ゴルフを始めてみたいけど敷居が高そうという人に人気のニュースポーツがグラウンドゴルフ。
ゴルフよりも飛距離がずっと短くなる専用のクラブやボールを使って、ホールポストという枠の中に入れる競技です。
今回は、気軽に楽しめるゴルフだと言えるグラウンドゴルフのルールを解説します。
【グラウンドゴルフ】とは
グラウンドゴルフは昭和57年に鳥取県の泊村で教育委員会が中心になって考案したニュースポーツ。
専用の木製クラブと木製または樹脂製のボールを使ってゴルフのように打っていき、直径36cmのホールポストという枠の中に入るまでの打数を競います。
専用のコースはなく、運動場、河川敷、公園、庭などで自由にコースを設定できる上、スタートマットとホールポストを設置するだけで準備完了。
時間の制限やプレーヤーの数に制限がなく、ボールが空中を飛ぶこともないので、簡単、安全にプレーすることができます。
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【グラウンドゴルフ】ルール
日本グラウンドゴルフ協会が定めている公式ルールはエチケットも含めてわずか16条。しかもそれぞれ2行ほどの文章で、とても簡単です。
ここではルールをさらに要約して分かりやすくご紹介します。
ゲーム
ゲームは打順にしたがって自分のボールをスタートマットから打ち始め、ホールポスト内に静止した「トマリ」の状態までの打数を数えます。
ゲーム中の打球練習
ゲーム中に打球練習はできず、行うと1打プラスになります。
援助
打つときに人に支えてもらったりするなど、援助やアドバイスを受けることはできません。
また雨の日に傘を差してもらうのも反則で、いずれも1打プラスになります。
自然状態
自然の状態そのままでプレーをするのがルール。
打ちにくい足場に板を敷く、草を刈る、枝を折るなどの行為は1打プラスになります。
ボールの打ち方
ボールを打つときはクラブのヘッドで正しく打つのが決まり。
押し出したりかき寄せたりした場合は反則打となり1打プラスです。
ただしから振りは打数に数えません。
紛失ボールとアウトボール
打ったボールが紛失、またはコース外に出たときは、1打プラスしてプレー可能な箇所にボールを置き、プレーを続けます。
このとき、紛失やコース外に出た位置よりもホールポストに近寄らない場所に置かなければなりません。
プレーの妨げになるボール
他のプレーヤーのボールがプレーの妨げになる場合、一時的に取り除いてもらうことができます。
取り除くのはそのボールの持ち主。ゴルフと同じようにホールポストから見てボールの後方にマークをしてから取り除きます。
他のプレーヤーのボールに当たったとき
打ったボールが他のプレーヤーのボールに当たったときは、そのままボールの止まった位置からプレーを続けます。
当てられたプレーヤーは自分のボールを元の位置に戻します。
ボールが風で動いたとき
打ったボールが動いている間は打つことはできません。
止まっていたボールが風によって動いたときもそのまま待ち、静止した場所からプレー。
風で動いてボールがホールポストに入った場合は、トマリ(ホールイン)となります。
ホールインワン
打ったボールが1打目でトマリになる「ホールインワン」は、特別ボーナス。
合計打数からホールインワン1回につき3打引いて計算します。
審判
グラウンドゴルフには審判員はいません。
ゲーム中の判定はプレーヤー自身が行い、判定が難しい場合は同伴プレーヤーの同意を求めながら判定します。
標準コース
どこでもプレーできるグラウンドゴルフですが、公式の標準コースの長さは決められています。
標準コースは、50m、30m、25m、15m。
これをそれぞれ2ホール、合計8ホールでプレーします。
例えば長方形のグラウンドにアウトコース、インコースを作る場合、以下のような順で長方形の各辺を進むのが一般的。ただしこの順とは限りません。
パターン1
アウト①50m ②30m ③50m ④30m
イン⑤15m ⑥25m ⑦15m ⑧25m
パターン2
アウト①30m ②50m ③30m ④50m
イン⑤25m ⑥15m ⑦25m ⑧15m
順位の決め方
順位はゴルフと同じように合計打数の少ない人が勝ち。
そして合計打数が同じ場合は最少打数の数を比較し、最小打数の多い人が勝ちとなります。
【グラウンドゴルフ】エチケット
グラウンドゴルフのルールでは、ゲームに関するルールが第2章で、第1章はエチケットとなっています。
それだけエチケット、マナーが重要ということ。
楽しくプレーするためにも、しっかり守るようにしてください。
・自分のプレーが終わったらすぐに次のプレーヤーの妨げにならない場所に移動する
・同伴のプレーヤーが打つときには、話したり、ボールやホールポストの近くや後ろに立ったりしない。また自分たちの前を行く組が終了するまではボールを打たない
まとめ
ルールは簡単。安全で体力もあまり必要のないグラウンドゴルフは、子どもからお年寄りまで楽しめる生涯スポーツ。
プレーヤー自身が審判をすることや、ルールの冒頭がエチケットになっていることからも、スコアや勝利より人間性が重視されるスポーツであることが分かります。
結果を追い求めるスポーツに疲れたときは、グラウンドゴルフを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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