UEFAチャンピオンズリーグはサッカーのクラブチームによる大陸選手権大会。
毎年9月から翌年の5月にかけて行われ、ヨーロッパ最強のクラブを決める大会です。
前身の時代から数えるととても長い歴史を持つこの大会。
今回は、その歴代優勝クラブ一覧をご紹介します。
優勝回数が多いクラブはいったいどこなのでしょうか。
【UEFAチャンピオンズリーグ】概要
UEFAチャンピオンズリーグの前身は、1955年に始まったヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ。すぐにUEFAチャンピオンズカップという名称になったこの大会は、当初は各国リーグの優勝クラブによる大会でした。
しかし1990年代に参加クラブ数と資格が拡大され、UEFAチャンピオンズ・リーグとなったのです。
出場資格
UEFAチャンピオンズリーグはヨーロッパのクラブチームなら全て参加できるわけではありません。
ヨーロッパのトップリーグに所属するクラブは約700ありますが、参加資格を得られるのは各国の前年度リーグ戦の上位クラブのみ。各国の枠はUEFAのカントリーランキングに応じて振り分けられます。
・1位〜4位の国の上位4クラブ
・5位〜6位の国の上位3クラブ
・7位〜15位の国の上位2クラブ
・16位以下の国の1位クラブ
・前年度UEFAチャンピオンズリーグ優勝クラブ
・前年度UEFAヨーロッパリーグ優勝クラブ
※ただし1か国から出場できるのは最大5クラブまで
出場チームはUEFAランキングによってグループリーグから出場するクラブや予選1〜3回戦から出場するクラブなどに分けられます。
大会概要
大会はまず予選を行い、本戦のグループリーグには32チームが進出。
4チーム×8グループに分け、ホーム・アンド・アウェー方式の2回総当りで争います。
そして各グループ2位までの16チームが決勝トーナメントに進出。
決勝トーナメントはホーム・アンド・アウェー方式で行います。
出場するだけでも大変ですが、そこから優勝までは遥かな道のりなのです。
【UEFAチャンピオンズリーグ】歴代優勝クラブ
まさにヨーロッパ最高のクラブを選ぶUEFAチャンピオンズリーグ。
これまでにどのクラブが優勝してきたのでしょうか。
時代を遡ってご紹介します。
UEFAチャンピオンズリーグ
大会名が「ヨーロッパチャンピオンズリーグ」から「UEFAチャンピオンズリーグ」に変更されたのは1996-1997シーズン。
まずはそこまで一気にご紹介します。
シーズン | クラブ名 | 国 |
2021-22 | レアル・マドリード | スペイン |
2020-21 | チェルシー | イングランド |
2019-20 | バイエルン・ミュンヘン | ドイツ |
2018-19 | リヴァプール | イングランド |
2017-18 | レアル・マドリード | スペイン |
2016-17 | レアル・マドリード | スペイン |
2015-16 | レアル・マドリード | スペイン |
2014-15 | FCバルセロナ | スペイン |
2013-14 | レアル・マドリード | スペイン |
2012-13 | バイエルン・ミュンヘン | ドイツ |
2011-12 | チェルシー | イングランド |
2010-11 | FCバルセロナ | スペイン |
2009-10 | インテル・ミラノ | イタリア |
2008-09 | FCバルセロナ | スペイン |
2007-08 | マンチェスター・ユナイテッド | イングランド |
2006-07 | ACミラン | イタリア |
2005-06 | FCバルセロナ | スペイン |
2004-05 | リヴァプール | イングランド |
2003-04 | FCポルト | ポルトガル |
2002-03 | ACミラン | イタリア |
2001-02 | レアル・マドリード | スペイン |
2000-01 | バイエルン・ミュンヘン | ドイツ |
1999-00 | レアル・マドリード | スペイン |
1998-99 | マンチェスター・ユナイテッド | イングランド |
1997-98 | レアル・マドリード | スペイン |
1996-97 | ボルシア・ドルトムント | ドイツ |
この期間だけでレアル・マドリードは8回も優勝。
さすが銀河系軍団と言われ、世界最高の資産価値を持つクラブにふさわしい成績を残しています。
旧ヨーロッパチャンピオンズリーグ時代
1990年代、大会名がヨーロッパチャンピオンズリーグだった頃は、大会形式が次々と変更され、現在の形に近づいていった時代。
この間には以下のチームが優勝しています。
シーズン | クラブ名 | 国 |
1995-96 | ユヴェントス | イタリア |
1994-95 | アヤックス | オランダ |
1993-94 | ACミラン | イタリア |
1992-93 | オリンピック・マルセイユ | フランス |
旧UEFAチャンピオンズカップ時代
現在のUEFAチャンピオンズリーグの前身となったUEFAチャンピオンズカップは、1955年に各国から1クラブを選抜した全16クラブの大会としてスタート。
初回は人気の高いクラブが招待されましたが、第2回大会からは各国のリーグ王者に出場権が与えられるようになりました。
この時代の優勝クラブは以下のようになっています。
シーズン | クラブ名 | 国 |
1991-92 | FCバルセロナ | スペイン |
1990-91 | レッドスター・ベオグラード | ユーゴスラビア |
1989-90 | ACミラン | イタリア |
1988-89 | ACミラン | イタリア |
1987-88 | PSVアイントホーフェン | オランダ |
1986-87 | FCポルト | ポルトガル |
1985-86 | ステアウア・ブカレスト | ルーマニア |
1984-85 | ユヴェントス | イタリア |
1983-84 | リヴァプール | イングランド |
1982-83 | ハンブルガーSV | 西ドイツ |
1981-82 | アストン・ヴィラ | イングランド |
1980-81 | リヴァプール | イングランド |
1979-80 | ノッティンガム・フォレスト | イングランド |
1978-79 | ノッティンガム・フォレスト | イングランド |
1977-78 | リヴァプール | イングランド |
1976-77 | リヴァプール | イングランド |
1975-76 | バイエルン・ミュンヘン | 西ドイツ |
1974-75 | バイエルン・ミュンヘン | 西ドイツ |
1973-74 | バイエルン・ミュンヘン | 西ドイツ |
1972-73 | アヤックス | オランダ |
1971-72 | アヤックス | オランダ |
1970-71 | アヤックス | オランダ |
1969-70 | フェイエノールト | オランダ |
1968-69 | ACミラン | イタリア |
1967-68 | マンチェスター・ユナイテッド | イングランド |
1966-67 | セルティック | スコットランド |
1965-66 | レアル・マドリード | スペイン |
1964-65 | インテル・ミラノ | イタリア |
1963-64 | インテル・ミラノ | イタリア |
1962-63 | ACミラン | イタリア |
1961-62 | ベンフィカ | ポルトガル |
1960-61 | ベンフィカ | ポルトガル |
1959-60 | レアル・マドリード | スペイン |
1958-59 | レアル・マドリード | スペイン |
1957-58 | レアル・マドリード | スペイン |
1956-57 | レアル・マドリード | スペイン |
1955-56 | レアル・マドリード | スペイン |
歴代優勝クラブランキング
ではチャンピオンズカップ時代から数えて最も優勝回数が多いクラブはどこなのでしょうか。
ランキングでご紹介します。
順位 | クラブ名 | 国 | 回数 |
1位 | レアル・マドリード | スペイン | 14回 |
2位 | ACミラン | イタリア | 7回 |
3位 | リヴァプール | イングランド | 6回 |
3位 | バイエルン・ミュンヘン | ドイツ | 6回 |
5位 | FCバルセロナ | スペイン | 5回 |
6位 | アヤックス | オランダ | 4回 |
7位 | インテル・ミラノ | イタリア | 3回 |
7位 | マンチェスター・ユナイテッド | イングランド | 3回 |
9位 | ユヴェントス | イタリア | 2回 |
9位 | ベンフィカ | ポルトガル | 2回 |
9位 | ノッティンガム・フォレスト | イングランド | 2回 |
9位 | FCポルト | ポルトガル | 2回 |
9位 | チェルシー | イングランド | 2回 |
レアル・マドリードは2位のACミランの2倍となる14回も優勝を重ねています。
そして1回だけ優勝したことがあるクラブの数が9。
過去67回の大会で優勝経験があるクラブは22しか存在しないのです。
まとめ
ヨーロッパのクラブにとって最も権威ある国際大会となっているUEFAチャンピオンズリーグ。
決勝のテレビ視聴者数が1億人を越えるこの大会は、全てのサッカープレーヤー憧れの舞台となっています。
本戦に出場できるようなクラブに入ることさえ困難ですが、香川真司選手や内田篤人選手、長友佑都選手など、多くの日本人もその舞台で活躍してきました。
中でも南野拓実選手が所属するリヴァプールは21-22年のチャンピオンズリーグで決勝に進出。
近い将来、日本人のチャンピオンズリーグ優勝経験者が現れるかもしれません。