ボクシング世界戦・国内戦でチャンピオンになると、負けるまではその団体・階級のチャンピオンで居続けることができます。
その試合のことを「防衛戦」と言います。
「タイトルマッチ」と呼ばれることもあります。
近年は団体・階級が増え、様々なチャンピオンが誕生しています。
さらに、一昔前に比べて日本人が世界王者に君臨することも珍しくありません。
今回は防衛戦に勝利した防衛記録保持者を日本人・世界それぞれで紹介します。
防衛戦について
防衛戦は王者が挑戦者の挑戦を受ける試合のことを指し、それに勝利することで「防衛成功」となります。
その防衛戦には「指名試合」と「選択試合」があり、それぞれ解説します。
指名試合
指名試合とはチャンピオンに対して一定期間中に義務付けられているタイトルマッチのことを指します。
期限は団体によって変わり、その期間を過ぎた場合はチャンピオンを剥奪されます。
チャンピオンは挑戦者を選ぶことができません。
選択試合
選択試合は王者に挑戦者の選択権が認められていることからその名が付けられました。
挑戦者を選ぶことができるため、挑戦を拒否することも可能です。
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防衛記録ランキング(日本)
では主題である世界王者防衛記録ランキング(日本人)を紹介します。
1位:具志堅用高
【個人プロフィール】
生年月日:1955年6月26日
出身地:沖縄県
スタイル:左ファイター
階級:ライト級フライ【戦歴】
防衛回数:13回
総試合数:24
勝ち:23
KO勝ち:15
負け:1
今やバラエティ番組で知らない人はいないのではないかというくらい有名な具志堅用高は現役時代「100年に1人の天才」と呼ばれた名ボクサーです。
バラエティ番組では面白い存在として人気を博していますが、現役時代は敵なしで、数々の記録を打ち立てており、日本人で世界王者最多防衛記録を保持しています。
2位:山中慎介
【個人プロフィール】
生年月日:1982年10月11日
出身地:滋賀県
スタイル:左ファイター
階級:バンダム級【戦歴】
防衛回数:12回
総試合数:31
勝ち:27
KO勝ち:19
負け:2
引き分け:2
元々小中学校時代に野球をやっていた山中慎介は辰吉丈一郎に憧れ、高校からはボクシングの世界に飛び込みました。
その後、すぐに頭角を現し、世界チャンピオンになるほどの実力の持ち主です。
3位:内山高志
【個人プロフィール】
生年月日:1979年11月10日
出身地:長崎県
スタイル:右ファイター
階級:スーパーフェザー級【戦歴】
防衛回数:11回
総試合数:27
勝ち:24
KO勝ち:20
負け:2
引き分け:1
11回の防衛に成功している内山高志は「ノックアウト・ダイナマイト」の異名を持ち、勝利した試合の多くをKO勝ちで勝利しています。
YouTubeチャンネルを「内山高志KOチャンネル」という名前で開設しており、「KO」といえば内山高志というイメージを持つファンも少なくありません。
4位:長谷川穂積
【個人プロフィール】
生年月日:1980年12月16日
出身地:兵庫県
スタイル:左ボクサー
階級:バンダム級・フェザー級【戦歴】
防衛回数:10回
総試合数:41
勝ち:36
KO勝ち:16
負け:5
テレビ出演も多い長谷川穂積は5年間バンダム級で世界王者を保持し、バンダム級だけでなくフェザー級・スーパーバンダム級と世界2階級制覇王者に君臨していました。
その圧倒的なテクニックとスピードから「日本のエース」と呼ばれたこともあります。
5位:勇利アルバチャコフ
【個人プロフィール】
生年月日:1966年10月22日
出身地:ロシア
スタイル:右ファイター
階級:フライ級【戦歴】
防衛回数:9回
総試合数:24
勝ち:23
KO勝ち:16
負け:1
ロシアで生まれた勇利アルバチャコフは日本のジムに所属し、世界同級王者として、過去最多の連続防衛記録を保持しています。
そのファイティングスタイルから「ロシアン・ヒットマン」の異名を持っていました。
防衛記録ランキング(世界)
次は防衛記録ランキング(海外選手)を紹介します。
1位:ジョー・ルイス
【個人プロフィール】
生年月日:1914年5月13日
出身地:アメリカ合衆国
スタイル:オーソドックス
階級:ヘビー級【戦歴】
防衛回数:25回
総試合数:69
勝ち:66
KO勝ち:52
負け:3
アメリカ合衆国で生まれたジョー・ルイスは11年間王座に君臨し続け、プロボクシングの全階級を通じて、最多防衛記録である世界王者25回連続防衛記録を樹立しています。
この記録は未だ破られていません。
2位:ダリウス・ミハエルゾウスキー
【個人プロフィール】
生年月日:1968年5月5日
出身地:ポーランド
スタイル:オーソドックス
階級:ライトヘビー級【戦歴】
防衛回数:23回
総試合数:50
勝ち:48
KO勝ち:38
負け:2
精悍な顔つきと鋭い眼光から「The Tiger」の異名で恐れられたダリウス・ミハエルゾウスキーは世界ライトヘビー級を「WBA」「IBF」「WBO」の団体で制覇し、統一王者に君臨しました。
3位:リカルド・ロペス
【個人プロフィール】
生年月日:1966年7月25日
出身地:メキシコ
スタイル:オーソドックス
階級:ライトフライ級【戦歴】
防衛回数:22回
総試合数:52
勝ち:51
KO勝ち:37
負け:0
引き分け:1
メキシコで生まれたリカルド・ロペスは引き分けがあるものの、生涯無敗で長年王者に君臨しました。
その功績から「El Finito(素晴らしい男)」と呼ばれています。
4位:スベン・オットケ
【個人プロフィール】
生年月日:1967年6月3日
出身地:ドイツ
スタイル:オーソドックス
階級:スーパーミドル級【戦歴】
防衛回数:21回
総試合数:34
勝ち:34
KO勝ち:6
負け:0
IBF世界スーパーミドル級王座在位期間に最多防衛回数である21度の防衛に成功したスベン・オットケは34戦34勝と生涯無敗を貫いています。
4位:ジョー・カルザゲ
【個人プロフィール】
生年月日:1972年3月23日
出身地:イギリス
スタイル:サウスポー
階級:ライトヘビー級【戦歴】
防衛回数:21回
総試合数:46
勝ち:46
KO勝ち:32
負け:0
ジョー・カルザゲは世界主要4団体である「WBA」「WBC」「IBF」「WBO」で統一世界王者となり、46戦46勝32KOという輝かしい成績で引退しました。
「ウェールズの誇り」という異名持ち、イギリスでは知らない人はいないというくらい有名な選手です。
まとめ
今回は防衛記録を持っている選手を日本人選手・海外選手それぞれ紹介しました。
近年、日本は世界と遜色なく強くなってきています。
今後どのような選手が世界王者になり、防衛記録を積み重ねるのか楽しみです。
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