日本でも人気上昇中のニュースポーツがモルックです。
ルールは簡単、体力がなくても簡単に楽しめるスポーツですが、まだやったことがない人の方が圧倒的に多いはず。
それはとてももったいないことかもしれません。
ここでは、レジャーとしても楽しめ、世界大会も開かれているモルックのルールと基本的な投げ方を解説します。
【モルック】どんなスポーツ?
モルックはフィンランド・カレリア地方の伝統的なゲームを元にして1996年に生まれたスポーツ。
ピンを倒すところはボウリングに似ていますが、交互に投げて点数を競います。
ゲームの概要
モルックはスキットルと呼ばれる棒を地面に立て、モルックと呼ばれる棒を投げて倒すゲーム。
先に50点ぴったりになったチームの勝利となります。
2チーム以上で対戦するもので、世界大会は4人で1チームですが、遊ぶだけなら1人対1人の個人戦も可能です。
【モルック】道具の配置
スキットルの配置
ボウリングのピンに当たるものが、スキットルと呼ばれる木の棒。
最初にこれを、上の画像のような順に密着させて立てていきます。
向かって前列の左から
1列目が1・2
2列目が3・10・4
3列目が5・11・12・6
4列目が7・9・8
という順です。
モルッカーリの設置
モルッカーリは地面に置いてモルックを投げる位置を示すもの。
スキットルの先端(1・2)から3〜4m(日本モルック協会の基準では3.5m)の距離に置いて投げる場所の目安としますが、代わりに地面に線を引くだけでもOKです。
【関連記事はこちら】⇩
・【モルック】日本代表になるための条件を徹底解説!
・【注目】モルックの特徴と競技人口についてご紹介!人気急上昇中!
【モルック】ゲームのルール
配置が終わったら、ゲームの開始。
基本的なルールはとても簡単です。
プレーの仕方
プレーは、モルッカーリの後ろからモルックと呼ばれる木の棒を投げ、スキットルを倒すだけ。
下手投げが基本で、モルッカーリを踏んだり超えたりするとファウルです。
投擲は各チーム交互に行います。
例えば1チーム4人の団体戦で3チームが参加した場合、Aチームの1人目、Bチームの1人目、Cチームの1人目の順で投げ、次にAチームの2人目、Bチームの2人目、Cチームの2人目・・・と投げていきます。
倒れたスキットルは、倒れた地点で再び立てるというルール。
ゲームが進むにつれてスキットルの間隔が広がり、倒しにくくなっていきます。
点数の計算
点数の計算方法は2種類あります。
まずスキットルが
複数倒れた場合、その本数が点数となります。
そして1本だけ倒れたときは、スキットルに書かれた数字が点数に。
つまり1投で3本倒れたときは3点。1投で1本倒れて、そのスキットルの数字が8なら、8点です。
なおスキットルが他のスキットルの上に乗って完全に地面に触れていないときは、倒れていないと判断されます。
勝利の条件
モルックは、先に50点ぴったりになったら勝利で、50点を超えてしまったら25点に逆戻りします。
このため終盤は、50点になる数字のスキットルをうまく狙うことが重要。
また相手の50点を阻止するためにその数字のスキットルを遠くに飛ばすなど、戦略も必要になります。
そして試合は50点を獲得するチームが出るまでが1ラウンドで、その時点の各チームの得点を記録。
ただしターン数(投げる回数)や制限時間が決められていて、その時点でラウンドが終了することもあります。
これを数ラウンド行い、合計得点で勝敗が決定。
各ラウンドの平均点が高ければ、1度も50点ぴったりにならなくても勝利できる可能性があるのです。
失格
3回連続で1本も倒せないと、そのラウンドは失格負け。
得点は0となります。
1チームを残して他の全てのチームが失格で0点になった場合、残ったチームは50点獲得です。
モルックアウト
全ラウンドが終わって合計得点が同点のチームが出た場合、モルックアウトと呼ばれるシステムで勝敗を決めます。
モルックアウトでは、手前から6・4・12・10・8の順に1本ずつスキットルを並べます。その間隔はモルックの長さと同じです。
そしてそれぞれのチームメンバーが1回ずつモルックを投げ、点数は通常のモルックと同じように計算します。
投げる度にスキットルは元の位置に戻してプレーを続け、チームの総得点で勝敗を決めます。
それでも同点になった場合は、1対1でサドンデス勝負をします。
【モルック】投げ方
モルックの投げ方は安全のため下投げで行いますが、その中にもいくつかの種類があります。
場面に応じて使い分けることが重要です。
基本の投げ方
基本の投げ方は、モルックを横に持ち、重心が安定するように握ります。
狙いを定めて数回の素振りの後に投擲。
緩やかな放物線状になるよう投げます。
目標とするスキットル周辺に障害がない場合には最適な投げ方です。
裏投げ
裏投げは、普通の投げ方のフォームですが、逆手でモルックを握って軽くバックスピンをかけます。
着地後の動きが少ないので、スキットルをあまり動かしたくないときや、縦に並んだスキットルのうち1本だけ倒したいときに有効です。
縦投げ
縦投げは、モルックを縦に持って投げる方法。
横に並んだスキットルのうち1本だけ倒したいときに有効ですが、縦に飛んでいくため、かなりの精度が要求されます。
ラハティ投げ
ラハティ投げは、 スキットルの手前から転がす投げ方。
重心を落として、低く強く投擲します。
勢いよく一直線に転がることで、当たったスキットルを遠くに飛ばすのが目的。
これによって相手の邪魔をします。
まとめ
モルックのルールは単純で、道具と少しのスペースがあればどこでも遊べるのが魅力。
一方でカーリングにも似た頭脳プレーが求められるため、上達するほどにその楽しみは深まっていきます。
人気のニュースポーツ、モルックに挑戦してみてはいかがでしょうか。
【関連記事はこちら】⇩
・【モルック】日本代表になるための条件を徹底解説!
・【注目】モルックの特徴と競技人口についてご紹介!人気急上昇中!