サッカーは世界的に広く人気の高いスポーツとして知られています。
各国、長い歴史の中でプロ・アマ問わず親しまれてきたスポーツでもあります。
そして、その歴史の一部となっているのが、試合が行われる会場となるスタジアムです。
特にサッカーの本場と呼ばれるヨーロッパや南米では、古くから使用され、数えきれないほどのゲームが行われてきたスタジアムが名を連ねています。
そこで今回は、世界中の著名なスタジアムを紹介していきたいと思います。
エスタディオ・ド・マラカナン(ブラジル)
1950年に開催された、サッカーワールドカップ(第4回)ブラジル大会の決勝戦、ブラジル対ウルグアイの試合が行われ、開催国であるブラジルがウルグアイに逆転負けを喫し、「マラカナンの悲劇」の舞台となったことが有名です。
また、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックでも、サッカー決勝・ブラジル対ドイツが開催され、ここではブラジルが悲願の金メダルを獲得しています。サッカー王国ブラジルにとって、さまざまな名場面を生んできたスタジアムと言えるでしょう。
サッカー外でも多くのスポーツや各種イベントが開催されてきています。
1950年代には、当時最も人気の高かったスポーツである格闘技の世界的なビッグイベントが行われ、ほかにもバレーボールの国際大会や、コンサートなども開かれ、ブラジル国民に多くの娯楽を提供してきた場所でもあります。
エスタディオ・サンチャゴ・ベルナベウ(スペイン)
サッカースペインリーグ(リーガ・エスパニョーラ)のレアル・マドリードの本拠地です。
スペインのビッグクラブの一つのホームスタジアムであり、これまで数えきれないほどの名勝負が行われています。
かつては収容人数が120,000人に及ぶ大きさを誇っていました(その後、規定により観客席の削減、現在は81,044人)。
1950年代から5度の改修工事が行われ、その都度、サッカー観戦や試合開催を円滑に行えるような環境が整えられています。
同じスペインリーグの強豪、FCバルセロナとのダービーマッチ「クラシコ」は、年に1度同スタジアムで行われ、世界的に注目されるビッグイベントとなっています。
オールドトラフォード(イングランド)
1966年のサッカーワールドカップイングランド大会や、2012年のロンドンオリンピックでもサッカー競技が行われ、国際試合の舞台として現在も頻繁に使用されています。
「サー・ボビー・チャールトン・スタンド」(サウス・スタンド)や「サー・アレックス・ファーガソン・スタンド」(ノース・スタンド)など、同国の往年の名選手の名を称したスタンドがあることでも知られており、また、施設内には年間20万人の来場者が訪れる「マンチェスターユナイテッド博物館」が併設されるなど、サッカーの母国ならではと呼べる特徴を持ったスタジアムとも言えます。
収容人数は75,811人とされていますが、現在も改装工事中であり、将来的に96,000人収容を目指していると言われています。
スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ(イタリア)
2020年、ディエゴ・マラドーナ(アルゼンチン)の死後、改名され現在の名称となりました(それ以前はスタディオ・サン・パオロ)。
1980年代から1990年代にかけ、同地区を本拠地とするSSCナポリ在籍時のマラドーナ氏の功績を称え、スタジアム名にその名が刻まれることとなりました。
「ナポリの王様」と呼ばれ、クラブに数々のタイトルをもたらすなど、7シーズンに渡る活躍は、現在も人々の脳裏とスタジアムのそこかしこに記憶されています。
1990年のイタリアワールドカップの舞台にもなりました。
現在、イタリア国内で3番目の大きさを誇るスタジアムとしても知られています。
スタッド・トゥ・フランス(フランス)
欧州サッカー連盟(UEFA)が定める基準の最高となる「カテゴリー4」にランクされ、1998年のフランスワールドカップや、2000年、2006年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝の舞台にもなっています。
また、1998年のワールドカップでは、地元フランスが、決勝でブラジルを3-0で破り初優勝を飾ったスタジアムとしても知られています。
2024年に開催される、パリオリンピックではメイン会場としても使用されることが決まっています。
夏季五輪メイン会場、サッカーワールドカップ決勝、ラグビーワールドカップ決勝、それぞれの会場となる世界初のスタジアムです。
まとめ
今回紹介したスタジアムは、それぞれ数十年から使用されてきており、名勝負の現場となるとともに、人々から愛されてきました。
サッカーの歴史が刻まれているといっても過言ではないスタジアムは、今回紹介した以外にも世界中に数多く、また、他のアジアや北中米など、他の大陸にも存在しています。
もちろん日本にもサッカー文化が根付いてきていることもあり、少しずつ、日本のスタジアムも歴史が紡がれ、人々の生活の一部となってきています。
いずれ、今回紹介した各国の会場と同様、日本のスタジアムの名前が世界中で広く知られる日が来ることを願いたいです。
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