子どもの習い事って、何個ぐらい掛け持ちできるものなのでしょうか。
子どものやりたい習い事と親が子どもにやらせてあげたい習い事を合わせると、どうしてもその数は増えてしまうもの。
今回は子どもの習い事は何個がベストなのか、多すぎることのデメリットと合わせてご紹介します。
習い事は平均何個?
まずは子どもの習い事の平均個数から。「子供の習い事図鑑」が0歳から12歳の子どもの習い事をしている家庭に行った調査(2020年3月発表)によると、平均個数は2.3968です。
とはいえ平均の場合、特に数の多い家庭が数値を押し上げてしまうこともあり、実態が分かりにくい面も。
そこで習っている個数別の割合を見ると、以下のようになります。
習い事の数 | 割合 |
1個 | 29.4% |
2個 | 34.2% |
3個 | 18.5% |
4個 | 9.1% |
5個 | 4.7% |
6個 | 2.6% |
7個以上 | 1.5% |
これを見ると、習い事の数は1個か2個が全体の6割以上。3個の子どもも比較的多いということが分かります。
また「ケイコとマナブ.net」の調査(2017年10月発表)によると、子どもの年齢区分別の習い事平均個数は、このようになります。
年齢区分 | 習い事の平均個数 |
未就学児 | 1.62個 |
小学低学年 | 2.02個 |
小学高学年 | 2.14個 |
「子供の習い事図鑑」のデータよりも平均個数が少ないのは、こちらの調査では習っている個数が0の家庭も含んでいるから。
このデータからは、習い事の数は小学校に入ったところで増えることが分かります。
【スポーツチーム・スクールをお探しの方はこちら】⇩
・クチコミサイト「スポスル」|ユーザー登録
習い事は何個がベスト?
多くの習い事をすることのメリットは、幅広い能力を伸ばせることや、子どもの可能性が広がること、新しい友人ができることなど。
またいくつもの習い事をすることで意外な特技が見つかるかもしれません。
一方で習い事は悩みの種になることも。ママプロジェクトJapanの「子どもの習い事に関する調査」(2021年5月発表)によると、子どもの習い事には以下のような悩みが発生しがちです。
悩み | 割合 |
習い事の宿題や課題をさせることへの負担 | 38.3% |
子どもが行き渋る | 32.6% |
通わせることへの負担 | 33.3% |
物理的・金銭的負担の割に効果が見られない | 29.5% |
親子どちらかにとって習い事の負担が大きくなり、子どもが嫌がるようなら、ベストとは言えない状態だといえます。
3個までが良いと言われる理由
一般的に習い事は3個までが良いとも言われています。
その理由は、例えば以下のようなスケジュールにすることで、適度な休みも取ることができるから。
月曜日 | スイミング |
火曜日 | 休 |
水曜日 | 英会話 |
木曜日 | 休 |
金曜日 | 習字・書道 |
土曜日 | 休 |
日曜日 | 休 |
こういった習い方なら、1日行って1日休むというリズムができます。
子どもの成長には友達との遊びも大切。習い事だけでなく遊びの時間ももてるよう余裕を残すことが重要です。
【スポーツチーム・スクールをお探しの方はこちら】⇩
・クチコミサイト「スポスル」|ユーザー登録
習い事の数が多すぎるデメリット
では習い事の数が多すぎることのデメリットは何でしょうか?
子ども、親の両面からご紹介します。
子どもの精神的負担
習い事の数が増えることでまず注意しなければならないのは子どもの精神的負担。
初めは自分から「習いたい」と言ったとしても、意欲がなくなってしまうことはよくあります。
楽くしくない習い事の数が増えれば子どものストレスは大きくなり、習い事がある日は学校の授業に集中できななることも。
習い事の数が多くなってきたときは特に注意が必要。
子どもにとって本当に必要な習い事なのか、続けることで精神的な負担が大きくはないかをしっかり考慮する必要があります。
また複数の習い事をする場合、似たようなジャンルに偏らないことも重要。
スポーツだけ、学習塾だけなど、同じような習い事ばかりだと飽きてしまい、ストレスに感じることが多くなりがちです。
子どもの睡眠時間が減る
1つの習い事の時間は1〜2時間だとしても、家で行う宿題や課題も出ます。
楽器なら家での練習は必須。スポーツでも種目によっては家での反復練習が求められます。
そこに悩みを感じている親が多いことからも分かるように、習い事の宿題や課題の負担は意外に大きいもの。
そのために子どもが睡眠不足になってしまうこともよくあります。
夜更かしや睡眠不足で生体リズムが乱れてしまうと、知的・情緒的発育の遅れにつながることも。
習い事で発育にマイナスの影響があっては本末転倒となってしまいます。
親の家計的負担
文部科学省の「平成30年度 子供の学習費調査」によると、小学生の1年間の「習い事」支出額は平均13万1982円。
一般的に習い事の費用は世帯の手取り月収の5%以内に抑えるべきだと言われていて、多くの家庭では1〜3%以内となっています。
しかしこの習い事費用には、送り迎えのガソリン代、発表会や大会への参加費などの臨時費用は含まれていません。
習い事の数が増えてくれば5%の範囲を大幅に超えてしまうことも珍しくないのです。
習い事全体でどれくらいの出費になるのかを把握して無理のない範囲に抑えないと、家計を圧迫することになってしまいます。
親の送迎のストレス
実は悩みを持つ人が多いのは送迎の問題。
小学生になって自力で習い事に行ける距離でなければ、送り迎えのために時間をやりくりすることになり、親にとっては大きな負担となります。
待ち時間や渋滞でイライラすることも。送迎のストレスから親子の関係がギクシャクすることにもなりがちです。
送迎なども含めた家族全員の時間の使い方に無理がないかを見極める必要があります。
まとめ
ベストといえる習い事の数は、子どもや家庭の事情によって千差万別。
子どもと親の両方にとって負担が大きすぎないことが重要です。
特に子どもの精神的負担はつい甘く考えて我慢させがち。
将来の役に立つはずの習い事でも、子どもが大きなストレスを感じているようなら見直しが必要かもしれません。
習い事の数が多すぎるために嫌いになってしまっては意味がありませんから、楽しく効果的に続けられるよう、各家庭で最適な習い事の数を見つけてください。
【スポーツチーム・スクールをお探しの方はこちら】⇩
・クチコミサイト「スポスル」|ユーザー登録
【関連記事はこちら】⇩
・【習い事】将来に影響する?メリット・デメリットを徹底調査!
・【子ども】習い事はいつから?人気ランク上位の始めどきを調査!