背番号は野球にとって「第二の顔」と呼ばれるほど、特別なものです。
選手や球団からすれば、過去その背番号を背負って活躍した選手みたいになりたい、もしくはなってほしいという願いを込めて背番号を決めます。
ファンからすれば、その数字を聞くだけで選手を思い浮かべることができるくらい意識されています。
そんな背番号は0番から99番まであり(3桁以上は基本的にスタッフや育成選手)、プロ野球では永久欠番でない限り、好きな数字をつけることができます。
もちろん、同じ球団で同じ番号をつけることは禁止されているため、そこも注意する必要があります。
いろんな背番号がある中で、「背番号44番」はどんな意味があるのでしょうか。
今回は「背番号44番」にはどんな意味があるのか、代表的な選手も併せて紹介します。
背番号44番を背負う意味
「死」を連想するとして避けられてきた背番号44番にはどんな意味があるのでしょうか。
解説していきます。
背番号44番は三冠王になる数字
背番号44番は忌み数が並んでいるため縁起が悪いとして日本人選手に敬遠されることがあり、「短命に終わる」というジンクスもあったため、外国人選手へ割り振られることが多々ありました。
しかし、1983年に来日し、阪急で活躍したブーマー・ウェルズが2年目の1894年で打率.355、37本塁打、130打点を記録して、助っ人外国人選手初の三冠王に輝きました。
その後、「神様、仏様」と崇められ、阪神タイガースに移籍したランディー・バースも背番号44番を背負って、1985年に三冠王に輝き、2リーグ制では初となる日本一に導きました。
ランディー・バースは翌年の1985年にも三冠王となり、3年連続で三冠王の背中に「背番号44番」が輝きました。
背番号44番は長距離打者に多い
日本人で背番号44番を背負った選手には長距離打者が多い傾向にあります。
千葉ロッテマリーンズに在籍していて2018年から2年連続で24本塁打をマークした井上晴哉や、智弁和歌山時代に高校通算49本塁打をマークした広島東洋カープの林晃汰など長打力のある選手が背番号44番を背負っています。
背番号44番は内野手・外野手が多く、捕手や投手はあまりいませんでしたが、2022年では投手3名・捕手3名の選手が背番号44番を背負ってプレーしており、外国人選手も12球団中2球団に留まるなど、以前の敬遠されていた時代とは変わってきました。
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背番号44番を背負った代表的な日本人選手
敬遠されてきた背番号44番を背負って活躍した日本人選手もいます。
次は背番号44番を背負って活躍した日本人選手を紹介していきます。
門田博光
生年月日:1948年2月26日
出身地:山口県小野田市
利き手(投・打):左・左
プロ野球歴:南海ホークス、オリックス・ブレーブス、福岡ダイエーホークス
タイトル・表彰歴:本塁打王、打点王、最高出塁率、最優秀選手、ベストナイン、野球殿堂競技者表彰、カムバック賞、オールスターゲームMVP
40歳を超えても活躍を見せていたことから「不惑の大砲」と呼ばれていた門田博光は、プロ野球史上歴代3位となる567本塁打、1678打点を記録しました。
入団当初は背番号27番を背負ってプレーしていましたが、1979年の春季キャンプ時にアキレス腱を断裂し、そのシーズンは19試合の出場に終わりました。
その翌年の1980年に心機一転として背番号44番を背負ってプレーし、41本塁打をマークします。
1981年には44本塁打をマークしました。
背番号44番に変更したのは、44本塁打を目指すということからつけたものであったため、その目標である44本塁打を達成したこともあり、1983年からは60本塁打を目指すということから背番号60番をつけることになります。
背番号44番を背負ってプレーしたのはわずか3年のことですが、多くの野球ファンに背番号44番を印象付ける活躍を見せました。
横浜DeNAベイスターズ:佐野恵太
生年月日:1994年11月28日
出身地:岡山県岡山市
利き手(投・打):右・左
プロ野球歴:横浜DeNAベイスターズ
タイトル・表彰歴:首位打者、ベストナイン、月間MVP
横浜DeNAベイスターズに所属している佐野恵太はドラフト9位指名で入団しました。
支配下登録選手としての指名では全体の87人中84番目と、当時は即戦力として期待された選手ではありませんでした。
当時の担当スカウトは打撃を評価しており、代打での起用を考えていました。
しかし、2017年オープン戦の打撃を首脳陣に高く評価され、一軍入りを果たします。
その後は、代打での起用や成績不振から一軍と二軍を行き来することもありましたが、徐々に頭角を表し、2020年にはチームの主将に抜擢され、首位打者を記録する活躍を見てました。
その後、背番号7番に変更しましたが、翌年のオフに契約更改でドラフト9位以下ではセ・リーグ初となる1億円プレイヤーへと成長していきます。
現在、横浜DeNAベイズターズでは佐野超えをすると誓ったドラフト4位の小深田が背番号44番を背負ってプレーしています。
まとめ
今回は背番号44番について解説していきました。
背番号44番は忌み数が並ぶ数字であるため、縁起が悪いと日本人選手に敬遠されてきましたが、現在はそうでなく、長距離打者が多い背番号・三冠王が取れる背番号として、日本人選手でもつける選手が増えてきました。
今後どのような選手が背番号44番を背負ってプレーするのか楽しみです。
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