夏季オリンピックの花形ともいえる陸上競技。そんな個人競技のなかでも観衆の大興奮を誘うのがリレーですよね。
走る順番、バトンパス、チームワークなど、さまざまな要素が絡み合う競技のコツとは、一体どのようなものなのでしょうか
そこでこの記事では、リレーを速く走るためのコツを解説します。チームワークや信頼関係構築のための参考にもなりますよ。
リレーで早く走るコツはバトンパス?
リレーで勝つために必要な要素は大きく分けて「スプリント能力」「バトンパス」「戦術」の3つです。
これらの要素を練習で強化し、総合的にレベルアップをすることが勝利のカギとなるでしょう。なかでも、バトンパスはタイムの短縮にかかせません。
オーバーハンドパスまたはアンダーハンドパスのどちらを選択するかは自由です。どちらがチームにとって最適かを考えながら、決定しましょう。
チームを組んだばかりの段階であれば、比較的簡単なオーバーハンドパスをおすすめします。
バトンパスは練習すればするほど、タイムが縮まります。顕著に結果がでるので、まずはバトンパスの練習を徹底しておこないましょう。
バトンパスは普段の練習から徹底しよう
総力を活かしたバトンパスは練習の積み重ねによって、鍛えられます。
スムーズなバトンパスをおこなうためには、チームのメンバーと日頃からコミュニケーションをとりましょう。
もちろん練習だけでなく、実践でバトンパスを再現することも大切です。練習では相手がいないので安定しているかもしれません。しかし、実践ともなれば、横にほかの選手が走っています。
実践で個人の課題や得意を見つけながら、練習をしましょう。また走る順番は固定せず、変更してみてください。ベストな走順で本番を迎えられることが理想です。
リレーのコツ
ここではバトンパスをメインにリレーで速く走るためのコツをご紹介します。
それぞれの走者のタイムを縮めることは容易ではありませんが、バトンパスであれば全体のタイムを縮められるでしょう。
オーバーハンドパスのコツ
オーバーハンドパスでは、渡し手が受け手に押し込むような形でバトンを渡します。お互いに腕を大きく伸ばせるので、その分距離を稼げるでしょう。
しかし、受け手は腕を後方に伸ばしたまま片方の腕で走るため、スピードに乗りづらいというデメリットもあります。
オーバーハンドパスのポイントは受け手が肩の位置まで腕を上げること。腕の位置が下がると、受け手の目線がぶれてしまうため、時間のロスができやすくなります。
なるべく受け手は、手の平と肩の位置を固定しましょう。バトンを受けるまでは、手を動かさないでください。
また、受け手は後ろを振り返らないことも大切です。タイムロスになるので、前を向いて全力で走りましょう。
アンダーハンドパスのコツ
アンダーハンドパスは腕振りの延長でバトンを渡すため、スピードが落ちにくいメリットがあります。タイミングが合えば、流れるようなバトンパスができるでしょう。
しかしながら、オーバーハンドパスに比べると難易度が高く、成功確率が低いことが難点です。
タイミングを少しでも外してしまうと、走者同士でぶつかります。合間を見誤らないように、繰り返し練習しながら感覚を掴んでください。
ポイントは手の平を下げること。親指と人差し指をしっかりと開き、受け取りやすい手の形を作りましょう。
渡し手はバトンの下部を持ち、差し出すようなイメージで渡します。ここでもやはり走者の距離感を掴むことが大切です。バトン渡しのミスが多いので、注意しましょう。
スプリントのコツ
第一走者として意識すべきポイントはスプリントです。正しいフォームを意識しながら走りましょう。
イメージは、身体が一本の軸になるようにします。背筋はもちろんのこと、頭から足先までを一直線にしてください。
反対に姿勢が悪くなると力が分散してしまい、スピードがダウンします。バトンパス前でも正しい姿勢で待ち、地面に最大限の力を伝えられるようにしましょう。
またリレーでの練習だけでなく、日常生活でも正しい姿勢を意識すれば矯正できます。身体が慣れてくれば、意識せずとも正しい姿勢をキープできるでしょう。
腕の振り方のコツ
腕の振り方のコツは肘を直角に曲げて、肩甲骨も動かすことです。腕の振りがどれだけ早くても、足の回転が追いついていなければ、速くなりません。
前に腕を振るのではなく、後ろに引くような感覚を持つと良いでしょう。また走る際は、拳を固く握らずまっすぐにすることが大切です。
このときも軸がぶれないように意識し、上半身はリラックスした状態が理想です。脇をしっかりと締める。肘は身体から離しすぎない。などのポイントを確認してみてください。
練習では走らずにそのまま腕振りを実施することもおすすめです。スムーズに腕が触れるように感覚を養いましょう。さらに重りをつけると負荷をかけられます。
まとめ
リレーは1人だけ技術がアップしてもあまり意味がありません。チームで日頃からコミュニケーションを密にとりながら、お互いの弱点を共有することもおすすめです。
本番ではベストなコンディションで挑めるように、繰り返し練習しましょう。
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