子供が「やりたい!」と言うなら、習い事はいくつでもやらせてあげたいもの。
将来の可能性が広がるという意味でも、無理のない範囲で複数の習い事に挑戦するのは望ましいことだと言えます。
でも数が多すぎることの弊害も。子供の習い事はいくつぐらいが良いのでしょうか?
親としては気になる費用感を合わせてご紹介します。
子供の習い事はいくつ?費用は?実態調査
まずは子供たちが実際にいくつの習い事をしていて、いくらくらいの費用がかかっているのか、実態を調査しました。
習い事の数
「子供の習い事図鑑」が2020年3月に発表した調査によると、習い事をしている家庭での0歳から12歳の子供の平均個数は2.3968です。
個数別の割合を見ると、最も多いのは2個で34.2%。続いて1個が29.4%、3個が18.5%、4個が9.1%、5個が4.7%、6個が2.6%、7個以上が1.5%という割合に。
習い事の数は1個から3個が一般的で、全体の8割以上。
それよりも多い子供は少数派ということになります。
習い事の平均費用
文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査」によると、子供の年齢別の習い事支出額(学習塾は含まず)は以下のようになります。
年齢 (学年) | 1年間の支出額 | |
公立幼稚園・学校の場合 | 私立幼稚園・学校の場合 | |
3歳 | 3万4209円 | 8万6117円 |
4歳 | 5万9551円 | 12万4266円 |
5歳 | 7万4073円 | 13万9280円 |
小学1年生 | 13万3546円 | 35万3094円 |
小学2年生 | 13万1200円 | 34万3544円 |
小学3年生 | 13万9518円 | 33万5106円 |
小学4年生 | 14万5630円 | 28万5471円 |
小学5年生 | 13万068円 | 24万6660円 |
小学6年生 | 11万2222円 | 22万3543円 |
中学1年生 | 7万1232円 | 10万3806円 |
中学2年生 | 7万2867円 | 9万9676円 |
中学3年生 | 4万5324円 | 12万9276円 |
年齢が上がるごとに増えた支出額が途中から減っていくのは、学習塾に割く予算が増えていくため。
この額を見れば、実際に年間どのくらいの費用を習い事にかけているのかが分かります。
とはいえ、習い事にかける予算は世帯収入によっても大きく違います。
例えば小学生の塾以外の習い事費用は、世帯収入が400万円未満の世帯で公立学校に通っている子供では、年平均8万3000円。
年収1000万円から1199万円の世帯で公立学校に通っている子供では、年平均19万1000円となります。
学習塾も含めた習い事の費用は、一般的には世帯の手取り月収の5%以内に抑えるべきだと言われています。
子供が2人、3人と増えていくと費用は大きくなりがち。それでもできれば5%以内に抑えたいところです。
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子供の習い事はいくつ?費用感を試算
子供の習い事が複数になる場合、違うジャンルにした方が子供は飽きずに続けられると言われています。
そこで人気の習い事の相場を元に、3つの習い事を掛け持ちしたときの費用感を試算。
かなり厳しい額になることが分かります。
人気の習い事3つの費用感
学研教育総合研究所の「小学生白書」(2021年8月調査)から、それぞれのジャンルの人気習い事をピックアップすると、このようになります。
*スポーツ系=スイミング
*学習系=英語・英会話
*文化・芸術系=ピアノなどの音楽教室
スイミングの月謝の相場は6000円から8000円。
選手コースに進むと1万を超えることもあります。
英会話の月謝の相場は8000円から。
マンツーマンレッスンで外国人講師、週に複数回の受講となると費用は3万円以上と大きくなります。
音楽教室のうちピアノの月謝の相場は5000円から3万円。
グループレッスンは安く、レベルが上がって個人指導になれば月謝も上がっていきます。
単純計算でも合計の月謝は1万9000円から7万円以上。
しかもこれ以外に入会金と年会費、発表会の費用、送り迎えの交通費などもかかります。
この額を見ればおいそれと掛け持ちができないという方も多いのではないでしょうか。
費用を抑える工夫
それでも習わせてあげたい!と思ったら、それぞれの習い事にかける費用を抑える工夫が必要です。
例えば英会話の場合はグループレッスン、少人数レッスン、マンツーマンレッスンで月謝は大きく変わります。
安く抑えたいなら大人数のグループレッスンがおすすめ。さらに安くするならオンラインレッスンもあります。
ピアノの月謝5000円なら大手の音楽教室ではグループレッスンが一般的ですが、町の個人教室の方が安い傾向。
レベルが上がって個人指導になっても約5000円に収められることもあります。
スイミングはもともと初期投資が少ない上、習い事の中では月謝も安い部類です。
もっと抑えたいなら、市区町村のプール講習を利用するという方法もあります。
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費用の安い習い事を選ぶ
スポーツ系、学習系、文化・芸術系を掛け持ちしたくて、それぞれの種類にこだわりが少ない場合、費用の安い習い事を選ぶという方法もあります。
特にスポーツ系は大きく費用を抑えることが可能。
例えばスクールではなくクラブで学ぶことになる一輪車なら、月謝は500円から3000円が相場です。
一般的なスポーツでは、スポーツ少年団もおすすめ。
コーチはボランティアということが多く、月謝(部費)は3000円台が多くなっています。
野球、サッカー、バスケットボール、卓球など60種類以上のスポーツの団体がありますから、まずは近所にスポーツ少年団があるか調べてみるのも良いかもしれません。
柔道や剣道なども、学校の体育館や公民館を利用してボランティアの先生が行っている教室なら数百円から2000円程度の月謝で学べることがあります。
まとめ
習い事はいくつも掛け持ちすると、予算オーバーで辞めなければならないという事態になるかもしれません。
複数の習い事をすることは子供にとってメリットもありますから、無理なく続けられる教室やスクールを選ぶようにしてください。
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