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【野球】変化球3タイプで簡単に説明!それぞれの球種も解説!

春から秋まで、毎晩のように楽しめる野球中継は、スポーツ好きの楽しみの1つ。

野球少年たちも、プロ選手たちのプレーを見て憧れ、近づきたいと思えるから毎週の地道な練習を頑張れるというもの。

そんな野球中継で耳にする、多彩な変化球の数々。それぞれの変化球がどんなものか知っておくと、より観戦を楽しめます。

力と力の対決だけでなく、選手たちの頭脳戦の一端も垣間見えて、もっとハラハラドキドキすること間違いなし!

変化球ってどんなもの?

ピッチャー(投手)がバッター(打者)に投げる球種のうち、変化球でないものは、直球と呼ばれます。文字通り、ほとんど変化しない球です。ストレートまたはフォーシームとも呼ばれます。

ピッチャーはバッターから空振りを奪ったり、凡打に打ち取ったりするために、いろいろ工夫を凝らしています。もしピッチャーが、いつも直球ばかり投げて、変化球を投じなければ、どうなるでしょうか?

バッターは同じタイミングでボールを待てるので、打ちやすくなります。でも直球が来ると思っているところに、スピードが遅いタイプの変化球が来ると、ボールを待ち切れずに空振りしてしまいます。
またバッターがボールを捕らえた思った時に、急にボールが下に落ちたり横に曲がったりすると、打ち損じたり空振りしたりします。

それで良い変化球を持っているピッチャーは、バッターを打ち取る確率が高くなると言えるでしょう。

それぞれの変化球の解説

では、変化球を種類ごとに解説していきましょう。

ただ、変化球の軌道や投げ方は各ピッチャーによって差があるため、分類の仕方も様々で、明確な定義が決まっているわけではありません。
それでおおまかな傾向として、変化球を把握する目安にしていただければと思います。

直球系の変化球

チェンジアップ。直球を投げるのと同じ投げ方をするものの、ボールの握り方を変えて投げることで、直球よりも遅いボールとなったり、バッターの手元で落ちるボールとなったりします。

ボールにかける指を浮かせて投げることも多く、2本の指をOKマークのようにして投げる場合などは「サークルチェンジ」と呼ばれることもあります。

ツーシーム。先ほど直球はフォーシームとも呼ばれると紹介しました。シーム(seam)というのは「縫い目」という意味です。
直球の場合は、ボールが1回転する間に縫い目が4回くるように投げるので、きれいな回転がかかり、バッターの手元まで真っ直ぐボールが伸びていきます。

ツーシームの場合は、1回転の間に縫い目が半分の2回となるようにボールを握って投げます。そのため、ボールのスピードは直球と変わらないものの、幾らかの変化が生じます。

右バッターであれば身体の方へ食い込んでくるような軌道になったりして、打ち損じを誘いやすくなります。同じ種類に、ワンシームと呼ばれるものもあります。こちらは縫い目が縦に1本になるように投げるものですが、使い手はそれほど多くありません。

曲がる系の変化球

カーブ。最も一般的な変化球と言えます。基本的な軌道を右バッターの視点でご説明します。右ピッチャーの投げたボールは自分の方に向かってきて、そこからホームベースに向かって沈んでいくようなものになります。

左ピッチャーが投げる場合、右バッターにとっては一度自分から離れた側にふくらみ、そこから自分の方に向かって曲がりながら落ちてくるイメージになります。

ドロップと呼ばれるカーブは、カーブの中でも縦の変化がわりと強いものとされています。スローカーブと呼ばれるカーブのように、球速を落とし、タイミングをずらす効果をより狙っているものもあります。

シュート。簡単に言うと、カーブとは反対の軌道を描きます。今度は左バッターの視点でご説明します。右ピッチャーの投げたシュートは自分の方に向かってきて、手前で離れていく軌道を描きます。

左ピッチャーの投げたシュートの場合、左バッターは自分から離れていく軌道から、自分の方に食い込んでくるものとなります。

このようにボールが食い込んでくると、バットの芯でボールを捕らえたと思ったのに、バットのもっと手元の方で打ってしまい、内野ゴロなどに打ち取られやすくなります。バットの芯とは、当たるとボールがよく飛んでいく、バットの先端より内側にある場所のことです。

スライダー。軌道の方向はカーブと似ていますが、スライダーの方が直球のようにバッターに向かっていき、手元で横に曲がる、まさにスライドするボールです。

スピードが直球とそれほど変わらないスライダーは高速スライダーと呼ばれることもあります。カーブよりも投げやすいと言われており、多くのピッチャーが投げる変化球です。

カットボール。こちらはスライダーに軌道が似ていますが、スライダーよりも直球に軌道がもっと似ており、打者の手元で鋭く変化します。変化の割合はスライダーよりも小さいことが多いです。

そのため、バッターのタイミングをずらすというよりも、バットの芯を外させることを目指す球種です。

落ちる系の変化球

フォーク。落ちる変化球の筆頭格です。バッターが直球だと思ってバットを振ると、ボールが下に沈んで空振りを奪う球種です。

人差し指と中指の間にボールを挟んで投げることで、ボールがあまり回転せず、落ちるボールとなります。良いフォークを投げることができるピッチャーは、たくさん空振りを奪うことができます。

スプリット。SFF(スプリット・フィンガー・ファストボール)とも表記されます。フォークに似ていますが、少し浅めに挟んで投げるため、フォークよりもスピードがあります。
フォークよりも落差は小さくなりがちですが、スピード差が少ないため、落ちる球とバッターにバレにくいというメリットがあります。

シンカー。横手投げのピッチャーの方が投げやすい球種です。軌道はシュートのように、右バッターなら手元に向かってきますが、シュートよりも沈みます。

スクリュー。左利きのピッチャーが主に投げますが、あまり使うピッチャーは少ないです。右利きのピッチャーが投げればシンカー、左利きのピッチャーが投げればスクリュー、とも言われることがありますが、スクリューを最初に投げたピッチャーは右利きでした。

他の変化球よりもはっきりした説明がしにくい球種と言えますが、わりと直球のようにバッターの手元に来て沈むのがシンカー、少し浮き上がってから曲がり落ちてくるのがスクリュー、ということができるでしょう。

ナックル。不規則に動いて沈む球種です。ほとんどボールに回転を与えないように投げます。そのため不規則な変化をし、バッターも、ピッチャーも、キャッチャーも軌道を読めません。

パーム。こちらも落ちる変化球です。パームというのは英語のpalmで、「手のひら」、という意味です。手のひらで押し出すように回転をできる限り与えずに投げます。

まとめ

代表的な変化球をご紹介しました。ピッチャーは練習を重ねて、変化球のキレを磨いています。そしてキャッチャーと共に、どのタイミングでどの変化球を投げるか、考えています。

どのようにこのバッターを上下左右、スピードの緩急で揺さぶって、タイミングをずらせるだろうか。

同時にバッターも考えています。相手のバッテリー(ピッチャーとキャッチャーのこと)は今回直球を投げてくるか、それとも得意の変化球を投げてくるか。

変化球には警戒しないといけないけど、直球にバットを出せなくて見逃したくはない・・。

ぜひ野球中継をご覧になる際には、変化球の知識も身につけて、毎球繰り広げられているドラマに加わってみてください。

より一層、ハラハラドキドキ楽しめること、間違いなし!

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マッサマン

マッサマン

永遠のスポーツ愛好家

運動能力は、学生時代の同級生たちいわく、「マッサマンは決してうまくはないけど、何でもそれなりにこなす」。スポーツは観るのもするのも好きで、いつまでも動ける身体をキープしたいと考えている。できれば今でも上手くなれるよう、コツやヒントを探している。最近は登山の世界に足を踏み入れている。英語と中国語が少し話せるため、世界中の人たちとカタコトだがお互いのスポーツの文化やスタイルの違いや良さについて、語り合いたいと思っている。

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