どこよりも熱くお届けするスポーツコンテンツ

NEW POST

スポスルマガジンの最新記事

スポーツ豆知識

【甲子園】サイレンの意味は?風物詩となるまでの経緯を解説!

甲子園を観戦したことがある人なら、誰しもが聞いたことのあるサイレン。
しばしば、空襲警報の音や人の声に似ているなんて言われることも。
いつも何気なく聞いている甲子園のサイレンですが、今や夏の風物詩と言えるほど、私たちにはお馴染みのものとなっています。
ただ、サイレンにはどのような意味があるのか考えたことはありますか?
当たり前すぎて考えることも少ないかと思いますが、今回の記事では甲子園のサイレンの意味についてご紹介していきましょう。
夏の風物詩と呼ばれるようになった経緯も合わせて解説していきますので、興味のある方はぜひ最後まで読んでみてくださいね!

甲子園のサイレンの意味は?

甲子園のサイレンは、球場内外に試合の開始・終了を知らせる意味があります。
サイレンが鳴るのは、「シートノックの時」「試合が開始した時」「試合が終了した時」です。
シートノックとは、試合開始前に各校がノックを受けて守備練習をすること。
つまり、1試合でサイレンは計4回鳴ることになります。

甲子園でサイレンを鳴らす理由は?

甲子園のサイレンの意味についてご紹介しましたが、そもそもなぜ甲子園でサイレンを鳴らしているのでしょうか。
2012年8月15日の朝日新聞紙面によると、「全国選手権大会の歴史をまとめた史料には、サイレンに関する記述がほとんどない」と記載されています。
しかし、あのサイレン音が使われる明確な理由はないものの、「こういう理由で鳴らしているのではないか」といった推測はあります。
ここでは、その推測を2つご紹介していきましょう。

【関連記事はこちら】⇩
【甲子園】ウグイス嬢は誰?気になるイントネーションについても紹介
【甲子園】歴代ホームラン数一覧|最高の本塁打もご紹介!

①広範囲に知らせるため

1つは、広範囲に知らせる目的があったと言われています。
甲子園が始まったのは1915年。その時代はラジオ中継もなかったため、試合開始・終了を告げるには大きな音で広範囲に知らせる必要がありました。
今ではテレビやインターネットによっていつでも試合結果を知ることができますが、昔の場合は新聞がメインでした。
そのため、広範囲への情報伝達をより迅速に行うには、甲子園のサイレンのような大きな音で伝えるのが最適だったということです。

②情報を共有するため

もう1つの理由は、情報を共有するためだとされています。
甲子園では試合時間のスケジュールが組まれているため、試合終了後は素早く次のチームへ入れ替わる必要があります。
そのため、試合を直接見れない外にいる選手や応援団、観客、最寄りの駅員などに情報を共有し、次の試合をスムーズに行えるようにしなければなりません。
そのような円滑な試合進行を行うためにも、大きなサイレン音だと情報が素早く共有できます。

甲子園のサイレンが風物詩となるまでの経緯

夏の風物詩と言われるくらい、今ではすっかり甲子園で馴染みの音となったサイレンですが、どのような経緯を経てきたのでしょうか。
そこで、ここでは甲子園のサイレンに関する歴史をご紹介していきますね。

1915年第1回大会

前述した通り、甲子園第1回大会は1915年から始まりました。
しかし、サイレンに関する記述がないことから、この時から私たちがよく耳にするサイレンが使われていたかは定かではありません

1936年第22回大会

1936年8月21日の東京朝日新聞の夕刊にて、「サイレンが鳴り響いた」との記載があったと言われています。
つまり、1936年には甲子園でサイレンが鳴らされていたことが分かりました。
それ以前にもサイレンが鳴らされていたかもしれませんが、「当然のことすぎて報道するまでもなかったのではないか」という意見も存在しています。

1937年第23回大会

現在までも続くサイレンですが、実はサイレンの代わりに進軍ラッパが鳴らされた時代もあります。
甲子園のサイレンが途切れたのは、1937年第23回大会でのことでした。
戦争によるものとは断定できないものの、少なからず影響を受けていたと考えるのが妥当でしょう。

1946年第28回大会

甲子園のサイレンが復活したのは、終戦後の1946年第28回大会です。
戦争により大会の続行が不可能となった数年を経て、念願の開催となりました。
それとともに甲子園のサイレンも復活したことから、サイレンは平和の象徴であるという捉え方もできるのではないでしょうか?

2010年第92回大会

2010年に改装工事が終わった甲子園ですが、以前から使われていたサイレンをそのまま引き継いで第92回大会からも使用しているとのこと。
予備のサイレンも準備しており、もう二度とサイレンも途絶えることなく、大会を開催したいという意志が感じられますね。
これからの時代も、ずっと引き継いで欲しい文化だと言えるのではないでしょうか?

まとめ

ここまで、甲子園のサイレンの意味や定着するまでの経緯を解説しましたが、いかがでしたか?
甲子園のサイレンは、甲子園の開始・終了を広範囲に知らせる情報共有の意味があることが分かったと思います。
また、甲子園のサイレンは少なくとも1936年から現在に至るまで継承されている文化です。
終戦前から続いているサイレンは、高校野球が当たり前にできる「戦争がない未来に繋げたい」という意志があるようにも感じますね。

【関連記事はこちら】⇩
【高校野球】球数制限は何球まで?経緯や規定詳細を調査!
【高校野球】雨天コールドのルール一覧|これまでの経緯も詳しく解説



  • この記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
ごとうあきら

ごとうあきら

スポーツ好き主婦ライター

「野球」「サッカー」「テニス」「バレーボール」など、スポーツ全般が好きです。子どもにも運動好きになってほしいと思い、習い事はスポーツ系を選びました。主婦目線でスポーツの魅力を伝えていきたいと思っています!

  1. 【ジム】失敗しない選び方は5つ!各種類についてもご紹介!

  2. 【スポーツトレーナー】向いてる人とはどんな人?適性や必要な能力も

  3. 【スポーツトレーナー】種類別一覧|各仕事内容も詳しくご紹介!

PAGE TOP