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【ボクシング】技一覧|最強の技~回避技術までご紹介!

ボクシングはさまざまなパンチや回避技術を駆使して闘うスポーツ。
よく目にする基本的な技術以外にも、さまざまな技が存在します。
では具体的にはどのような攻撃や回避の技術が存在するのでしょうか。
今回は、ボクシングの技を解説。
基本から強力な高等技術までご紹介します。

【ボクシング】技一覧 基本のパンチ

ボクシングの攻撃といえば、拳を使ったパンチのみ。
キックボクシングやムエタイのようにキック技を使うことはできません。
しかしパンチだけでもとても多くの種類があるのです。
その中でまずは基本のパンチをご紹介します。

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ジャブ

ジャブは相手に向かって斜めに構えたときの前方の手で最短の距離を通って前に放つパンチ
後ろの腕は顔の横でガードしたまま、前の腕を素早くまっすぐ突き刺すように打ちます。
最速ですが威力は低いパンチ。相手との距離を測り、牽制し、フェイントをかけ、次の攻撃に繋ぐといった使い方で、最も多く使うパンチになります。

ストレート

ストレートは体の回転を使って後方の手でまっすぐに打つパンチ
リーチを最大限に使う長距離攻撃で、速く威力があるのが特徴。
ガードしていた腕を大きく伸ばすため、パンチの打ち始めには隙が少ない反面、打ち終わりに隙ができて反撃されやすいのが弱点です。
また相手の視界から外れないため、ガードされやすくなります。

フック

フックは腕を曲げて体の回転で巻き込むように打つパンチ
腕を曲げる角度によってショートフックロングフックなど距離を変えることができます。
腕を曲げるためストレートより距離は近くなりますが、遠心力で大きな威力を発揮できるのが特徴。
しかも打ち終わりに腕や肩がそのままガードの役割を果たすため隙が少なく相手の視界の外から打ち込めるというメリットもあります。
ただし動き始めから攻撃までに時間がかかるため見切られることも。
そのためコンビネーションの中にフックを組み込むことが多くなります。

アッパー

アッパーは体の回転を利用して下から突き上げるパンチ
相手のアゴを跳ね上げて脳を揺らし、ダウンを狙いやすくなるパンチです。
また相手の上体を起こして次の攻撃に繋げることもできます。
ただし下から突き上げるためにガードがなくなり、隙ができるのが難点。
そのためこちらもコンビネーションの中で使うことになります。

【ボクシング】技一覧 特殊な攻撃

基本のパンチのバリエーションとして、ボクシングには名選手が得意とした「必殺技」もあります。

デンプシー・ロール

デンプシー・ロールは、世界ヘビー級王者だったジャック・デンプシーが生み出した技。
パンチとしてはフックの一種で、左右の上体をリズミカルに回転させる動きで体重の乗ったフックを連続して打つテクニックです。
ただし隙が多いため、相手がかなり弱ってきたところで近くによって使うのが鉄則。
その必殺技っぽい名前から「はじめの一歩」などの漫画でも登場しますが、現実のボクシングでも距離が近いインファイトの基本的な攻撃方法として定着しています。

コークスクリュー・ブロー

こちらも漫画でよく登場する技。「あしたのジョー」ではチャンピオンのホセ・メンドーサが相手の頭蓋骨を一撃で骨折させた「コークスクリュー・パンチ」として登場しました。
現実の世界でこのパンチを考案したのは世界ミドル級チャンピオンだったキッド・マッコイパンチが当る瞬間に肩と肘、手首を内側に捻り込むことでダメージを大きくするパンチです。
実際に使う選手はあまりいませんが、山中慎介選手の「神の左」はひねりを加えていて、実はコークスクリュー・ブローだと言われています。

クロスカウンター

漫画的な必殺技でも特に有名なのがクロスカウンター。
「あしたのジョー」では主人公の矢吹丈が使った最強の技ですが、現実にも存在します。
相手のストレートパンチに合わせて、その外側からカウンターパンチを打つもの。腕がクロスするためクロスカウンターと呼ばれます。
漫画の説明であったように「テコの原理で威力が倍増」ということはありませんが、思い切り踏み込んだところに視界の外からカウンターパンチが入るため、一発でダウンとなることも多い最強パンチの一つ。
現実には「あしたのジョー」のように相打ちになることはあまりなく、相手のパンチをかわしながら放つのが一般的です。
ちなみにクロスカウンターという言葉は単純に強力なストレートパンチを指す場合も。使い方に注意しないと誤解を招くことになりがちです。

【ボクシング】技一覧 回避技

ボクシングではパンチだけでなく回避の技術も重要。
こちらも基本的な技術と、あまり見られない高度な技術があります。

基本の回避技術

回避技術は、基本とされているものだけでも多くの種類が存在。
代表的なものには、以下のような技術があります。

ブロッキング:上腕や肩で攻撃を受け止める
バックステップ:半歩さがって空振りさせる
サイドステップ:左右に動いて空振りさせる
スウェーバック:上半身を後ろにそらして空振りさせる
ダッキング:膝の屈伸で上半身をかがめて避ける
ウィービング:膝の屈伸で上半身をUの字にスイングさせて避ける
ヘッドスリップ:頭を軽く振ってかわす
パーリング:グローブや上腕で相手のパンチを叩き、外す

いずれもボクシングには必須のテクニック。これを相手の攻撃に合わせて使い分けます。

スリッピングアウェー

体が柔軟な中南米のボクサーが得意としている高等技術がスリッピングアウェーです。
相手のパンチを完全には避けず、頭部で受けながら、命中と同時に頭部を動かしてパンチの力を受け流すテクニック
大きく動いて体力を消耗せずに、ダメージを減らすことができます。
ただし命中はしているのでポイントでは不利に。相手を確実にKOできるボクサーが使うと有効な技になります。

ロープアドープ

ロープ側に追い込まれたボクサーが打ち込まれる場面はよくありますが、それを意図的に使うのがロープアドープという防御法。
ロープを背中に密着させることでパンチの衝撃をロープに逃し、ダメージを大幅に減らすテクニックです。
この技を考案したのは、伝説のボクサー、モハメド・アリ
1974年、強烈なパンチを持つジョージ・フォアマンとのタイトルマッチに挑んだアリは、このロープアドープでフォアマンを疲れさせることに成功し、見事に大逆転勝利を収めました。

まとめ

必殺技じみた名前の技も多いボクシング。
ファントムブロー、フリッカージャブ、スマッシュ、スイングブロー、カエルアッパー、ガゼルパンチなど、フィクションっぽくても実在するパンチはたくさんあります。
実際には対抗策が考案されていたり、隙が多くて使えなかったりするものがほとんどですが、ボクシングをやっている方はこっそり練習してみるのも楽しいかもしれません。

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