世界水泳の見どころや魅力を紹介します。
世界水泳で見られる競技の見どころや楽しみ方や知っていると競技をより楽しめる歴史まで。
水のアスリートが集う世界水泳をみていきましょう。
世界水泳の歴史
世界水泳は、世界最高峰の水泳大会を目指して1957年に創設された比較的新しい大会です。
水泳界では、夏季オリンピックと並んで権威のある大会として位置づけられ、第1回大会が開かれたのは1957年ユーゴスラビア(当時)の首都ベオグラード(現セルビア)です。
第一回大会から競泳ではドイツとアメリカの2強、アーティスティックスイミングではカナダとアメリカの2強でした。
世界水泳が歴史を重ねるのとともに、オーストラリアやロシア、中国、日本といった国々も力をつけて、さまざまな国の選手が競い合う大会となっています。
2001年に2年に一度の開催となるまでは、2~5年の不定期でオリンピックの中間年に開催されていました。
現在の開催年は夏季オリンピックの前年と翌年の奇数年。夏季オリンピック前年に開催されることから、夏季オリンピックの前哨戦とも呼ばれています。
開催される月は基本的に7~8月ですが、2007年オーストラリアで開催された時は、南半球の季節を考慮して3~4月開催となりました。
2021年時点で、2027年、第21回ブダペスト大会の開催が決まっています。
世界水泳の競技やルールを紹介!
世界水泳は、花形ともいわれる競泳の種目が42種目、飛び込み種目13種目、アーティスティックスイミング10種目、その他にもいくつもの競技を合わせて全部で78種目の競技が行われます。
世界水泳代表選手となるための選考基準は、各国により異なります。日本の選考基準は大会ごとに発表されており、世界水泳に出場できるのは、日本選手権の優勝者や年間を通して優秀な成績を残した選手のみです。
競技ごとのルールの他に、世界水泳で厳守されるルールが選手の水着です。国際水泳連盟では、選手が着る水着に関して細かな規定を定めています。
公認記録となるのは、規定が全て満たされた条件下での記録のみです。
競泳の場合、男は上半身裸、水着は上限がへその下、下限は膝の上。女子は上限が肩、下限が膝の上で首、肩、腕を覆ってはいけないと定められています。
過去には世界記録を出したものの、水着が規定違反で記録が認められなかったことも。
世界水泳での楽しみ方
世界水泳を楽しむ上で欠かせない競技が花形といわれる競泳です。種目数も多く、参加する国や選手が最も多い競泳では、大会期間中さまざまな種目を楽しめます。
数ある種目の中で注目したいのが、50mのレースです。
夏季オリンピックの競泳にある50m種目は自由形のみ。その他の平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライなどの50mレースを鑑賞できるのは世界水泳だけです。
夏季オリンピック前年に開かれる年は、夏季オリンピックの前哨戦ともいわれる世界水泳。世界水泳の結果でオリンピック内定が決まる国もあるため、大会にコンディションを合わせた選手たちの泳ぎを鑑賞できます。
競技を鑑賞する際に見ておきたいのが、水中カメラの映像や選手たちのパフォーマンスです。
水中カメラの精度が向上したことで、中継や会場の大画面では水中から撮った選手たちの姿が映すことが可能に。
競泳では水の抵抗をなくすために選手たちが取るスリムラインや手足の動き、アーティスティックスイミングでは、通常見られない水中での動きを鑑賞できます。その他にも沢山の競技で普段は見られない水の中の様子を見てみましょう。
選手入場やレース直前に見せる選手のパフォーマンスにも注目です。
カメラにポーズをとったり、アピールしたりする姿から選手それぞれの個性を感じられますよ。
世界各国と日本の実力
世界水泳には180以上の国々や地域が参加しています。
水泳界を代表する大会で、最も多くのメダルを獲得している国がアメリカです。世界水泳創設当初から強豪国として知られており、金メダルだけでも200を超える数のメダルを獲得しています。
2番目に多くのメダルを獲得しているのが、近年力をつけている中国です。日本と同じアジア圏の中国が多くのメダルを獲得していることから、水泳では体格の差が陸上競技に比べハンデになりにくいと考えられます。
3位以降は、ドイツ、ロシア、オーストラリアといった国々の実力が伯仲。競技ごとに手に汗握る勝負を楽しめます。
世界から見て、日本は水泳の強豪といえるだけの結果を残しています。180以上の国が出場する中でメダル獲得数は20位以内です。過去には北島康介や瀬戸大也、萩野公介など一人で複数のメダルを獲得する選手もいました。
特に瀬戸大也は同一大会で複数メダルを獲得、日本人初の4大会連続表彰台などの偉業を成し遂げています。
まとめ
世界水泳は、世界中の国々や地域が集まるオリンピックに並ぶ水泳大会です。
オリンピックでは見られない50m種目など、世界水泳だけの見どころもあります。手に汗握る選手たちの戦いを鑑賞しましょう。
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