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ジョーキーボール【スポーツ辞典】

またまたマイナースポーツの執筆に挑戦。ジョーキーボール、聞いたことない!?とインターネットの世界へ。

情報が山ほどありました。元Jリーガーがジョーキーボールに挑戦していて、女性でも簡単に楽しめると言う情報も。そんなジョーキーボールをトコトン調査してみましょう。

ジョーキーボールの起源・歴史

ジョーキーボールの誕生秘話

その歴史はまだ浅く1987年フランスと言われ、発案者はGilles Paniezさん、自宅のガレージで思い付いたそうです。

1990年のイタリアワールドカップでジョーキーボールを披露したことで人気が高まり、その後もワールドカップのエキジビションとして、1998年のフランス大会、2006年のドイツ大会でも多くの観衆の前で披露されました。

イタリアで脚光を浴びた同年1990年にジョーキーボール国際連盟も設立されました。今ではフランスに留まらず、イタリアポルトガルカナダメキシコ日本など多くの国でプレーされています。

ジョーキーボールって一体なに?

ジョーキーボールってネーミングはどこから?と思いますよね。

スペルはJORKY、フランス語の「Jeux Original Rapide en Kit」に由来し、英語に言い換えるとオリジナル・クイックスポーツ・キット、そんな意味が込められているそうです。

このジョーキーボールは老若男女が楽しめることから別名『フィットネスサッカー』とも呼ばれています。どんなスポーツなのか、スカッシュ×サッカーとでも言うのでしょうか。

幅5m×長さ10m×高さ3mの壁に囲まれた透明性のコートを使用し、両サイドにある110㎝の敵陣のゴールを狙ってボールを蹴るスポーツです。

天井も壁も使ってパスやシュートをするとなると、まさにスカッシュのイメージですね。大変狭い屋内のピッチの中ですので1チームは2名で構成されています。それを聞いただけでも見るもやるも楽しめそうですね。ちなみにボールもコート同様にサッカーボール(直径20㎝強)より2割小さく直径16㎝です。

ジョーキーボールのルール

試合時間と得点

時間ではなくセット制、1試合3セットで、2セット先取したチームが勝ち。

ゴールは1点と数え、7点先取したチームがそのセットの勝者となります。

チーム編成

1チーム2名の2チーム対戦型で、交代要員は2名以内。選手交代はセットの始め、または負傷した時に行うことが出来ます。

選手の役割

2名はそれぞれフォワードディフェンスの役割を持ち、セットチェンジの際にポジション変更をしなければなりません。原則ゲーム途中でのポジションチェンジは出来ません。

主な反則

1.ディフェンスがハーフラインを超えること。
2.足を腰より上まであげてボールを止めること。
3.プレーヤーまたはボールに対して後方に回りこむこと。
4.スライディングをすること。
5.地面に膝や手を付くこと。
6.自陣のディフェンダーエリアでボールを7秒以上キープすること。
7.継続的に肩をゴールのクロスバー(高さ1m)より低く維持すること。

反則を行った場合は、相手チームにハーフラインからのキックインで再開。

その他のルール

サッカーと同様、イエローカードやレッドカードなどの処分がある。

選手の動きの規制

ジョーキーボールのピッチはハーフラインを境に自陣敵陣となり、コンタクトエリアディフェンスエリアキックインエリアと区別されています。

フォワードは相手のキックインエリア以外は自由に動き回ることが可能で、ディフェンスはハーフラインを超えることが出来ません。ディフェンスがドリブルを自身でしている場合は、敵陣のコンタクトエリアまでは入れますが敵陣のディフェンスエリアまでは入れません。

ピッチの大きさは先ほどお伝えしましたが、なおイメージが湧かないと思います。参考までに、長さ10mのうち、センターラインを境に各々1.2m(計2.4m)がコンタクトエリア、キックインエリアが各々1m(計2m)だとすれば、ディフェンスエリアは各々3m弱(計6m弱)となります。

それに壁と天井も使うとなれば、スピード感もさることながらテクニックも必須、それ以上に巧みな戦略を駆使する頭脳戦でもあることが容易に想像できます。

ジョーキーボールの日本大会・世界大会

ジョーキーボールの日本の聖地は福岡県

日本でのジョーキーボールの歴史を振り返ってみましょう。インターネットで調査すると福岡が聖地であることがわかりました。

2015年8月一般社団法人日本ジョーキーボール協会が設立され、翌年の2016年10月ジョーキーボールコート「KOFUジョーキーボールパーク七隈店」がオープンしました。

同年12月にジョーキーボール国内初イベント「第1回・KOFUカップ」が開催され、その翌年2017年6月に、イタリアローマで開かれたジョーキーボール世界大会に日本代表チーム初参加、以後毎年世界大会に出場しています。

2018年11月には、日加修好90周年記念事業としてジョーキーボール日本大会が開催されました。

KOFUは山梨の甲府と思いきや、福岡県にあるKofu-fieldと言う会社がジョーキーボールのコートを作りこのスポーツを全面的に支援していることがわかりました。

世界で日本のポジション、世界の強豪国は

先にご紹介したJリーガーがジョーキーボールに挑戦、これが2017年の世界大会に日本代表として初出場した松岡選手、彼のコメントを引用して世界での日本のポジションや強豪国を探ってみましょう。

「今回で第6回大会となるワールドカップは、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガルなど世界から12カ国が参加して行われます。日本勢としては初の世界大会なので、世界のレベルがどの程度なのか、自分たちがどのくらい通用するのか、正直、想像もつきません。ただ、僕らがいい結果を残すことができれば、日本でもジョーキーボールの認知度を高められるかもしれないし、僕が指導にあたる子供たちにも刺激になるはず。だからこそ、しっかり結果を求めて戦ってきます」

この大会以前の過去5大会は全てジョーキーボールの発祥の地であるフランスが優勝に輝いています。出場国を見ても世界に名を轟かせるサッカーの強豪国ですね。サッカー日本代表の活躍も楽しみですが、ジョーキーボールの日本代表からも目が離せません。

まとめ

フットサルのわずか1/16のスペースで楽しめるジョーキーボール。天候に左右されず屋内でプレーでき、小さなピッチでエクセサイズのように老若男女問わずに楽しめるジョーキーボールがもっともっと日本に広がり、いつか日本代表が世界大会で優勝する日を楽しみにこれからもジョーキーボールをウォッチしていこうと思います。

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すぎさくしゃちょー

すぎさくしゃちょー

年々涙腺が緩くなるCEOスポーツライター

スポーツ選手のセカンドキャリアアドバイザー。 スクールウォーズとルーキーズを観ると涙が止まらない55歳。 人財測定コンサルタント/メンタルトレーナー/ブランド・プランナーなどの資格を保有しています。

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