空の下で思いっきり体を動かしたい!今度の試合に向けてしっかり練習したい!でもそのような時に限って、グラウンドには雨が降り、使用できないという事もあります。
外で練習できないそのような時も、体育館なら雨も関係なし!確かにテンションは下がりがちですが、どんな室内練習ができるか、前もって準備しておけば、モチベーションも問題ありません。
今回は、雨の日だからこそ体育館でできる室内練習や、よりパフォーマンスやコンディションのアップにつながるポイントをご紹介します。これで雨の日も安心です。
雨の日のモチベーションをどうキープする?
グラウンドなど屋外での練習に備えていた場合、体育館での練習は地味なものを連想することが多く、モチベーションは上がりにくいものです。確かに地味な面もありますが、練習とは大体地味なものです。いつだって千里の道も一歩から。
しかし、モチベーションが上がらない場合にはどうしたら良いでしょうか。まず、なぜこの練習をするのか、よく理解する事が必要です。また、この練習をすると、今後のパフォーマンスにどのような影響があるのか、しっかりイメージしましょう。
特に、指導する立場の方はこの2つをきちんと伝えると良いでしょう。逆に、雨の日になると喜ぶ子供達もいます。普段の屋外での厳しい練習と違って、環境が変わる場合が多くあるからです。
したがって、気持ちが緩んでしまう場合もあります。このような場合には練習は徹底的に行いつつも、バラエティー要素を含む、練習を考えておくことが大事です。
また、しっかりと体を動かして負荷をかけて、充実感を味わえるような練習も組み入れてあげる事により、モチベーションの低下を防ぐことができます。
体育館でできる室内練習にはどんなものがある?
では、体育館で雨の日もできる室内練習にはどのようなものがあるでしょうか。4つのものをご紹介します。
雨の日だからこそできるメリットにも注目してください。
基本の動きの反復練習
各スポーツには基本の動きがあります。しかし、普段屋外で練習していると、球技であれば全体練習やチームプレー、連携の確認などに時間を割く必要があります。
スプリントやランニングでも、距離や本数の達成を目標にすることに意識がむきがちです。そのため、基礎中の基礎と言える動きの確認がおろそかになってしまうことがあります。
雨の日は、基本の動きを反復練習する絶好のチャンスです。その動きだけをじっくりやってみて、基本を忘れていないかチェックすることができますし、反復したりすることで大事な動きを体に浸み込ませることができます。
例えば野球やソフトボールであれば、バットの素振りができます。普段の実践形式の練習だと、どうしても来た球を打つことだけに集中してしまい、自分本来のスイングを崩してしまいがちになるものです。
でも自分で鏡を見ながら、または他の人に見てもらいながら、1回1回ポイントを意識して素振りすることで、ついてしまった変な癖を無くしていくなど、雨の日特有の練習を行う事が出来ます。
ピンポイントで筋力トレーニング
普段はグラウンドを使える時間が限られているなどの理由で、どうしてもウオーミングアップだけになってしまい、この部位を強化したい。という筋力トレーニングまではなかなかできないことがありますが、雨の日はまさにそれができるチャンスです。
体幹トレーニングのメニューを幾つか行い、ブレない身体を作り上げるのもよし、そのスポーツで特に使う筋肉をピンポイントで鍛えるのもよし、他の人に比べて弱い筋肉を鍛えるのもよし。
雨の音を聞きながら、静かに自分の身体と向き合うのも良い時間です。
ランニングで基礎体力アップ
球技の場合、屋外ではランニングよりも実践練習に時間を割くものであります。しかし、ランニングはスポーツの基礎であり、心肺機能や脚力、メンタルなどを鍛えるのに良いメニューです。
時間や回数を決めて、メリハリをつけながら行う事が大事です。
違うスポーツからヒントを見つける
一流のアスリートも、あえて違う球技をオフの日に行ったり、他のスポーツの動きを練習メニューに組み込んだりしています。そうすることで、なかなか身につけられない動きをモノにするヒントが得られることがあります。
また、気分転換にもなります。体育館でもできる球技を途中でメニューに加えると、テンションが上がるだけでなく、思いがけない成長のヒントを得ることもできるかもしれません。
雨の日の練習で気をつけたいポイント
屋外で雨に濡れる心配のない体育館内ですが、気をつけたいポイントも幾つかあります。充実した練習にするために参考にしてください。
滑らないように注意する
体育館の入り口付近等は雨に濡れて、スリップする可能性があります。そうすると、捻挫や肉離れなどのケガをしてしまいかねません。
濡れていないか気を配り、雑巾やモップなどで適宜拭き取るようにして下さい。
ぶつからないように注意する
どうしても、グラウンドよりスペースが限られてしまう場合があります。素振りする時などはもちろんのこと、ランニングする際も他のメニューをしている組とぶつからないように十分に注意を払いましょう。
身体のコンディションに注意する
雨の日は太陽の陽がないので、身体も冷えがちです。汗をかいたら冷えないように気をつけて下さい。
また、人によっては古傷が痛むこともあります。身体の声に耳を傾けながら、負荷をかけていくことが重要です。
まとめ
雨が降ると確かに出来ないメニューがあります。でも日本に住んでいる以上、雨が降るのはアクシデントというより日常です。普段から雨の日にどんな練習メニューをするか、考えておくことが、充実した室内練習の鍵です。
雨の日だからこそ力を割ける強化メニュー、間延びしないように練習を切り替えるタイミングを考えておきましょう。それらのメニューのメリットを把握して、伝えられるようにしておきましょう。
そんな準備をしておけば、雨の日でも安心です。