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フラッグフットボールの歴史・ルール・大会【スポーツ辞典】

JAFA(日本アメリカンフットボール協会)のページでも紹介されているフラッグフットボールは、まさにアメリカンフットボールの系統といえるスポーツ。タックルの代わりに腰に付けたフラッグを取り合うため、ボディコンタクトがないのが特徴です。

そのため子供も楽しめるスポーツとして今では小学校の体育の授業で一部取り上げられています。

どのあたりが本家アメリカンフットボールと違うのかも確認しながら見ていきましょう。

フラッグフットボールの起源・歴史

アメリカンフットボールを原型としており、その名の通り発祥はアメリカです。

日本には1990年代後半に伝わったとされているまだ歴史が浅い新しいスポーツです。

アメリカンフットボール同様戦略性に富み、考える力・行動力・コミュニケーション力を養えるとして特に子どもたちの教育素材となるスポーツとしても注目されています。

フラッグフットボールはいわゆる「セットプレー」を繰り返して得点を競い合うスポーツ。チームで得点を奪うために、いかに敵陣に歩みを進めるかのシミュレーションを立てながら、ランを選ぶか、パスを選ぶかを選択し、ゲームを進行していきます。

この作戦作りが子どもの発想力を養う、またチームプレーの大切さを覚える、そんなことに寄与しているのだと考えます。

走る、投げるなどのスポーツの基本要素だけではなく、作戦を考えることや相手の攻撃を分析することなど、誰にでも適材適所があり役割があることで、各々の持つ得意分野を組み合わせて勝利を収める、これは現在社会でも求められる多様性を理解し、養うことにも繋がっているのでしょう。

このことから2020年度より本格的に実施された新学習指導要領に掲載され、「思考判断力」に「コミュニケーション力」そして「体力」、この3つを同時に育むことができると評価されました。そして現在では全国の3割を超える小学校でこのフラッグフットボールが授業に組み入れられています。

子どもたちの体育の授業のみならず幅広い世代でレクリエーションに用いられていたり、または本格的な競技としても楽しまれています。

その輪はアメリカや日本だけでなく、他のアジア諸国やヨーロッパ各国にも広がって、世界大会なども行われるに至っています。

ちなみに似たようなスポーツにタグラグビーがありますがゲームの内容は大きく異なります。

タグラグビーは決められた時間の中でプレーされ、攻守も瞬時に入れ替わります。

フラッグフットボールは攻撃回数が決められており、攻撃が終わると初めて攻守が入れ替わるという大きな違いがあります。

またプレー前に毎回作戦会議を行うこともこのフラッグフットボールの特徴でもあります。

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フラッグフットボールのルール

使用する道具など

  1. 縦40yd(約36m)×横25yd(22.5m)のピッチを使用
  2. ゴールライン(約9m)を両サイドに設定
  3. 体育館で行われる場合もある
  4. ボールは市販のラグビーボールなど使用、サイズは多種多様
  5. 専用フラッグはベルトを巻き腰の左右に定着
  6. フラッグはハチマキやタオルなどの代用も可

基本ルール

  1. 1チーム5名による対戦型
  2. 選手交代は何度でも自由に可能
  3. ボールを敵陣のゴールラインまで運ぶとタッチダウンが認められ1得点
  4. 攻撃側には4回の攻撃権が付与される
  5. ランを使うかパスを使うかなど事前の作戦に基づき選択
  6. 4回の打ち手で攻撃権を失い、相手が攻撃権を得る
  7. 守備側はパスカット、相手選手のフラッグを1本でも奪う、ボールを持つ相手選手をサイドラインに追い込んで出すことで4回のうちの1プレーを終了させられる
  8. 守備側の選手が攻撃側のパスをインターセプトするとその場で攻守交代
  9. インターセプト地点から都合4回の攻撃をスタート

フラッグフットボールの日本での大会や世界大会について

日本フラッグフットボール協会の公式ページには国内大会、国際大会の結果等が確認できるページがあります。

キッズ向けの大会が2022年5月2日に開催されました。

特に南関東中心に大会が開催されていました。

シニア向けでは、2022年3月20日に2021年度JAFAフラッグフットボール日本選手権が開催されました。

全国の地区大会で勝ち上がったチームによる全国大会になります。

シニア男子は北大阪ハスキーズ、リバーサイドギャンブラーズ市川、名古屋シルバーサイクロンズ3チームで決勝が行われ、北大阪ハスキーズが優勝。

シニア女子はヒューペリオン東京がアイリスを下し優勝しました。

他、普及活動のために小学生に向けた体験会なども行われています。

さて、世界に目を向けてみると、2022年5月22日にU-15、U-17の日本代表選手が選抜されたとあります。

このメンバーは2022年6月19日から20日にミシガン州デトロイト近郊のミシガン大学で開催された「JUNIOR FLAG FOOTBALL INTERNATIONAL CUP」男女代表メンバーです。

U15、U17の男女とも12名の選手が選抜されていて、U15は中学三年生から高校2年生まで、U17は高校1年生から大学1年生まで幅広く選出されていました。

そして2022年7月7日から16日までの期間、アメリカのアラバマ州バーミンガムでもう一つのオリンピックと言われるワールドゲームが開催されるようでこのフラッグフットボールは公開競技として行われました。

男子はアメリカ、メキシコ、パナマ、イタリア、フランス、オーストリア、デンマーク、ドイツの8か国が出場、残念ながら日本代表は出場していません。

女子はアメリカ、メキシコ、オーストリア、ブラジル、パナマ、日本、フランス、イタリアが出場、ここには日本代表が出場する模様です。

さて日本代表は世界においてどれぐらいのポジションにいるのかを見てみましょう。

2021年イスラエルのエルサレムで開催されたフラッグフットボール世界選手権の結果を見ると、男子1位アメリカ、以下オーストリア、デンマーク、メキシコ、イスラエル、カナダ、パナマ、日本、インド、グアテマラとなりました。

日本男子は世界10か国出場中第8位という結果でした。

さて女子は1位からアメリカ、パナマ、カナダ、メキシコ、オーストリア、ブラジル、日本、デンマーク、イスラエル、チェコ、グアテマラとなりました。

日本女子は世界11か国出場中第7位と言う結果でした。

世界大会に出場もまだまだメダルの壁は高い、そんな印象でしょうか。

まとめ

マイナースポーツなのかと思いきや、その団体のページも絶えず更新されており、思いの他日本のみならず世界でも多くの方々が楽しまれているフラッグフットボールでした。

体育の授業で取り入れられているとなると将来の日本代表の活躍も大いに楽しみになりますね。フラッグフットボールの未来に期待をしましょう。

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すぎさくしゃちょー

すぎさくしゃちょー

年々涙腺が緩くなるCEOスポーツライター

スポーツ選手のセカンドキャリアアドバイザー。 スクールウォーズとルーキーズを観ると涙が止まらない55歳。 人財測定コンサルタント/メンタルトレーナー/ブランド・プランナーなどの資格を保有しています。

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