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【野球】リードの正しい取り方!勝ちに貢献できるポイントもご紹介!

野球にまつわる常套句に「守備と走塁にはスランプがない」という言葉があります。「バッティングは水物」と言われるようにバッティングには好不調の波がありますが、確かに守備と走塁は一度身につけるとよほどのことがなければ、スランプに陥ることはありません。

今回はその走塁に関してのコラムで、中でも走者が行うリードにスポットを当てました。

適切なリードをすることで、チームの勝利に結びつくかも知れないというお話です。

野球にはいくつものリードがある?

野球にはいくつかのシーンで「リード」という言葉が使われます。キャッチャーがサインを出してピッチャーのナイスピッチングを引き出すことや得点が勝っていることなどを指します。

また、ランナーが出塁した際に行うのもリードの一つです。言葉で説明すると、ピッチャーが投球動作を開始した際に進塁を狙うためにベースから離れることです

リードをすると、次の塁が狙いやすくなります。野球の塁間は下記のように定められていますが、例えば3メートルのリードをすれば、進塁するまでの距離がそれぞれ3メートル短縮できることになります

リトルリーグ…18.29メートル

中学生以上…27.431メートル

軟式野球の場合は小学校低学年が21メートル

軟式野球の場合は小学校高学年が23メートル

そのため適切にリードをすることで、進塁がしやすくなる、盗塁がしやすくなるのです。

盗塁をしなくても勝ちに貢献するリードがある

まず前述したように、リードを取ることで進塁や盗塁がしやすくなります。しかし、その他にも、いろいろな役割があるのがリードです。代表的なのは下記のようなことが挙げられます。

盗塁がしやすくなる

・進塁がしやすくなる

ピッチャーのリズムを狂わせる

相手の守備のミスを誘う

バッターへの集中力を落とさせる

例えば、ランナーが塁上にいなければピッチャーは自分のペースでバッターに投球することができます。

しかし、ランナーがいると盗塁させないようにけん制を行う必要もあり、本来のリズムが狂うことになります。またキャッチャーも盗塁に備えて、ストレート系の球や一塁側の球を要求することがあります。

さらにヒットエンドランに備えて、バッターや相手側のベンチの様子を伺うなど、バッターひとりに集中できなくなってしまうのです。

また、打者が内野ゴロを打った場合、ランナーが適切なリードを取って適切な走塁をすれば、セカンドでのフォースプレーに緊張感が生まれ、送球をミスしたり、フィルダースチョイスを誘発させることもできます。

このようにリードをおろそかにしないだけで、得点につながる確率がグンと上がるのです。

つまり適切にリードすることで、試合の流れを変えることができるとも言えます。

たまたまその日、打撃の調子が悪くてヒットが出ていなくても、相手のエラーなどで出塁した時に勝ちに貢献することができるということなのです

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理想的なリードとは?「距離」「立ち位置」「姿勢」がポイント

理想的なリードの仕方は一度身につけてしまうと、あとは自分の体力や走力に合わせて微調整をしていくだけです。ポイントは「距離」「立ち位置」「姿勢」です。

リードの距離

個人の能力が異なるため、リードの幅に決まった距離はありません。

ただし練習で身につけてほしいのが、帰塁するために必要な距離感です。

ピッチャーがけん制球を投げた時に戻れないような場所までリードをしてしまうと、けん制されるたびにアウトになってしまいます。

そこでまず行うのが、手を伸ばした手先と足先までの長さを調べることです。

具体的には、けん制球が来た際にヘッドスライディングで戻ることができる長さとなります。つまり、自分で帰塁できる距離をまず知ることが重要なのです

あとは自分の反応の良し悪しに応じて、リードの距離を調節してください。このリードの距離感を身につけて絶妙なリードができるようになれば、ピッチャーにプレッシャーを与えることができるようになります。

立ち位置

リードをした際の立ち位置は、進塁をするときに重要です。

理想的なのは、塁間を結ぶ直線の一足分程度後ろです。

直線部分の方が進塁する際の距離はやや短くなりますが、一足分後ろに下がることで帰塁する際に相手の守備の状態が見えやすくなるからです。

特に右利きであれば右手から帰塁することが多いため体の切り替えもしやすく、帰塁する際のスピードも素早くなります。

また後ろに立ち位置をとることで、実際の距離以上にリードが大きいように相手のピッチャーに感じさせることができます。そのためピッチャーのリズムを崩すこともできるのです。

姿勢

リードをする際の姿勢は、素早い動作に移れるように、重心を低くすることが定石です。

走るなどの移動は、重心の移動によって行います。そのため重心が高いと地面からの反発を受けづらく、走力を十分に発揮できなくなってしまうのです。

陸上競技のクラウチングスタートほど重心は下げなくても、自分で素早い動作ができる姿勢を見つけ、それを常に身につけるようにしておきましょう。

この時に重要なのは体をリラックスさせておくことです。

体に緊張感があると、スムーズな動作がしづらくなり、素早い動作ができなくなってしまうからです。

まとめ

野球は多く得点をとった方が勝つスポーツです。そのため塁に出たランナーが進塁を目指すことは当然といえば当然です。しかしランナーの役割はそれだけではありません。相手のピッチャーのリズムを狂わせたり、自分のチームに流れを呼び込むこともできます。その大切な要素がリードです。

進塁のためはもちろんですが、リードにこのような役割を持たせることができると、勝利につながる野球ができるようになります。ぜひ参考にしてください。

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あきく

あきく

勝ち負け関係なく公平な視点が信条のスポーツライター

野球、サッカー、バスケット、陸上競技、オリンピックなど幅広いスポーツに魅了されているライター。勝ち負け関係なく、スポーツに取り組んでいるアスリートを応援するスタンスが原則。

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