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【防御率】歴代記録一覧|各選手の詳細もご紹介!

投手の実力を測る数字として「防御率」というものがあります。

防御率とはその選手がどれだけ相手チームの攻撃を抑えられるかを示す指標で、防御率が良いということは敵の攻撃を抑えることができる投手という証になります。

では、防御率の成績が良い選手にはどのような投手がいるのでしょうか。

今回は歴代で防御率が良い投手を一部紹介します。

防御率とは

防御率とは、その投手が9イニング(1試合)を投げたとしたら何点に抑えられるかを示すし指標です。

その基準となるのが「自責点」です。

自責点とは失策や捕逸などが絡まない、投手が責任を負わなければならない失点のことを指します。

例えば、防御率が1点台の投手とは9イニングあたり自責点を2点未満に抑えているということになります。

つまり、防御率が良いということはそれだけ相手チームにとって脅威の存在ということになります。

シーズンを通して防御率が最も良かった選手には「最優秀防御率」のタイトルが与えられます。

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防御率歴代記録の選手紹介

過去に防御率成績が良い選手にはどのような投手がいたのでしょうか。

歴代の成績順で紹介します。

今回紹介する選手は0点台で9イニングあたり自責点が1点未満に抑えている選手です。

藤本英雄

【個人プロフィール】
生年月日:1918年5月18日
出身地:釜山
利き手(投・打):右・右
プロ野球歴:東京巨人軍、中部日本ドラゴンズ、読売ジャイアンツ
タイトル・表彰歴:最多勝利、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振、沢村栄治賞、ベストナイン、野球殿堂競技者表彰

【防御率シーズン記録】
防御率:0.73
年度:1944
投球回数:432.2
自責点:35

日本ではなく釜山で生まれた藤本英雄は1940年代から50年台前半にかけて巨人の主力投手として活躍しました。

明治大学を卒業し、1944年度に巨人に入団するとすぐに10連勝を挙げ、翌年1945年度には驚異の34勝を挙げました。

この年に記録した防御率0.7319完封は日本プロ野球記録を樹立し、現在も破られていません。

藤本英雄は選手としてだけでなく、25歳で監督を兼任し、最年少監督記録となりました。

この記録は今後、塗り替えられることはないだろうとも言われています。

景浦将

【個人プロフィール】
生年月日:1915年7月20日
出身地:愛媛県
利き手(投・打):右・右
プロ野球歴:大阪タイガース、阪神軍
タイトル・表彰歴:最優秀防御率、最高勝率、首位打者、打点王、最多出塁率

【防御率シーズン記録】
防御率:0.79
年度:1936
投球回数:57
自責点:5

景浦将は日本プロ野球史上に残る選手の1人で、本名からもじって「闘将」の異名で呼ばれていました。

阪神ファンの間では「零代ミスタータイガース」と呼ぶ人もいます。

景浦将はなぜ日本プロ野球史上に残る伝説の選手かというと、最優秀防御率と首位打者を両方獲得したことにあります。

現在、世界の注目を浴びている大谷翔平は「二刀流」と話題になっていますが、景浦将は二刀流の先駆者とも言える人物です。

沢村栄治

【個人プロフィール】
生年月日:1917年2月1日
出身地:三重県
利き手(投・打):右・左
プロ野球歴:東京巨人軍
タイトル・表彰歴:最多勝利、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振、最高殊勲選手、野球殿堂特別表彰、投手五冠、ノーヒットノーラン

【防御率シーズン記録】
防御率:0.81
年度:1937
投球回数:244
自責点:22

沢村栄治は日本プロ野球で語り継がれる伝説の投手です。

1934年の日米野球で世界的に活躍していたベーブルースやルー・ゲーリックなどメジャーリーグ選抜を手玉に取ったことで「スクールボーイ・サワムラ」として本場アメリカでも有名になりました。

沢村栄治はその他にも、投手五冠を達成し、その時に記録したシーズン防御率は歴代2位の成績です。

沢村栄治が背負っていた背番号14番は巨人で初の永久欠番に指定されました。

その影響から、近年、エース級の投手に対して背番号14番が与えられる傾向にあります。

沢村栄治の伝説的な活躍により、シーズンで最も優れた選手に送られるタイトル「沢村栄治賞」が設立されました。

このタイトルは、現在も投手の目標となるタイトルです。

野口二郎

【個人プロフィール】
生年月日:1920年1月6日
出身地:愛知県
利き手(投・打):右・右
プロ野球歴:東京セネタース・翼軍、大洋軍・西鉄軍、阪急軍・阪急ブレーブス
タイトル・表彰歴:最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振、野球殿堂競技者表彰

【防御率シーズン記録】
防御率:0.88
年度:1941
投球回数:338
自責点:33

野口二郎はシーズン無四球記録(13無四球)シーズン19完封の日本記録保持者です。

野口二郎もシーズン防御率が0点台ですが、これは史上3人目の達成です。

連投・多投の連続で「鉄腕」という異名で呼ばれていました。

野口二郎は投手としてだけでなく、打者としても活躍し、当時31試合連続安打を樹立し、その後、更新されたものの歴代3位の記録です。

林安夫

【個人プロフィール】
生年月日:1922年4月3日
出身地:愛知県
利き手(投・打):右・右
プロ野球歴:朝日軍
タイトル・表彰歴:最優秀防御率

【防御率シーズン記録】
防御率:0.887
年度:1943
投球回数:294
自責点:29

林安夫はシーズン防御率0点台を記録し、史上8人目の達成となります。

連投・多投によりシーズン541回1/3シーズン対戦打者2079人シーズン先発51登板の日本プロ野球記録を達成しました。

他にもシーズン勝利数などの日本プロ野球記録を保持しています。

まとめ

今回はシーズン防御率成績の良い選手を紹介しました。

今回紹介したことからもわかると思いますが、防御率が0点台の選手は1940年前後に活躍した選手が多いことがわかります。

2000年代で最もシーズン防御率が良かった選手は2011年に1.272を記録した田中将大選手です。

今後どのような選手が0点台を記録するのか楽しみです。

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トシ

トシ

医療資格のあるスポーツ大好きズッコケ隊長

初めまして、大阪出身ズッコケ隊長のトシです!鍼灸師やアスレティックトレーナーの資格など保有しており、リハビリや健康・ダイエット指導をしております!スポーツは中学から「バスケットボール」をやっておりました!関西人の個性を活かして、おもしろおかしく楽しい記事をお届けしていきます!

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