二重跳びは、縄跳びで前まわし跳びができるようになったら挑戦したいワザ。
でも難易度は一気に上がり、苦労する子ども、挫折する子どもも多くなります。
この二重跳びにコツはあるのでしょうか?
実は押さえておけば上達の近道になるポイントがいくつもあるのです。
今回は二重跳びのコツと練習法をご紹介します。
【二重跳び】跳べない理由
二重跳びがうまく跳べない場合、実は同じような理由が多いと言われています。
それは以下の2つ。
・自信を失っている
・タイミングが取れていない
特に多いのが自信を失っていること。二重跳びは前まわし跳びと比べて難しくなるため、当然最初は失敗することが多くなります。
そして失敗が何度か続くと「自分にはできない」と思い込んでしまうのです。
しかし二重跳びは、いくつかのコツを押さえれば難易度を下げることが可能。
コツを把握してから練習をしてみてください。
【二重跳び】跳ぶ前のコツ
練習の前に、まずは使っている縄をチェックしてください。
ここが間違っているために難易度が上がってしまっていることがとても多いのです。
コツ①縄の素材
なわとびの縄には、さまざまな素材があります。
オーソドックスで初心者向きなのはビニール素材。他に紐(布)、ワイヤー、ビーズなどがあります。
それぞれの特徴は、以下の表の通り。
素材 | 特徴 | 二重跳びに向いているか |
ビニール | やや細い・重さはさまざま | ○ |
紐(布) | 太い・空気抵抗が大きい | × |
ワイヤー | とても細い・重い・室内向け | ◎ |
ビーズ | 太い・重い | △ |
ワイヤーの縄は競技用で、空気抵抗がとても小さいため、簡単に速く回すことができます。
とにかく二重跳びを極めたいのならワイヤー製が最適。
ただしワイヤーのものは屋外での使用に向かない、保管状態が悪いとクセがついてしまうなど、ハードルが高いものとなっています。
昔ながらの紐(布)の縄は、適度な重量で縄を回す感覚に慣れやすいのがメリットで、当たってもあまり痛くないため子ども用としても人気となっています。
ところが紐(布)の縄は太くて空気抵抗が大きいため速度が出せず、二重跳びにはとても不向きなのです。
こういった特徴から、多くの場合、一般的なビニール製の縄の中から選ぶことになりますが、重視したいのは太さと重量。
空気抵抗を減らして速く回すためには、縄が細くて重めのものを選ぶのがお勧めです。
コツ②グリップ
グリップにもいろいろな形状があります。
二重跳びには、少し長めのグリップが最適。
速く回す二重跳びでは、長めのグリップの方が縄に効率よく力が伝わり、回しやすくなるのです。
ただしあまり長過ぎると縄がぶれることもあるので、回しやすい長さを見つけることが重要です。
コツ③縄の長さ
なわとびの縄は短くするほど速く回すことができます。
二重跳びがうまくできない子どもの多くは、縄が長過ぎることが原因。
一般的には、両足で縄の真ん中を踏み、肘を体につけて横に開いた状態で、おへその高さにグリップの先端がくるのがちょうど良い長さとなります。
もし今までが長すぎた場合は、いきなり短くするとかえって失敗することもありますから、徐々に短くしていくのがお勧めです。
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【二重跳び】跳び方のコツ
コツ④グリップの握り方
安定して速く回すためのコツはグリップの後ろ端を握ること。
小指がグリップの端に当たるように握り、親指を伸ばしてグリップに沿わせる「リモコン持ち」をします。
コツ⑤視線をまっすぐ前に
速く縄を回し、高く飛ぼうと意識すると、つい腰が曲がってしまいがち。
しかし連続して跳ぶためには、背筋がほぼ垂直の良い姿勢になっていることが重要です。
コツは視線をまっすぐ前に向け続けること。
こうすれば正しい姿勢を保ちやすくなります。
コツ⑥手は腰の位置
一生懸命回そうとして腕を大きく振るほど、縄の速度は遅くなってしまいます。
手首のスナップで回すように意識すれば、縄は自然に速く回るもの。
肘ではなく手を腰の位置に固定します。
こうすれば手首のスナップが使いやすくなるはずです。
コツ⑦かかとを引き上げる
足は揃えて、膝を軽く曲げます。
続けてジャンプするコツは、かかとではなくつま先で着地すること。
ただし二重跳びが1回できるように練習する段階では、つま先での着地は難しいかもしれません。
その際は、とにかく1回成功させる方を優先してください。
二重跳びで引っかかりにくくする跳び方のコツは、かかとをお尻に向かって引き上げること。
こうすれば姿勢を崩してまで高く跳ぶ必要もなくなります。
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【二重跳び】効果的な練習方法
二重跳びはいきなり練習しても失敗の連続で嫌になってしまいます。
まずは今できる跳び方を応用した練習をするのがお勧めです。
10秒間で前まわし跳び25回
二重跳びができない大きな原因は、縄のスピード不足。
そこで、縄の回転速度を上げていく練習をします。
やり方は、補助の人にストップウォッチで10秒間を測ってもらい、その間に普通の前まわし跳びをなるべく多く行うというもの。
どんどん速度を上げていって、10秒間に25回を目指します。
この25回は二重跳びと同じ速度。
到達できたら二重跳びの成功はもう目の前!のはずです。
二重跳び1回に挑戦
ある程度速度が出せるようになったら、二重跳びに挑戦します。
二重跳びをしようとすると最初は大きく飛んでしまい、バランスを崩しがちですが、それでもOK。
大きくジャンプして、ドンッと着地すると次のジャンプが飛べずに引っ掛かってしまいますが、とにかく一度でも二重跳びに成功する感覚を身につけます。
連続二重跳びに挑戦する練習法
一度の二重跳びに成功したら、次は連続二重跳びに挑戦します。
練習法は、普通の前まわし跳びの中に二重跳びを混ぜるというもの。
二重跳びをしたら、次は前まわし跳びになってしまっても良いので、止まらずに続けて跳ぶようにします。
前まわし跳び・前まわし跳び・二重跳びを1セットくらいで。
こうしているうちに回し方のコツや正しい姿勢、跳び方が身に付いてくるので、その後、前まわし跳びの回数を減らしていけば、無理なく連続二重跳びができるようになるはずです。
【二重跳び】教え方のコツ
二重跳びは特に子どもにとっては難しいもの。最初はできなくても当然です。
そこで、二重跳びを教えるときの心構えをご紹介します。
とにかく褒める
二重跳びの練習では、各ステップの途中で失敗することも多いはず。
その場合もうまくいっている部分を褒めてあげることが大切です。
「早く回せてるよ」「手首の使い方はうまくできてるよ」「足のタイミングは合ってるよ」などと褒めてあげて、ステップアップしていることを伝えれば、自信をなくさず続けられるはず。
二重跳びができるようになるためには時間はかかると考え、楽しく続けられるように教えてあげてください。
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一緒にリズムを取る
早い前まわし跳びから二重跳びに移るとき、リズムが取れなくなってしまうことはよくあります。
その場合は手を叩いて一緒にリズムを取ってあげることでタイミングがつかみやすくなります。
まとめ
難易度が高めの二重跳びも、道具や基本姿勢から見直してじっくり練習すれば習得できるはず。
いくらやってもうまくできないと困っている方は、今回ご紹介したコツをぜひ取り入れてみてください。
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