日本ではマイナーなスポーツであるホッケー。
別名「フィールドホッケー」とも言われるスポーツですが、そのルールをよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、ホッケーのルールをご紹介。
競技時間や点数、用具や反則など、詳しく解説します。
【ホッケー】 概要
ホッケーはスティックと硬い球を使って、2チームが相手のゴールに向けてボールを入れ合うスポーツ。
スティックを使って行うサッカーのようなスポーツというイメージです。
歴史
ホッケーの起源は紀元前2500年頃。ナイル川流域で発見された当時の墓の壁に、棒を使ってボールを打つ姿が描かれています。
そして現在のようなホッケーが始まったのは19世紀半ばのイギリス。
ちなみに名前やルールが似ているアイスホッケーは単純にホッケーを氷上で行うものではなく、ホッケーとラグビーのルールを元に完成したスポーツです。
【関連記事はこちら】⇩
・【アイスホッケー】ルール一覧|得点や反則についても詳しくご紹介!
・【アイスホッケー】乱闘についてご紹介!暗黙のルールについても
【ホッケー】ルール一覧
ではホッケーはどのようなルールで行われるのでしょうか。
具体的にご紹介します。
試合時間
国際大会など多くの大会では、ホッケーは4クオーター制。
各15分による計60分で実施されます。
第1クオーターと第3クオーターの後は2分間の休憩。
そして第2クオーターの後には10分間のハーフタイムが入ります。
得点・勝敗
勝敗に関しては、サッカーと同じ。
決められた時間内で得点を多く取ったチームが勝者となります。
シュートが決まると1点が入るのもサッカーと同じです。
実際に入る得点もサッカーと同じくらい。なかなか得点が入らず0対0ということもあれば、5点、6点と入ることもあります。
また同点の場合もサッカーに似た展開になるのが特徴。サッカーのPK戦にあたるSO(シュートアウト)戦を行い、5名ずつのシューターが点数を競います。
競技場
競技場はフィールドと呼ばれ、大きさは縦91.4m、横55mです。
ゴールは横幅3.66m、高さ2.14mの大きさ。
サッカーのゴールは横幅7.32m、高さ2.44mですから、幅は約半分、高さはほぼ同じということになります。
フィールドは人工芝や天然芝や土。ただし1972年の国際大会以降は人工芝が標準になり、現在は国内の主要大会も人工芝フィールドとなっています。
人数
フィールドに立てるのはサッカーと同じで1チーム11人。
1人のゴールキーパーと10人のフィールドプレイヤーで構成されます。
出場登録選手は、国際ルールでは16名。国内大会などでは1チーム18名となることもよくあります。
選手交代はサッカーと異なり自由で、何回でも交代できます。
そのため疲れて運動量が落ちた場合はすぐに交代して少し休むということも可能。試合の流れを変えたいときにも頻繁に選手交代が行われます。
この選手交代も試合を楽しむ際のポイントです。
サークル
ホッケーでは、シュートを打つ位置に制限があります。
それはゴール前にある「サークル」と呼ばれる半円の中。
この中からシュートを打たなかった場合は得点となりません。
つまりサッカーのようなロングシュートはないということです。
【ホッケー】用具
ホッケーの大きな特徴が、スティックなどの用具です。
どのような特徴があるのか解説します。
スティック
スティックは先端が湾曲した棒状のもの。
重さは最大737gで、長さは最長105cmが制限。
スティックには平らな面と丸い面があり、平らな面か側面でボールを扱うのがルールです。そのためドリブルするときは、スティックを回しながら、丸い面を使わず平らな面でボールを右に左にと運ぶことになります。
このスティックは近年ではグラスファイバーなどのハイテク素材が主流です。
ボール
ボールの規定は少しユニーク。
重量は156g以上163g以下、周径は224mm以上235mm以下という規定の他に、「その材質を問わず、硬い球であること」と定められています。
具体的な大きさと重さは野球の硬球とほぼ同じで、硬さは硬球以上。
また表面は滑らかであることがルールですが、縫い目やディンプルはOKとなっています。
実際には表面を硬化プラスティックで覆い、ゴルフボールのようにディンプルをつけたものが主流。
色は白色または合意に基づく色となっていて、近年は黄色いボールが使用されることもあります。
このボール、打ったときのスピードは最高時速150~200km。かなりの迫力となります。
【ホッケー】主な反則
多くのスポーツにあるようにホッケーでも危険な接触プレーは禁止。
では他にはどのような反則があるのでしょうか。
キック
キックは故意であるなしは関係なく、ボールを足に当ててしまう反則。
ただしシューティングサークル内では、ゴールキーパーのみ全身をつかってよいとされています。
アップ
アップはボールを不用意に浮かせる反則。危険なため反則となります。
基準は、膝以上・頭以下で審判から危険とみなされたとき。
実際の試合ではその判断はあいまいになりがちです。
バックスティック
バックスティックはスティックの平らな面側以外でボールを扱う反則。
スティックは表面側とエッジしか使ってはいけないとなっています。
ハイスティック
ハイスティックは肩より上のボールをスティックで扱い、プレーしようとする反則。
ボールは基本的に低い位置で打たなければなりません。
まとめ
サッカーとルールが似ているホッケー。
実は以前のホッケーにはもう一つ、サッカーと同じルールがありました。
それはオフサイド。かつてはありましたが1996年に廃止され、得点の入る確率が以前より増えました。
こういったこともあって、実はサッカーよりさらにルールがシンプルで分かりやすいホッケー。
ぜひ一度観戦してみることをお勧めします。
【関連記事はこちら】⇩
・アイスホッケーのプロになるには?年収や選手の現状なども紹介!
・アイスホッケー選手の知られざる年収は!?収入事情を徹底調査!