッチできれば得点となります。

試合時間は100分間、15得点を挙げたチームが勝ちとなり、いずれかのチームが8点を獲得した段階でハーフタイムとなります。

試合の開始時やハーフタイム終了時、各得点後はプル(スローオフ)からゲームが開始されます。プル(スローオフ)はバレーボールで言うところのサーブであり、ディフェンス側からオフェンス側にディスクが投げられてプレイが開始(再開)されます。

試合開始前にディスクを投げる権利を獲るか、陣地(自陣)エンドゾーンを獲るかを決めるのはサッカーなどと同様です。

大まかに言えばバスケットボールのようにチーム内でパスを回し、アメリカンフットボールのように得点を決める、そう聞くと創造に容易いのではないでしょうか。

アルティメットの基本理念と初心者が抑えておくべき5つのルールとは

アルティメットのルールはかなりこと細かいとされていて初心者でそのルールを理解することはとても難しいと言われています。

面白いことに試合中に初心者にルールを解説したり、アドバイスをすることが許されていたり、いかにそのルールが複雑なのかと理解に足ります。

また、アルティメットでは審判を置かないセルフジャッジシステムが採用されています。

言わば選手たちは競技者として卓越した技術を磨くことはもちろん、そのルールを熟知しておく必要があると言うことになります。

またアルティメットでは身体接触禁止のルールもあり、究極を競う激しい競技の反面で極めて紳士的な振る舞いを求められる二面性を持ったスポーツであるとも言えます。

ちなみにWFBF(国際フライングディスク連盟)が定める公式ルールの日本語版においては、アルティメットの象徴であり理念とも言える【スピリット・オブ・ザ・ゲーム】(フェアプレイに対する責任感)についてはルールブックの冒頭に記されており、このアルティメットにおけるその精神の重みが十分に伝わるものとなっています。

さてそんなアルティメットは大層複雑なルールなので始めるのも難しそうと思われますが、この5つを抑えておけば何とか競技の体裁を整えられると言われる5つのルールがあります。

・エンドゾーンと言われる4つのコーンで囲まれた範囲でキャッチすれば得点。

・ディスクを持って歩いてはいけない。(トラベリング)10秒以内にパス。

・ディスクが地面についた時点で攻守交代、またディスクのパスを空中でインターセプトしても攻守交代。(ターンオーバー)

・奪い取る、そのためのタックルなどの身体接触禁止。

・セルフジャッジで行う。

オリンピック競技に選出される可能性もあるアルティメットの魅力とは

1968年にアメリカで誕生したとされるアルティメット、現在では世界50か国以上で楽しまれており、競技人口は世界では10万人、日本では5000人程度と言われるまだ歴史の浅いマイナースポーツです。

またアルティメットは身体接触が禁止されていることで子供からお年寄りまで、また硬骨な男子から可憐な女子まで老若男女が同じフィールドで楽しむことが出来る究極の平和スポーツとも言われています。

身体接触がなく自らが審判を行うなどの特徴から、相手を敬う心を養うスポーツ、思考力判断力を養うスポーツとして教育教材としても注目されています。

現在では小中学校でアルティメットを体育の授業に取り入れている学校も少なくありません。

また世界フライングディスク協会がIOCに加盟していることもあり、2028年に予定されているロサンゼルスオリンピックではアルティメットの強豪国であるアメリカがメダルを取れる可能性もあって競技として採用されることも噂されています。

まとめ

日本でも世界を狙える種目として密かに注目されており、ボディコンタクトがないことやチームスポーツであること、また頭脳プレイが必要とされることで日本人向きのスポーツとも囁かれています。

世界で日本人アルティメット選手が活躍する日が近いかも知れませんね。

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すぎさくしゃちょー

すぎさくしゃちょー

年々涙腺が緩くなるCEOスポーツライター

スポーツ選手のセカンドキャリアアドバイザー。 スクールウォーズとルーキーズを観ると涙が止まらない55歳。 人財測定コンサルタント/メンタルトレーナー/ブランド・プランナーなどの資格を保有しています。

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