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【ラグビー】ジャッカルとは?意味や瞬間技のコツについて解説!

ラグビーワールドカップ日本大会の影響で2019年の流行語にもなったのがジャッカル。
姫野和樹選手が得意とした技ですが、正確にどのような技だったか今でも言える人はあまり多くないのではないでしょうか。
このジャッカル、実はかなりの瞬間技で、2018年以降はそれ以前よりもさらに瞬間技の度合いがアップしているのです。
いったいどういうことでしょうか。
今回は、ラグビーのジャッカルについて解説します。

【ラグビー】ジャッカルとは

ジャッカルはタックルで倒れた選手のボールを奪い取るプレーのこと。
密集戦で相手のボールを奪い取るプレーが猛獣のジャッカルのようだということで元オーストラリア代表のジョージ・スミス選手についたニックネーム「ジャッカル」が、そのまま技の名前として定着したものです。

ジャッカルの方法

では具体的にはどのようなプレーをジャッカルと言うのでしょうか。
理解するには、まずラグビーの大前提から知る必要があります。
それは「ラグビーは立ってプレーしなければならない」ということ。
タックルで倒されたプレーヤーは速やかにボールを放さなければなりません。
とはいえみすみす相手に取られたくはないので、通常は味方のサポートを待ってボールを繋ごうとします。
このタックル直後の瞬間に相手がまだ持っているボールを奪うことをジャッカルというのです。
ジャッカルが成功すると守備側が攻撃側のボールを奪うターンオーバーになり、そのままカウンター攻撃ができます。
またもしボールを奪えなくても、相手がなかなかボールを手放さなければノットリリースザボールという重い反則を取ってもらえるかもしれません。

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【ラグビー】ジャッカルの難しさ

とても有効な技であるジャッカルですが、実は反則と紙一重の技でもあります。
それはどういうことでしょうか。

ハンド

ラグビーは手でボールを持つスポーツですが、ラックやスクラムの中では手を使ってはいけないと定められています。
もしラックやスクラムの中で手を使ってボールに触れるとハンドという反則。
これは重い反則で相手チームにペナルティキックが与えられてしまいます。
特にジャッカルに関わるのはラックの方。
ラックとは、地面にあるボールの上で両チームの選手が組み合ってボールを奪い合うプレーです。ラックに参加していない選手はボールに触ることができるというルールもありますが、ジャッカルにいった選手は最初からラックの中に入ることになりますから、手は使えないことになってしまいます。
つまりラックが形成されてからボールを奪いにいくとハンドで、ラックが形成される前にボールを奪いにいくのは認められるということ。
以前は相手が倒れてからラックができるまでのわずかな時間にボールを掴んでいれば、その後にラックが形成されてもOKでした。
ところが2018年のルール改正で、ラック形成前でも敵プレイヤーが到着した瞬間、手の使用が禁止されることに
つまり手を使って奪いにいける時間が極端に短くなったのです。
これによって2018年以降、ジャッカルはさらに高度な技になりました。

オーバーザトップ

ジャッカルをする選手にも「立っていなければならない」というラグビーの大前提は適用されます。
ボールを奪いにいっても地面に膝がついてしまった時点でプレーをやめるルール。相手側に倒れ込んでしまうとオーバーザトップの反則も取られてしまいます。
つまりジャッカルをしにいったらその後に敵味方が殺到して押されて膝を着いてはいけないということ。強靭な足腰が必要となります。

【ラグビー】ジャッカルのコツ

かなり難しいプレーであるジャッカル。
成功させるためのコツはあるのでしょうか。

周囲と相手を観察する

ジャッカルは自分の技術だけを磨いてもうまくいかない技。
周りをよく見て最適なタイミングで仕掛けないとすぐに反則になってしまいます。まずは反則になるかならないかを瞬時に判断できるよう、周囲の動きをよく観察するのがジャッカルのコツです。
また相手の癖を掴むことができれば成功率を上げることができます。
どのような状況でどこに動くのかを掴んでおけば、最適なタイミングでジャッカルを仕掛けやすくなるのです。

相手に足を密着させる

いくらタイミングが上手くなっても、足腰が弱くて潰されてしまうようではすぐにオーバーザトップの反則を取られてしまいます。
ジャッカルの際には、四つん這いに近い姿勢なのに手を地面に着かないという極度に不安定な姿勢で耐えることが必要。
四つん這いの姿勢から両手を浮かせてみれば、いかに困難なことか分かるはずです。
きついことですがこの姿勢のトレーニングは必須。股関節と足裏、背筋で踏ん張るイメージで身体を強化してください。
その上でジャッカルにいったときには倒れた相手に足を密着させて腰を落とすのがコツ。相手を利用して身体を安定させるのです。

まとめ

ルールの改正で瞬間技の難度がさらに上がったジャッカル。
相手の動きを予測し、最適なコース取りで相手に近づいていなければ、ジャッカルを仕掛けることすらできません。
それだけにマスターすればチームに欠かせない選手になれるはず。
低く密着するジャッカルは小柄な選手こそ有力な武器にできますから、スピードと強靭さには自信があるけど身長が低い選手は挑戦してみると良いかもしれません。

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おおぱ!

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寝ても覚めてもスポーツ漬け

スポーツ一家に育ち、休日はテニスとランニング。空き時間はほぼスポーツ観戦。夢の中ではなぜかやたらといろいろなスポーツのプロ選手になっている夢中派執筆家です。皆さまにスポーツ愛を届けます!

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