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【レスリング】階級一覧|男女別の違いや活躍した選手も紹介!

ボクシングや柔道と同じように、レスリング(アマチュアレスリング)にも体重別の階級があります。

体重別階級があることで体格差による不公平をなくすことができるのですが、階級がよく改定されることもあり、見ていて混乱することも。

しかも一般的な大会とオリンピックでは階級が違うため、より複雑に感じてしまう人も多いのではないでしょうか。

今回は、レスリングの階級について解説。

オリンピックなどで活躍した選手がどの階級だったかもご紹介します。

【レスリング】階級とは

【レスリング】階級一覧|男女別の違いや活躍した選手も紹介!①レスリングには2つの種目があります。

それはグレコローマンスタイルフリースタイル

グレコローマンスタイルは上半身のみを攻撃と防御に使える種目で、男子だけが実施しています。

フリースタイルはその名の通り、全身どこでも使って攻撃や防御ができる種目。

男女両方で実施されています。

そしてこのグレコローマンスタイルとフリースタイル男女で、それぞれ体重の区分が違っているのです。

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階級の意味

ボクシングの階級はヘビー級などと表記され、それぞれの階級に収まる範囲が決められています。

一方のレスリングの階級は97kg級や65kg級などと表記。

これは「その重さ以下の人ならエントリーできる」という意味になります。

確実に不利になりますが上の階級にも参加可能で、極端にいえば97kg級に体重50kgの選手が参加してもよいのです。

注意が必要なのは、柔道などにはある「〜超級」がないこと。

つまり最重量クラスの体重制限を超えることはできないのです。

また近年ではほとんど聞くことはありませんが、ヘビー級やライト級など、階級名で呼ぶこともあり、かつては盛んに使われていました。

男子グレコローマンスタイルの階級

グレコローマンスタイルの小さな大会や部活動での階級は10階級に分けられています。

・55kg級
・60kg級
・63kg級
・67kg級
・72kg級
・77kg級
・82kg級
・87kg級
・97kg級
・130kg級

オリンピックでは階級が減り、以下の6階級になります。

・60kg級
・67kg級
・77kg級
・87kg級
・97kg級
・130kg級

男子フリースタイルの階級

男子フリースタイルも小さな大会や部活動では10階級。

グレコローマンスタイルとは体重が変わります。

特に最重量級の場合、体重の制限が5kg減るため注意が必要です。

・57kg級
・61kg級
・65kg級
・70kg級
・74kg級
・79kg級
・86kg級
・92kg級
・97kg級
・125kg級

フリースタイルもオリンピックでは階級が減り、以下の6階級になります。

・57kg級
・65kg級
・74kg級
・86kg級
・97kg級
・125kg級

女子フリースタイルの階級

フリースタイルしかない女子。

こちらも小さな大会や部活動では10階級ですが、男子と比較して最重量級の制限がかなり低いのが特徴。

それに合わせて各階級の体重がより細かく分けられています。

・50kg級
・53kg級
・55kg級
・57kg級
・59kg級
・62kg級
・65kg級
・68kg級
・72kg級
・76kg級

オリンピックでは以下の6階級になります。

・50kg級
・53kg級
・57kg級
・62kg級
・68kg級
・76kg級

オリンピックの階級

ここまでで分かるように、小さな大会などでは10階級であるのに対してオリンピックは6階級

多くのクラスで2つの階級が合わせられることになります。

そのためオリンピックを見据えている選手は、他の大会でもオリンピックの体重制限に合わせた階級に調整してエントリーしているのです。

【レスリング】階級 有名選手の階級

【レスリング】階級一覧|男女別の違いや活躍した選手も紹介!②それではレスリングで活躍した選手は、それぞれどの階級だったのでしょうか。

まずはおなじみの女子選手の階級からご紹介します。

吉田沙保里

霊長類最強女子」の異名を持つ吉田沙保里選手は、オリンピック3連覇、世界大会16連覇、個人戦206連勝を記録し、国民栄誉賞も受賞した選手。

彼女は55kg級の選手でしたが、2016年のリオデジャネイロオリンピックから体重区分が改定されたため、その決定以降は53kg級に変更しました。

伊調馨

女子個人として世界初のオリンピック4連覇を達成し、国民栄誉賞を受賞している伊調馨選手。

彼女は階級が比較的大きく変わった選手です。

2013年の世界選手権までは63kg級で活躍

その年の全日本選手権からは58kg級に移り、最後のオリンピックとなったリオ大会では58kg級で金メダルを獲得しています。

彼女のベスト体重は60kg。

選手は計量後に体重を増やし、63kg級の選手は試合では68kgほどで出場してくるため、むしろ増量に苦しんだそうです。

川井姉妹

オリンピック2020東京大会で揃って金メダルに輝いた川井梨紗子・友香子姉妹。

姉の川井梨紗子選手は57kg級で、妹の友香子選手は62kg級です。

梨紗子選手は2016年のリオ大会でも金メダルを獲得。

このとき梨紗子選手は同じ階級の伊調馨選手を避けるよう周囲に勧められたこともあって、2階級上の62kg級で代表選考試合に臨んでいます

その結果、全日本選手権の決勝では、本来階級が違うはずの妹・友香子選手と対戦。

この試合に勝ってオリンピック代表の座を手にしました。

このように巨大なライバルの存在は選手の階級選択にも影響を与えることになるのです。

金メダリストの階級一覧

こちらが過去の金メダリストの階級一覧です。

日本人は比較的軽量な階級で活躍していることが分かります。

男子グレコローマンスタイル

年度氏名階級
1964市口政光バンタム級(57kg級)
花原勉フライ級(52kg級)
1968宗村宗二ライト級(70kg級)
1984宮原厚次52kg級

男子フリースタイル

年度氏名階級
1952石井庄八バンタム級(57kg級)
1956笹原正三フェザー級(62kg級)
池田三男ウェルター級(73kg級)
1964吉田義勝フライ級(52kg級)
上武洋次郎バンタム級(57kg級)
渡辺長武フェザー級(63kg級)
1968中田茂男フライ級(52kg級)
上武洋次郎バンタム級(57kg級)
金子正明フェザー級(63kg級)
1972加藤喜代美52kg級
柳田英明57kg級
1976高田裕司52kg級
伊達治一郎74kg級
1984富山英明57kg級
1988小林孝至48kg級
佐藤満52kg級
2012米満達弘66kg級
2021乙黒拓斗65kg級

女子フリースタイル

年度氏名階級
2004吉田沙保里55kg級
伊調馨63kg級
2008吉田沙保里55kg級
伊調馨63kg級
2012小原日登美48kg級
吉田沙保里55kg級
伊調馨63kg級
2016登坂絵莉48kg級
伊調馨58kg級
川井梨紗子63kg級
土性沙羅69kg級
2021須崎優衣50kg級
向田真優53kg級
川井梨紗子57kg級
川井友香子62kg級

まとめ

レスリングをよく知らない素人の間でよく言われた、吉田沙保里選手と伊調馨選手はどっちが強い?という問題。

実際に同じ階級で戦っていた頃には吉田選手の方が勝っていたそうですが、その後はもし対戦すれば体重が10kg近く重い伊調選手の方が圧倒的に有利だっただろうと言われています。

レスリングでは体重差の影響はとても大きなもの。

選手たちは制限ギリギリまで体重を増やすか、または下のクラスまで落とすか、ライバル選手の動向も見ながら難しい選択をすることになるのです。

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おおぱ!

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寝ても覚めてもスポーツ漬け

スポーツ一家に育ち、休日はテニスとランニング。空き時間はほぼスポーツ観戦。夢の中ではなぜかやたらといろいろなスポーツのプロ選手になっている夢中派執筆家です。皆さまにスポーツ愛を届けます!

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