始球式といえば、野球少年か、もしくは企業や街の偉い方が登場してホームベースにギリギリ届くかどうかというのが定番。
女性アイドルが登場してノーバウンドで届くと、「ノーバン始球式」と紛らわしいタイトルになるのが風物詩のようなところもあります。
ところが稀にものすごい実力を持った人が登場してその球速に皆が驚くことも。
今回は、始球式の球速ランキングをご紹介します。
【始球式】球速ランキング
まずは早速、始球式の球速ランキングを一気にご紹介。
最速は軽く時速140kmを超えています。
順位 | 達成者 | 球速 | 達成日 |
1位 | 新庄剛志 | 145km | 2008年5月18日 ソフトバンク VS 日本ハム |
2位 | 村上幸史 | 144km | 2015年5月28日 DeNA VS オリックス |
3位 | 高岸宏行 | 142km | 2021年4月3日 日本ハム VS オリックス |
4位 | 間宮祥太朗 | 139km | 2019年7月23日 阪神 VS DeNA |
5位 | 村田兆治 | 135km | 2013年8月30日 ロッテ VS 日本ハム |
樽美酒研二 | 135km | 2018年6月27日 西武 VS オリックス | |
7位 | 関口メンディー | 133km | 2018年6月5日 巨人 VS 楽天 |
8位 | 横川尚隆 | 132km | 2022年9月19日 オリックス VS ソフトバンク |
9位 | 室伏広治 | 131km | 2005年4月5日 巨人 VS 横浜 |
10位 | ファミチキ先輩 | 125km | 2017年9月13日 ヤクルト VS 中日 |
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【始球式】ランキング上位
ランキングの上位はかなりの球速。
それぞれどのような始球式だったのか、解説します。
1位 新庄剛志
日本プロ野球の始球式史上最速の145kmを記録したのは、ビッグボスになる前の新庄剛志さん。
2008年といえば2006年の引退から2年後でした。
この始球式は日ハムの後輩である森本稀哲選手との対戦形式で行われたもの。
その初球で最速を記録しています。
2位 村上幸史
僅差の2位は144kmの村上幸史さん。
2009年ベルリン世界陸上競技選手権大会のやり投げ銅メダリストです。
いくら肩の強いやり投げの選手といっても野球のボールは投げにくそうな気がしますが、実は村上さんは中学までは野球部で投手。しかもノーヒットノーランも達成したという実力の持ち主でした。さらに大学時代には野球で152kmを記録したこともあるそう。
つまり全盛期だったら始球式歴代1位は彼だったかもしれないのです。
3位 高岸宏行
3位は豪速球の芸能人としては最も有名なティモンディ高岸宏行さん。
相方の前田さんとバッテリーを組んで始球式に登場することが多いのですが、二人は愛媛の野球名門校である済美高校の出身です。
142kmを記録した2021年の始球式の打者だった日ハムの西川遥輝選手は、高岸さんと同学年。高校時代には対戦したこともありました。
高岸さんはその後2022年7月にはベースボール・チャレンジ・リーグの栃木ゴールデンブレーブスに選手として入団しています。
4位 間宮祥太朗
高岸さんに抜かれるまで芸能人最速だった俳優の間宮祥太朗さんは、2019年に139kmを記録しています。
中学3年生まで投手を務めていた間宮さんは熱狂的な阪神ファン。
夢の甲子園での始球式が決まると「ドラマの仕事より嬉しい」と大喜びしました。
そして驚異的な球速を記録。
彼の投球にあまり注目していなかった野球ファンたちの度肝を抜いたのです。
5位 村田兆治
5位は135kmの村田兆治氏です。
マサカリ投法で知られる彼の現役時代の最高速は152km。40歳で最優秀防御率を獲得し、その年の引退試合では最高速145㎞を記録して完封勝利という偉大な投手ですから、これくらいは当然と思われるかもしれません。
しかし驚くべきはその年齢。135kmを記録したときは63歳だったです。
しかもこの頃にも140kmを目指してトレーニングしていたそうですから、まさに球界のレジェンドとしか言いようがありません。
5位 樽美酒研二
5位タイは、ゴールデンボンバーの樽美酒研二さん。
幼い頃からプロ野球選手を目指していた彼は高校まで野球に打ち込んでいました。現在は181cmもありますが、実は高校時代に身長が伸び悩んだためプロを断念したそうです。
2018年、関口メンディーさんが芸能人最速記録を打ち立てると、樽美酒さんは「メンディーを超える」と宣言。「134キロチャレンジ」を掲げて始球式に臨みました。
そして見事に有言実行。
135kmを記録し、当時の芸能人最速記録を更新したのです。
7位 関口メンディー
7位は133kmの関口メンディーさん。
GENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーである彼も元高校球児で、主なポジションは3塁でした。
始球式には140kmを目指した投球練習を重ねてから登場。樽美酒さんに抜かれるまでわずか23日間だけでしたが、当時の芸能人最速記録を樹立しました。
8位 横川尚隆
第8位は日本人初のプロボディビルダーでタレントの横川尚隆さん。
小学生のときにはソフトボールで関東大会優勝。全国ベスト8にもなっています。
そんな彼はマウンド上でユニホームを脱ぎ、自慢の筋肉を披露。
ボールは大暴投でしたが132kmを記録しました。
9位 室伏広治
9位の室伏広治さんはアテネオリンピック・ハンマー投げの金メダリストとして2005年の始球式に登場しました。
室伏さんは野球未経験。かなりぎこちない投球フォームで投げましたが、そのボールはなんと131kmの豪速球でした。
実は室伏広治さんは全てのスポーツ選手の中でも圧倒的な身体能力の持ち主と言われている人物。何をやっても天才的という漫画のような能力をいきなり披露したのです。
10位 ファミチキ先輩
10位に入ったのは、なんとファミリーマートのファミチキ先輩。
「ファミリーマート presents ファミチキ先輩ナイター」と銘打たれた一戦の始球式に登場したファミチキ先輩は、紙袋をかぶったようなスタイルでした。
そして「120キロを越えたらつば九郎にファミチキになってもらう」と宣言して投球。サウスポーから投じた剛速球は見事125kmを記録しました。
まとめ
ということで、日本のプロ野球史上最速の始球式はビッグボスでした。
しかし範囲を独立リーグの四国アイランドリーグまで広げると、なんと150kmという記録もあります。
これは2022年8月12日に内田聖人さんが記録したもの。
早実、早大などで活躍し、2019年にアメリカの独立リーグのニュージャージー・ジャッカルズと契約しましたが、その年限りで現役を引退した元投手です。
始球式最速は大きな話題になりますから、今後も多くの芸能人やスポーツ選手が挑戦していきそう。次の記録にも期待が高まります。
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