テニスの試合において重要なプレーとなるのがサーブです。
サーブが得意であれば、有利な立場でゲームを進められます。
とはいえ、「練習では入るのに、本番になると入らない」「そもそも、サーブが安定していない」などの経験はあるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、サーブが入らない原因とその解決策についてご紹介します。原因が分かれば、練習にも役立てられるでしょう。
サーブは練習量に比例して上達する
サーブが入らないのは、単なる練習不足が原因であることがほとんどです。
また練習していたとしても、細かなポイントを押さえなければ上達は難しいでしょう。
具体的に練習では、サーブよりもストロークのメニューを中心に行っている人も多いのではないでしょうか。
その結果、サーブの練習量が少なくなるため思うように打てなくなるのです。
実際にストロークがまったく打てないと悩む人は少ないですよね。
サーブが上手くなりたい場合は、まずはサーブを中心とした練習メニューに切り替えましょう。
練習量に比例して上達していくので、時間を確保することが大切です。
テニスでサーブが入らない原因
サーブが入らない原因は主に4つ。
すべての原因を改善してこそ、安定したサーブが打てるようになるでしょう。
トスが安定していない
サーブにおいて最も重要なポイントが「トス」です。
正確な位置にトスアップができないと、そもそもサーブが安定しません。
トスで押さえるべきは「ボールの握り方」「腕の上げ方」です。
握り方は、ボールを手のひらにのせて軽く包み込むようなイメージが良いでしょう。力強く握るとトスがブレやすくなってしまいます。
また腕に関しては、下から上にまっすぐと上げるように意識しましょう。
手のひらが頭の上に来ている状態で肘が伸びていれば、綺麗なフォームになります。
スイングの軌道がおかしい
スイングの軌道が正しくなければ、安定したサーブを打つのは難しいでしょう。
スイングは、ファンクショナルラインを意識します。ファンクショナルラインとは右手と左足、左手と右足が「X」のようにクロスしていることです。
ラケットにボールが当たる直前には、このファンクショナルラインを意識して打ってみましょう。
体をひねるときにも重要なポイントです。
綺麗なフォームで打てるようになれば、勢いのあるサーブを手に入れられます。
ラケットを振り抜いていない
ラケットを最後まで振り抜くことで、力まずにサーブを打てるようになるでしょう。
サーブに慣れていないうちは、ボールを相手コートに入れようとインパクトの瞬間に力を軽減してしまう傾向にあります。
確かにコートに入る確率は高まりますが、勢いのあるサーブは打てません。
また、正しく振り抜くことはボールに回転をかけるときにも重要です。
体の軸に対してななめ45度程度になるように打ってみましょう。
最初はイメージトレーニングで体の使い方を習得するのもおすすめです。
ボールが芯を捉えていない
ボールがあちこちに飛ぶのは、ラケットの芯を捉えていないためです。
正しい体の使い方ができていても、ボールがラケットの縁に当たったり、スイートスポット(ボールが飛びやすいポイント)を逃したりすると、安定したサーブは打てません。
最初の段階ですべての原因を改善するのは難しいですが、一つずつ解決していきましょう。
練習を通じて、繊細な手の感覚を身につけることが大切です。
テニスでサーブが入らない場合の対策ポイント
ここでは、サーブを入れるための対策とその練習方法についてご紹介します。
正しい体の使い方をチェックするとともに習得しましょう。
トスアップのボールの軌道をイメージする
トスアップを正しく行うためには、空間認知力を強化しましょう。
おすすめのトレーニング方法は、ラケットを地面に置き、ボールを上空に投げること。
このとき、地面のラケットの面にしっかりとボールが落ちれば理想的です。
サーブでは打点のことだけを考えがちですが、大切なのは投げたときのボールの軌道です。
自分のボールがどのような軌道を描くかを考えながら、トスをしましょう。
スイングの現状を把握する
体幹を利用してボールに力を伝達することでサーブの威力はアップします。
全身を正しく使うために有効なトレーニングは、ラケットと同じ長さのタオルを用意し、そのタオルを正しく体に巻き付けることです。
通常のサーブと同じようにタオルを使ってサーブのスイングをします。
そしてフィニッシュ時に体を叩かず、巻き付くような形状になることが理想です。
正しいスイングができていなければ、タオルの先端が体をパチンと叩くような軌道を描きます。
スイングの現状を把握するためのトレーニングなので、練習に取り入れてみましょう。
また腕の振りが頭の頂点に来るときに、自然と肘が先に回るように意識することが大切です。
インパクトの感覚を体得する
威力のあるサーブを打つためには、インパクトが重要です。
速いサーブを打とうとして、腕や手を勢いよく振ろうとしますが、これらは理想的なインパクトができてから実践しましょう。
理想はラケットを大きく振らずに、インパクトの瞬間を意識したサーブを練習することです。
このとき、必要十分な力でボールを捉えることができれば、力まずに速いサーブを打てるでしょう。
何度も練習を行い、頭で考えるのではなく感覚を身につけてください。
それでもサーブが打てない場合は、ラケットでリフティングすることもおすすめです。
ラケットを地面と平行に保ち、ボールを面の上でポンポンと弾ませるようにしてみましょう。
まとめ
サーブが入らないのは、単なる練習不足であることがほとんどです。
ストロークよりもサーブの練習をおろそかにしがちなので、サーブを重点的に練習すると良いでしょう。
また練習時は正しいフォームで行うことが大切です。
ラケットを正確に振る。ボールをラケットの芯で捉える。
サーブの全体像を理解し、イメージを体現できるように意識しましょう。
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