未就学児から小学生までの習い事で不動の人気ナンバー1となっているスイミング。かなり早い時期から始めている子どもも多いため、焦ってしまう親御さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、スイミングを始めるのに最適な年齢を解説。それぞれの年齢で始めることのメリットもご紹介します。
習い事で水泳を始める年齢
まずはスイミングを始める人が多い年齢から。何歳でスイミングを始めた子どもが多いのでしょうか?
情報サイト「いこーよ」が行った「子どもの習い事に関するアンケート」によると、スイミングを習っていた子どもが習い始めた年齢はこのようになります。
年齢 | 習い始めた割合 |
0歳 | 11% |
1歳 | 8% |
2歳 | 6% |
3歳 | 23% |
4歳 | 14% |
5歳 | 18% |
6歳 | 8% |
7歳 | 6% |
8歳 | 3% |
9歳 | 2% |
10歳 | 1% |
特に多いのは3歳。4歳と5歳も高い割合となっています。
次に学研教育総合研究所の「小学生白書」(2021年8月調査)からスイミングを習っている割合を見ると、興味深いことがわかります。
学年 | スイミングを習っている割合 |
小学1年生 | 32.5% |
小学2年生 | 29.0% |
小学3年生 | 35.5% |
小学4年生 | 25.0% |
小学5年生 | 20.5% |
小学6年生 | 11.5% |
小学3年生でピークを迎え、4年生では減っています。
これは3、4年生から授業時間が増えるため。また学習塾に通い始める子どもも増えるため、この時期がスイミングを辞めるタイミングとなる場合が多いのです。
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習い事で水泳を続ける期間
スイミングを習う大きな目的が、最近の学校ではしっかり教えてくれない正しい泳ぎ方を覚えること。そのため4泳法(クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ)をある程度マスターした時点が辞めどきとなります。
5〜6歳でスイミングスクールに通い始めれば、小学4年生までにこの一区切りを迎えることが可能。泳ぎが苦手な子どもならバタフライは諦めて3泳法を覚えて辞めるパターンも。逆に泳ぎが好きな子どもや得意な子どもはタイム級など次の段階に進みます。
学校が忙しくなる3年生ごろまでに4泳法を覚えるためには、5〜6歳までに始めるのが理想です。
習い事で水泳を始める効果的な年齢
ではスイミングを始めるのは5〜6歳がベストかというと、そうではないという見方もあります。子どもの成長のためにはもっと早い時期に始めた方がメリットは多いと言われているのです。
0歳から始めるメリット
習い事のスイミングの特徴の一つが、0歳児から始められるということ。ベビースイミング教室では、首がすわっていれば生後3〜4ヶ月ごろから受け入れているところもあります。
ベビースイミングは親と一緒にプールに入り、スキンシップをすることがメイン。0歳児の多くはまだ水に対する恐怖心がないため、水慣れしやすいというメリットがあります。
この頃に始めることで、その後に本格的なスイミングに移行しやすくなるのです。
3〜4歳までに始めるメリット
その後、3〜4歳までにスイミングを始める子どもが多いことの大きな理由は、神経がこの頃までに大きく発達すると言われているから。
子どもの神経は4歳ごろまでに全体の約80%、6歳ごろまでに約90%発達し、12歳ごろまでにほぼ100%完了すると言われています。
そのため、特に急激に神経が発達する4歳ごろまでに運動神経を良くするスポーツを始める子どもが増えているのです。
中でもスイミングは全身の筋肉を連動して行う運動。早い段階に始めることで運動神経が効果的に発達し、スポーツが得意な子どもになりやすいと言われています。
早くから始める子どもが多いもう一つの理由は、水に対する恐怖が比較的小さいのは3歳ごろまでと言われているため。その後は年齢が上がるにつれて恐怖心が大きくなっていくのです。遅くに始めると水に慣れることができず辞めてしまう場合も。
3〜4歳までに始めることで心理的ハードルが低くなるのは大きなメリットなのです。
幼い頃のスイミングが脳に好影響?
東京大学が行った調査では、東大生が小学生時代にやっていた習い事の1位がスイミング。約65%と非常に高い割合で、その過半数が6歳までに習い始めていました。このことからスイミングは脳の発達に効果的なのではないかと言われています。
またオーストラリアのグリフィス大学が5歳以下の子ども7000人を対象に行った調査でも、スイミングに通う子どもは読み書きや数学の問題で高い能力を示し、自己表現力にも優れていることが判明しています。
理由についてはさまざまな学説があり、はっきり解明しているわけではありません。とはいえ統計的には幼い時期からスイミングを習うことは脳に良い影響があると言えそうです。
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遅すぎることはない?
ではスイミングは4歳までに始めないと意味はないのかというと、そのようなことはありません。実際に小学生、中学生、高校生でスイミングを始める人も多いのです。
大きな理由は、前述のように学校では学ぶ機会が減った基本的な泳ぎ方を覚えられること。万が一、水に落ちた時に命を守るためにも、水泳を学ぶことは必要とされています。
しかもスイミングは生涯スポーツとしても人気。有酸素運動と筋力トレーニングを兼ねているため、全身の筋力がアップし、基礎代謝が上がり、美しくメリハリのある体になるなど、大人にも嬉しい効果があります。
しかも水中での運動は体への負担が少なく、怪我の可能性が低いのも魅力。
スイミングを始めるのに遅すぎるということはないのです。
まとめ
早くに始めればさまざまなメリットがあると言われているスイミング。特にスポーツの基礎となる運動神経や筋力を発達させられるのは大きな魅力です。
とはいえスイミングは成長後にも嬉しい効果がたくさんあるスポーツ。
0歳からシニアまで幅広い年齢に合わせたスイミングスクールがありますから、子どもや自分にピッタリなスクールを探してみてはいかがでしょうか。
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