多くの子どもが最低1つ、中には2つ、3つと掛け持ちすることも多い習い事。
子どもの可能性を広げてあげたいと思いながらも、「家計に対して無理をし過ぎているかも」と不安になることはないでしょうか?
そこで今回は、家計に占める習い事費用の割合を徹底調査。いくらくらいなら適正なのかを考察してみます。
子どもの習い事費用 割合の上限
習い事の費用は、家計の中では固定費に入ります。
固定費は光熱費や保険料、通信費などと同じように毎月出ていく費用のこと。
生活設計のためには固定費はなるべく抑えるのが鉄則とされています。
そして一般的に言われているのは、習い事の費用は世帯の手取り月収の5%以内に抑えるべきだということ。
そこで年収に対する毎月の習い事費用の上限を一覧表にすると、以下のようになります。
世帯の手取り年収 | 年間の習い事費用(5%) | 月間の習い事費用の上限 |
200万円 | 10万円 | 8330円 |
400万円 | 20万円 | 1万6660円 |
600万円 | 30万円 | 2万5000円 |
800万円 | 40万円 | 3万3330円 |
1000万円 | 50万円 | 4万1660円 |
2000万円 | 100万円 | 8万3330円 |
兄弟の人数が増えても基本的にはこの上限以下に収めるのが理想です。
ではこの額までに収めれば大丈夫かというと、実は注意が必要になります
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習い事費用は年齢で増加しがち
習い事の費用は一定ではありません。年齢が上がるにつれて月謝などが上昇するものが多いのです。
例えばピアノは、最初のグループレッスンでは月額5000円が相場ですが、レベルが上がって個別指導になっていくと、3万円ほどにまで上がることも。
英会話やプログラミング、ゴルフなどもレベルが上がれば月謝が上昇することが考えられます。
習い事を始める前に月謝の上昇額も調べておくことが必要です。
実際の習い事費用
では多くの人が実際に習い事に使っている金額はどのくらいになるのでしょうか?
文部科学省の「平成30年度 子供の学習費調査」では、世帯収入別・子どもが通っているのが公立か私立かという区分で、実際の習い事費用の平均を調べています。
それを元に毎月の習い事費用を計算したのが、以下の表です。
幼稚園児の習い事の費用 | ||
世帯収入 | 公立幼稚園 | 私立幼稚園 |
400万円未満 | 3160円 | 5660円 |
400万円〜599万円 | 4500円 | 7000円 |
600万円〜799万円 | 5580円 | 8500円 |
800万円〜999万円 | 7250円 | 1万2750円 |
1000万円〜1999万円 | 8250円 | 1万1500円 |
1200万円以上 | 1万1250円 | 1万9000円 |
小学生の習い事の費用 | ||
世帯収入 | 公立小学校 | 私立小学校 |
400万円未満 | 6910円 | 1万5910円 |
400万円〜599万円 | 8500円 | 1万5910円 |
600万円〜799万円 | 1万1080円 | 1万8750円 |
800万円〜999万円 | 1万4160円 | 2万1080円 |
1000万円〜1999万円 | 1万5910円 | 2万3660円 |
1200万円以上 | 1万8160円 | 2万9660円 |
この表から、実際の平均値は世帯収入の5%よりかなり低く抑えられていること、年齢が上がれば習い事の費用も上昇していることが分かります。
現実的には世帯収入の3%まで、特に幼稚園児のうちは1%程度に抑えている世帯が一般的です。
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子どもの習い事費用に含まれるもの
家計に占める習い事費用の割合を1%から3%に抑えるためには、月謝以外の費用を全て考慮しなければなりません。
例えば楽器なら、自宅練習のためにその楽器の購入は必須。
バイオリンなら5万円から10万円。
ピアノなら10万円から20万円の出費となります。
クラシックバレエやダンスでは発表会に数万円から数十万円の費用がかかることも。
こういった金額も全て含めた上で使える月額を計算することが大切です。
サッカー・野球の習い事費用に含まれるもの
サッカーの月謝の相場は2000円から7000円。
サッカー少年団かサッカースクールか、クラブチームかによって大きく違ってきます。
そして考慮しなければならないのは、ユニフォームやスパイクといった初期費用に加えて発生する合宿費や遠征費など。
特にクラブチームは夏季、冬季の合宿や強化試合などが多く、その分の出費も入会前から考慮しておく必要があります。
野球は少年団が多くなるため、月謝は3000円台。
ただしこちらもバットやグラブ、ユニフォームなどの初期費用に加えて遠征費と合宿費が必要になることがあります。
クラブやチーム、スクールを選ぶ際には、合宿や強化試合をどれくらいの頻度で行うのかをしっかりチェックしておけば、後になって出費に驚くことも少なくなります。
子どもの習い事費用 追加費用が少ないスポーツ
月謝以外の臨時出費を抑えたい場合、追加費用が少ない習い事を選ぶという方法も。
月謝以外の出費が比較的少ないスポーツには以下のようなものがあります。
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スイミング
スイミングは水着と帽子があれば泳げて、遠征などもほとんどないため、月謝以外の費用はあまり考える必要はありません。
ただし上達して選手コースに入ると、合宿や遠征が行われることも。
体操
体操教室の月謝は、幼稚園や公民館などで週1回行われるものなら3000円程度からで、本格的な設備を持った教室では6000円からが相場となります。
そして必要なのは数千円の入会金と年会費、必要な場合には数千円の指定ユニフォームの購入代程度。
選手レベルにならない限り合宿や遠征もないため、臨時出費は抑えられます。
まとめ
子どもが大学を卒業するまでにかかる養育費と教育費は1人あたり3000万円と言われています。
なるべく多くの習い事をさせてあげたいと思っても実際には限度があるもの。
将来の教育費を圧迫しないためにも、家計に占める習い事費用の割合をしっかり把握しておくのが理想です。
そこで重要となるのが費用対効果。スクールやクラブ、チームが子どもを大きく成長させてくれそうか、そのために払える金額はいくらが妥当なのか、よく考える必要があります。
合宿費や遠征費、発表会の費用など、月謝以外に必要な額、数年後にはいくらかかりそうかもしっかり調べて、後悔のない習い事選びをしてください。
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