あなたは、かつて甲子園にあったラッキーゾーンを知っていますか?
今では撤去されているため、ラッキーゾーンは死後とも言われていますが、撤去された経緯などは知らないという方も多いと思います。
ただ、最近では甲子園のラッキーゾーンが復活するという話も上がっており、今後どうなるのかも気になるところです。
そこで、今回は甲子園のラッキーゾーンについて解説していきましょう。
ラッキーゾーンとは何か、撤去された経緯や今後の展望を知りたいという方には必見の情報となっています。
ぜひ最後までお読みくださいね!
甲子園のラッキーゾーンとは?
ラッキーゾーンとは、外野フェンスよりフィールド側に設けられたホームランゾーンのことです。
つまり、ラッキーゾーンに入った打球は、スタンドに入った場合と同様にホームランとして記録されます。
甲子園が野球場として使われるようになったのは1924年のこと。
当時は陸上競技場としても利用されていたため、通常の野球場よりも大きめに設計されており、甲子園は「ホームランが出にくい」と称されていました。
そのため、少しでもホームランが出るように、1947年5月26日に「ラッキーゾーン」としてフィールド上にホームランゾーンが設けられたのです。
もともと両翼110メートル、中堅119メートル、左右中間128メートルでしたが、ラッキーゾーンによって両翼91メートル、左右中間113メートルまで短縮されました。
ちなみに、最初にラッキーゾーンを作ったのは、甲子園球場です。
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なぜラッキーゾーンは撤去されたの?
1947年から設置されていたラッキーゾーンですが、1991年に役目を終えて撤去されるに至りました。
通常の野球場よりも大きいと言われる甲子園球場なので、そのままでも良かった気もしますが、なぜラッキーゾーンは撤去されたのでしょうか?
ここでは、ラッキーゾーンが撤去された理由について2つご紹介していきましょう。
①選手の体格が向上したため
昔と比べて食生活や文化が変わり、選手の体格が向上したことによって、ホームランを打てる選手が増えたことが撤去された理由だと言われています。
厚生労働省の調査によると、1950年の30歳男性の平均身長は160.3センチ、平均体重は55.3キロでしたが、2010年には171.5センチ、69.6キロにまで伸びています。
比べてみると、その体格の差は一目瞭然ですね。
②道具の品質が良くなったため
選手の体格差の他にも、バットやボールなどの道具の品質が良くなったこともラッキーゾーンが撤去されたことに関係しています。
道具が改良されたことによって、打球の飛距離も格段に伸びたため、ホームランが打てるようになったのです。
ラッキーゾーンが撤去されるまでの経緯は?
選手の体格、道具の品質の向上により、以前よりもホームランが出やすくなったため、ラッキーゾーンを撤去するに至りました。
これらの理由を踏まえた上で、撤去された経緯までもをご紹介していきましょう。
1947年ラッキーゾーン設置
上記でも述べたように、ラッキーゾーンは1947年に甲子園球場に初めて設置されました。
後に、神宮球場や西京球場などにも設置され、ラッキーゾーンの認知が広まりました。
また、ラッキーゾーンはプロ野球の規定に則って設置されたと言われています。
1990年代野球の国際化
1990年に入ると日本野球界では、国際大会へ出場する機会が増え、野球の国際化が一気に進みます。
そして、当時の日本野球界は、国際規定に則ろうとした動きが活発化した時期でもあります。
そのため、国際競技規定に則った球場の大きさを目指したところ、ラッキーゾーンは各球場から撤去する意向となったのです。
1991年ラッキーゾーン撤去
44年もの間、甲子園に設置されていたラッキーゾーンは、1991年に撤去されました。
ラッキーゾーンを撤去するきっかけは野球の国際化が進んだことによる規定の見直しでしたが、同時に選手の体格や道具の品質向上も大きな理由。ラッキーゾーンがなくともホームランが打てるようになったということで、撤去は日本野球界のレベルが上がった証拠だと言えるかもしれません。
ラッキーゾーンの今後の展望は?
1991年に撤去されたラッキーゾーンですが、2018年頃から甲子園球場で復活計画の話が出ています。
一方で、甲子園球場はプロ野球だけでなく、高校野球やアメフト大会でも利用されるため、ラッキーゾーンの反対意見もあるとのことです。
しかし、楽天モバイルパークに「Eウィング」、ヤフオクドームに「ホームランテラス」を設けた事例もあるため、甲子園球場でも遅かれ早かれ復活するのではという声も。
ホームランが出やすくなれば、その分試合展開も面白くなるはずですので、観客動員数も上がるかもしれません。
まとめ
今回は甲子園のラッキーゾーンについて、撤去された経緯や今後の展望も含めて解説しました。
昔と比べて選手の体格や道具の品質が向上したことにより、1991年から撤去されたラッキーゾーン。
しかし、近年の球場にラッキーゾーンを設置する動きから、甲子園にも設置される可能性は大いにあると言えるでしょう。
今後どうなるか、さらに注目していきたいですね。
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