世界中でもさまざまなスポーツが行われているスポーツ大国と言えば、アメリカ合衆国でしょう。
そのアメリカの「四大スポーツ」がアメリカンフットボール、ベースボール、バスケットボール、アイスホッケーです。
そしてこの4種類の競技は、「北米四大プロスポーツ」として置き換えられており、それぞれが古くから高い知名度を誇ります。もちろん競技レベルや選手のスキルも世界最高峰です。
アメリカ四大スポーツはプロスポーツとして、さらにそれぞれアマチュア競技としても、アメリカ国内では競技人口が多く、世界的にも広く行われる競技もあるなど大きな影響を及ぼしています。
アメリカ四大スポーツとはどんな特徴があるのか、詳しくみていきたいと思います。
【アメリカ】四大スポーツその①アメリカンフットボール
四大スポーツの中でも、もっとも高い人気なのがアメリカンフットボールです。
プロリーグ、ナショナル・フットボール・リーグ（NFL）は、テレビ中継でも平均視聴率が常に40％前後を記録し、毎年2月のシーズン締め括りに行われる「スーパーボウル」は、アメリカ最大のスポーツイベントとして広く認知されています。
それ故CM効果なども極めて大きく、さらにハーフタイムショーに出演するアーティストは世界的な歌手などのパフォーマンスが繰り広げられます。
近年では「アメリカの国技」との意見が主流となり、国民的娯楽としての位置付けられています。
因みに、欧州や南米をはじめ世界的な人気を誇る「フットボール」は、米国内ではアメリカンフットボールが同様の呼称で呼ばれています。
【アメリカ】四大スポーツその②野球
1970年代までアメリカのナンバーワンスポーツとして知られた野球。国内にはメジャーリーグベースボール(MLB)が存在し、現在も高い人気を誇っています。
野球はメキシコやドミニカ共和国、キューバといったアメリカ大陸やカリブ海諸国をはじめ、日本や韓国など東アジアにも伝えられており、近年ではそれぞれの国の選手も多くMLBでプレーしています。
アメリカ大陸、東アジアで人気を得る一方、欧州などでの普及率が低く、オリンピック競技としては2021年の東京五輪を最後に除外となりました。
ただ、2006年からMLBが主導となり「ワールドベースボールクラシック（WBC）」が開催され、プロ選手による野球の世界一決定戦が行われています。
同大会では回数を重ねる毎に出場国も増え、欧州や南米、アフリカ大陸からの出場国もあり予選が行われています。大会の目的である野球の世界的な普及が着実に行われて行っていると言えるでしょう。
【アメリカ】四大スポーツその③バスケットボール
1940年代に誕生したプロリーグ、ナショナル・バスケット・アソシエーション(NBA)は、アメリカ国内のみならず世界的にも高い人気を誇り、かつては数多くのスーパースターを擁し全世界でNBAブームが起こりました。
また、オリンピックでは1992年のバルセロナ大会からNBA所属選手が参加、マジック・ジョンソン、マイケル・ジョーダン、チャールズ・バークレーなど、同リーグの象徴的な選手が多数出場し、圧倒的な強さでアメリカに金メダルをもたらしました。
さらに、カレッジスポーツ（大学スポーツ）の代表格でもあり、NCAA（全米大学体育協会）バスケットボールは、ドラフト候補のプロ予備軍の選手が集まることでも知られ、高いレベルのプレーで注目を集め続けています。
【アメリカ】四大スポーツその➃アイスホッケー
四大スポーツの中で他の3種類とは異なり、隣国のカナダでも盛んなアイスホッケー。
その為、カナダ・ナショナル・ホッケー協会が中心となって設立され、現在アメリカを中心として試合が行われているナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)は「北米プロアイスホッケーリーグ」として知られています。
また、リーグの所属選手の多くはカナダ出身選手や欧州出身の選手が占め、アメリカ国籍の選手は半数にも満たないことや、1990年代から2000年代にかけ数回行われた労使間対立によるストライキなどの影響もあり、同国内での四大スポーツとしての位置付けを疑問視する声も少なくありません。
さらに、1996年に発足したメジャーリーグ・サッカー(MLS)の人気も定着してきていることからも、その座を脅かしつつある状況です。
競技自体もアメリカンスポーツの要襲と共に、展開も早く欧州で高い人気を誇るサッカー競技に似た部分も多いことからも、ヨーロッパ向けの競技と言えるかもしれません。
まとめ
アメリカ国内における、アメリカンフットボール、野球、バスケットボール、アイスホッケー、それぞれの競技について振り返りました。
どれも、アメリカや北米において高い人気を博しており、魅力的な競技ばかりです。
特にアメリカンフットボールやアイスホッケーは日本人には馴染みの薄い競技ととられがちですが、映像などでも競技を観ることでその面白さは伝わるはずです。
それらも含めアメリカの四大競技を深く知ることで、スポーツの醍醐味をさらに味わえることは間違いないでしょう。
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