近年、健康になろうと身体をトレーニングする人が増えました。
ダイエット目的でトレーニングをする人も多いですが、ダイエットを超えて、ボディメイクとしてより綺麗な肉体美を作ろうとする人も増えてきています。
そんなボディメイクをコンテストとして競技化したものには「ボディビル」「メンズフィジーク」「クラシックフィジーク」などがあります。
その中で「ボディビル」は聞いたことがあっても、「フィジーク」と聞いてピンとくる人はまだ少ないのではないでしょうか。
しかし、日本ではまだ認知度が低いですが、海外ではとても人気のある競技で、プロのフィジーク選手も存在しているほどです。
フィジークをなんとなく知っている人も、同じボディメイクの競技である「ボディビル」と一緒になってしまう人が多いと思います。
今回はそんなフィジークとはなんなのか、一緒になりがちなボディビルとはどう違うのかを解説していきます。
フィジークとは
2013年にアメリカで初めて大会が開催され、2014年頃に日本へ伝わってきました。
フィジークの選手のことを「フィジーカー」と呼びます。
自分の身体を日々のトレーニングで鍛え上げて、食事管理も行い、その肉体美を競います。
フィジーカーはただ身体を大きくするだけではなく、フィジークで定められた審査基準に基づいて肉体美を作り上げていきます。
そんなフィジークを詳しく解説していきます。
フィジークの意味とは
フィジークは「体格」という意味で、スポーツのトレーニングをする時の「フィジカルトレーニング」と同じ語源です。
トレーニングを行うことだけでなく、食事管理もすることで、美しい肉体美を作りあげることを目的としています。
食事管理は徹底して栄養管理をし、その計算も細かく行います。
フィジークのプロとアマチュアの違い
フィジーカーにはプロと呼ばれる選手とそれ以外のアマチュア選手がいます。
明確にプロ試験などはありませんが、大会の出場権があるかどうか、スポンサーがついているかで区別しています。
日本でプロと呼ばれる選手はまだ数少ないのですが、海外ではプロのフィジーカーが多く存在しています。
フィジークの階級
フィジークには階級制度があり、身長でクラス分けをすることが多いです。
基本的に年齢は40歳以下級か40歳超級で分けられていて、細かく分けられている大会もあります。
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フィジークとボディビルの違い
一緒にされることも多いボディビルとの違いを詳しく知っている人は少ないでしょう。
次はフィジークとボディビルとの違いを解説していきます。
体重
ボディビルはどれだけ筋肉量が多いかを審査基準とし、フィジークは筋肉量が多すぎると減点対象になってしまいます。
その分、体重ではボディビルの方が必然的に重くなります。
そして、フィジークは下半身の筋肉が審査の対象ではないため、より体重が軽くなることが特徴です。
服装
ボディビルは下半身の筋肉も見せるため、できるだけ布の少ないビキニパンツを着用しますが、フィジークは夏に映える身体をコンセプトとしているため、サーフパンツを着用します。
そして、そのサーフパンツのデザインも審査の対象になります。
そのためフィジーカーは自分に合ったデザインを選ぶことが大切です。
髪型
ボディビルで髪型は対象とならず、筋肉の量や形が重要です。
それに比べ、フィジークの競技では、髪型も審査の対象となります。
そのため、審査員に評価されやすい髪型にする必要があります。髪型の指定はありませんが、審査員が外国人の場合が多いため、それに合わせて髪型を変えている選手が多いです。
フィジークの大会
フィジークの大会は国内外で行われており、世界では多額の賞金が発生しています。
中では、優勝賞金が数千万円を超える大会もあります。
海外では多額のスポンサー料をもらっている選手も数多くいますが、日本ではまだまだ少ないのが現状です。
しかし、日本でも徐々にボディメイクをする人が増えて、スポンサーがつく選手も増えてきました。
フィジークを行うのは男性とイメージするする人も多いと思いますが、女性の選手も存在しています。
日本で行われている大会を解説していきます。
オールジャパン
メンズフィジークである「オールジャパン」は日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)が主催している大会です。
日本ボディビル・フィットネス連盟はボディビル団体の中で最も長い歴史がある団体で、ボディビルの大会を主に主催しています。
ドーピング検査に厳しい傾向があり、出場するフィジーカーは抜き打ちでドーピング検査の対象となる場合もあります。
実績のあるプロの審査員が審査するため、ここで優勝することはフィジーカーにとって誇りです。
ベストフィジークジャパン
ベストフィジークジャパンは2013年に創立したベストボディジャパン(BBA)が主催する大会で、ベストボディジャパンは格闘家の魔裟斗さんが主催しているため、日本での認知度が高いのが特徴です。
多くのフィジークの大会は年齢別に分けられていませんが、ベストボディジャパンは世界で初めて年齢別にクラス分けを行いました。どうしても年齢によって、ハンデがあるため、その問題を解消した大会です。
認知度が高いこともあり、参加者が多く、書類審査があります。
無事に書類審査を通過した選手が、地方大会、日本大会へと進むことが出来ます。
まとめ
今回はフィジークについて解説しました。
フィジークは健康的な肉体美を目指しているため、競技として目指さなくても健康のためにボディメイクするのも1つの手です。
是非、自分の理想的な肉体美を目指してみてください。
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