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【MLB】粘着物質検査とは?新ルールができた経緯をご紹介!

2021年、メジャーリーグで大きな話題となった新ルールが、投手への粘着物質検査です。

粘着物質って何?

粘着物質をつけたらどうなるの?

なぜシーズン中に突然、検査を始めたの?

など疑問に思った人も多いのではないでしょうか。

今回は、メジャーリーグの粘着物質検査についてご紹介します。

【MLB】粘着物質検査とは

【MLB】粘着物質検査とは?新ルールができた経緯をご紹介!①

粘着物質検査は、2021年6月15日にMLB機構が新しいガイドラインを発表したもの。

そこでは今後、以下の内容で検査を行うと発表されました。

①:試合中に先発投手と救援投手の両方が異物を持っていないことを「定期的」に確認する。

②:先発投手には1試合に1回以上の検査を義務づける。

③:ボールが「通常より粘っこい」と感じられるとき、あるいは投手がグローブ、帽子、ベルト、またはユニフォームのどの部分か体に手をやり、異物を取り出すかボールに塗布していると審判が目撃したときには確認する。

④:捕手も検査の対象になる。

粘着物質検査の罰則

罰則については以下の内容が発表されました。

①:不正行為が認められた投手は10日間の出場停止処分を受ける。その期間の報酬は支払われる。

②チームはベンチ入り26人枠に出場停止処分を受けた選手の補充をすることはできない

③:もし選手が審判の検査を拒否するか、非協力的な態度をとったときには、その選手は推定有罪とみなされ、退場の上、出場停止処分を受ける。

④:投手以外の選手もボールに異物を塗布すれば出場停止処分の対象となる。

⑤:異物をボールに塗布したことが判明した場合、仮に塗布したのが投手本人ではなくても、その投手も、異物を塗布した選手や関係者も、全員が出場停止処分を受ける。

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【MLB】粘着物質検査が始まった背景

【MLB】粘着物質検査とは?新ルールができた経緯をご紹介!②

粘着物質検査の内容はかなり厳しいもの。

なぜ突然このような検査が始まったのでしょうか。

暗黙の了解となっていたルール

粘着物質については、以前から野球規則3.01で禁止されています。

具体的には「プレーヤーが、土、ロジン、パラフィン、甘草、サンドペーパー、エメリーペーパー、その他のもので、ボールを故意に汚すことは禁じられる」という内容。

さらに野球規則6.02でも「ボールに異物をつけること」を明確に禁止しています。

ところがメジャーリーグではこのルールは暗黙の了解として半ば無視されていたのです。

それはなぜかというと、メジャーリーグの公式球はとても滑りやすいから。

そのため松ヤニなど粘着性の高い物質はダメですが、日焼け止めクリームやシェービングクリーム、保湿クリームなど日常的に使うものによる滑り止めはOKとされていたのです。

強力な滑り止めの横行が契機

ところが近年、暗黙の了解を利用してスパイダー・タックと呼ばれる強力な滑り止めが横行

これはもともとウェイトリフティングの滑り止めとして使用していた接着剤のような物質で、少量でも強い粘着力があり、ボールの回転数が大きく増加するものでした。

ボールの回転数が上がると変化球はより大きく曲がり、ストレートはより伸びるようになります。

これによってメジャーリーグ全体の打率が大きく低下。

圧倒的な投高打低という状況になり、MLB機構もこれ以上黙認できない事態になったのです。

【MLB】粘着物質検査の影響

【MLB】粘着物質検査とは?新ルールができた経緯をご紹介!③

粘着物質検査は2021年6月21日から適用開始され、厳格に検査が行われるようになりました。

その結果、これまで疑惑を持たれていた投手の何人かは明らかにボールの回転数が低下

全体的にも三振が減り、投高打低が改善されるなど、効果が上がりました。

これで喜んだのはバッターだけではありません。

粘着物質を使用していなかった投手からは「不正が減って公平になった」と歓迎する声も上がりました。

2022年の変更

ところが2021年のシーズン後半には投手が定期的なチェックに慣れたことで抜け道を見つけたという疑惑も浮上。

実際にボールの回転数が再び上昇したと報告されました。

そこで2022年シーズンにはルールをさらに厳格化

グラブや帽子、ベルトに加えて指や手もチェックし、さらに予測できないタイミングで検査するよう変更しています。

粘着物質検査の問題点

粘着物質検査が行われることで問題となったのは、スパイダー・タック以外の滑り止めもいきなり全て禁止になったこと。

本来のルールに沿った内容とはいえ、暗黙の了解だった日用品まで禁止し、突然ロージンバッグ以外使用できくなったことで故障してしまった投手もいます。

日焼け止めクリームの使用をやめた結果、球を2倍くらい強く握らなければならず、無理な投げ方で肘を痛めてしまったのです。

「これまでの投げ方を変えなければならない。オフシーズンから通達されていれば練習ができたのに」という批判の声も上がりました。

まとめ

今回の粘着物質検査に合わせて、投手からは滑りすぎるボールへの不満も噴出しています。

「場当たり的にルールを変える前にボールを替えてほしい」という声も。

公式球を滑りにくい日本製のボールにすべきだという案も出たと言われています。

メジャーリーグのボールを巡るルールには、これからも注目が集まりそうです。

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