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【かるた】歴史(起源~現在)を解説!ルーツを辿ると面白い!

「小さい頃、お正月にかるたで遊んだ」「漫画を読んで競技かるたに興味を持った」など、かるたは遊びだけでなく、競技としても知られています。

そんな、日本人なら誰もが知っているであろう「かるた」ですが、どのような歴史があるのか知っている方は少ないのではないでしょうか?

「かるたって古くからある日本の遊び?それとも外国の遊び?」なんて疑問も浮かんできますよね。

そこで、起源から現在に至るまでのかるたの歴史について解説していきたいと思います。

ルーツを辿ることによって、かるたの歴史に対して理解が深まるだけでなく、もっと好きになること間違いなしです。かるたの面白い歴史について、一緒に学んでいきましょう!

「かるた」とは?

かるたとは、文章が書かれた札(読み札)と絵が描かれた札(絵札)を使う遊びです。主に「百人一首かるた」と「いろはかるた」の2種類があります。

札を読む人と絵札をとる人で分かれ、読まれた絵札を他の人よりも多くとれた人の勝ちです。

かるたの歴史について

ここでは、遊びとしてのかるただけでなく、競技かるたについても触れながら解説していきます。

それではさっそく、かるたが日本でどのような歴史をたどってきたのか見ていきましょう。

起源は平安時代

かるたの起源は平安時代(794~1185年)にあった「貝覆い」という遊びだと言われています。

「貝覆い」とは、2枚ある貝を別々に分けて和歌の「上の句」と「下の句」や挿絵などを書き、ペアを探し出すという遊びです。

現在は札ですが、平安時代のかるたは「貝」だったということになります。

札か貝か、描かれていた物に違いはありますが、かるたに通ずるものがあると言えるでしょう。

室町時代に伝わった「南蛮かるた」

札のかるたが日本で遊ばれるようになった始まりは、室町時代(1336~1573年)です。

それまでは貝でかるた遊びをしていましたが、16世紀なかばにドラゴンや棍棒、剣などが描かれた「南蛮かるた」がポルトガルから伝わりました。

かるたは日本独自の遊びかと思いきや、実は外国でも遊ばれていた遊びだったということです。

さらに面白いのが、「南蛮かるた」が伝わった際、ポルトガル語で「カード」という意味の「CARTA」が日本語にあてられました。

つまり、「かるた」とは外来語だったということになります。かるたは日本古来のイメージがあるので、意外に思う方も多いのではないでしょうか?

安土桃山時代に初めて国産化した「天正かるた」

16世紀末の安土桃山時代(1568〜1600年)、京都・大阪・北九州を中心に初の国産かるたである「天正かるた」が誕生しました。

「天正」という年号の時期にできたため、総称として「天正かるた」と呼ばれており、「南蛮かるた」の影響をもろに受けているのが特徴です。

江戸時代に流行った「うんすんかるた」

「天正かるた」を日本風にアレンジしたのが、江戸時代(1603~1868年)に生まれた「うんすんかるた」です。

「いろはかるた」を始めとするかるた文化が大衆化されたのもこの頃だと言われています。ただ、かるた賭博が流行りすぎたため、幕府によって禁止された時期でもあります。

明治時代に設立された「東京かるた会 」

一時は禁止された時期もありましたが、かるた文化は廃れることはなく、1904年に「東京かるた会」が設立されました。

目的は地域によって異なるルールを統一し、「競技かるた」として確立することでした。この出来事こそ、現在における競技かるたの始まりだったと言われています。

また、明治時代(1868〜1912年)には、貿易拡大に伴った新しい顔料を使用した「赤犬棒いろはかるた」が誕生しました。

特徴は、江戸時代の「いろはかるた」には見られなかった色鮮やかな配色です。

大正、昭和時代に全国各地に広がりを見せる

大正から昭和時代にかけて競技かるたは全国各地に広まりましたが、戦争の影響により、かるた文化は盛り上がりを見せることはありませんでした。

しかし、戦後の1948年。競技としてのかるたを広めようとした「全日本かるた協会」が設立され、現在に至るまで「競技かるた」の中心となっています。

また、この時代の「いろはかるた」には、飛行機やおもちゃが描かれた札や教育としての「地理かるた」「歴史かるた」なども発売されました。

これで私たちが思い浮かべるような、かるたのイメージに近づいてきましたね。

漫画『ちはやふる』が映画化し、「競技かるた」の認知度が上がる

平成時代に入り、「競技かるた」の認知度が上がったのは、おそらく漫画『ちはやふる』の影響が大きいと考えられます。

漫画が映画化されたことによって、2020年時点で競技人口も100万人に達しており、「競技かるた」に多くの人が興味を持つことに繋がったと言えるのではないでしょうか?

まとめ

今回は競技かるたにも触れながら、かるたの歴史について解説しましたが、いかがでしたか?

かるたは歴史を反映しながら、その都度変化を遂げてきたことが分かったかと思います。

描かれている絵や文章はもちろん、色使いや印刷技術による大量生産、競技としての確立など、ルーツをたどると見えてきたこともたくさんありましたね。

かるたの歴史に対する理解を深め、遊びとしてのかるたや競技かるたを楽しんでみてくださいね!



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ごとうあきら

ごとうあきら

スポーツ好き主婦ライター

「野球」「サッカー」「テニス」「バレーボール」など、スポーツ全般が好きです。子どもにも運動好きになってほしいと思い、習い事はスポーツ系を選びました。主婦目線でスポーツの魅力を伝えていきたいと思っています!

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