フォアハンドは得意でもバックハンドになると、ぎこちない打ち方になったり、ボールが変な方向に飛んでしまったりと、思うように打てないと悩む人は多いものです。
そこでこの記事では、テニスにおけるバックハンドのコツを6つご紹介します。
コツを押さえながら練習に取り組み、安定したバックハンドが打てるようになりましょう。
片手バックハンド・両手バックハンドの両方で意識すべきポイント
テニスには片手バックハンドと両手バックハンドの2つが存在します。
どちらにもメリットデメリットがあり、人によって相性は異なるものです。
とはいえ、スイングを安定させるポイントはどちらの打ち方にも共通しています。
バックハンドで意識すべきポイントは、身体の使い方。
身体の使い方さえ理解していれば、安定したボールを打てるようになるでしょう。
テニスが上手なプレイヤーは基本的に「無駄な動き」がありません。
だからこそインパクトでボールに勢いが伝わり、軽やかなスイングが実行できるのです。
またバックハンドにおいては、とくにテイクバックからフォロースルーまでの流れを重要視します。
腕だけではなく腰のひねりを活かすことで、フォアハンドのようなパワフルなボールが打てるようになるでしょう。
片手バックハンドのコツ
片手バックハンドは腕力ではなく、身体のひねりを最大限に活用して打つショットです。
テイクバック、フォワードスイング、フォロースルーからなる3つのポイントを押さえて練習に取り組みましょう。
ターンを利用してテイクバック
片手打ちのバックハンドはボディターン(身体のひねり)を活用して、テイクバックをおこなうのがポイントです。
ラケットは立てた状態にして、右利きであれば左足に体重をかけます。
そして右手を身体の後ろまで引き、インパクトの瞬間に勢いよく身体を開きます。
腰と一緒に腕を回転させることで、より力強いボールを打てるようになります。
またこのとき、左手をラケットに添えておけば、より身体の回転を活かしやすくなるでしょう。
テイクバックのときに右肩の上に顎が来ているかどうかを確認してみてください。
上体はひねったまま勢いよく振り抜く
インパクトの瞬間までは、上体はひねったままにします。
腕よりも先に肩からボールに入るようなイメージをすると良いでしょう。
このときボールの高さによって身体のひねり具合を変えないようにします。
また高さは腕の振りや打つポジションで調節しましょう。
膝・肘・ラケットの順番に身体を動かすことがポイントです。
打点のポイントは踏み込んだ足よりも少し前に持ってきてください。
フィニッシュは胸を張る
フィニッシュ(ボールがラケットに当たってからの動作)は、胸を張るように意識しましょう。
このフィニッシュを意識すると、よりパワフルなボールが打てます。
力のないボールになってしまう人は、身体の開きが小さく、フィニッシュ時に身体が相手方向に向いていません。
ラケットを振り抜く際は、相手コートに身体が開いている。さらには両足がサービスラインと平行になるイメージで打ちましょう。
またインパクト後の左手は、指を開いて大の字を作るような状態が理想的です。
両手バックハンドのコツ
両手バックハンドは両手を使用するので、片手バックハンドに比べて威力のあるボールを打てます。
片手バックハンドが苦手な人は、先に両手バックハンドを習得すると良いでしょう。
ラケットヘッドを立ててテイクバックをコンパクトにする
両手バックハンドでは、コンパクトなテイクバックを心がけましょう。
コンパクトなテイクバックとは、ラケットを立てたまま自然に引くことです。
片手バックハンドのように手で引くよりも、腰のひねりでラケットが身体の後ろに来るようなイメージができると良いでしょう。
このとき軸足に体重を乗せるとコンパクトなテイクバックであっても、ボールに力を伝えられます。
身体がラケットよりも先に通過する
右利きの場合、左足から右足に体重移動をおこないます。そして膝の屈伸運動を利用し、ボールをめがけて身体を動かします。
このときのポイントは、ラケットよりも身体が先にボールに近づくことです。
ラケットの振りだけでなく、身体の先に近づけることで、スイングスピードが速くなります。
右手と左手の力加減は7:3のイメージです。
練習時は左手だけでスイングできるようになると、さらに安定したバックハンドが打てるでしょう。
打ちたい方向にフォロースルー
インパクト後は、ラケットのヘッドを打ちたい方向に向けてください。
右利きの場合は、左腕を完全に伸ばした状態にします。
左利きのフォアハンドを打っているような感覚をイメージすると良いでしょう。
またフォロースルーは軸足も伸びた状態になります。フィニッシュは再び構えに戻り、次の攻撃に備えます。
両手打ちではおもに4つのスタンスがありますが、おすすめはクローズドスタンス。
背中を相手に見せるようなフォームでテイクバックから、フォロースルーをおこないます。
まとめ
人によってボールの打ち方のクセはありますが、まずは基本となるコツを押さえてください。
また、練習では本記事で紹介している打ち方を参考にすることで、バックハンドのレベルを上げられるでしょう。
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