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滑空するグライダー競技とは?その歴史や必要な免許、価格などを徹底解説!

多くの人が一度は夢を描いたことがある「空を飛ぶ」という行為。

空が飛べたらいいのになという空想の世界だったことが「グライダー」という競技で実現することが出来ます。

グライダーと聞いて、なんとなく飛行機に乗って飛ぶのだろうとイメージすることはできるとは思いますが、グライダー競技について詳しく知らないといった人も多いのではないでしょうか。

今回はそんな「空を飛ぶ行為」を実現することができる「グライダー競技」について詳しく解説していきます。

グライダーとは

グライダー競技とは、飛行機と同じように翼と車輪を持っており、人が機体のコックピットに乗り込んで操縦しますが、飛行機とは異なり、エンジンなどの動力を用いずに「滑空」し、上昇気流を利用することで、長距離のフライトを可能とした競技です。

しかし、エンジンなどの動力を用いないため、滑空するにはある程度の高さ速度が必要になります。

そのため、地上から飛び立つ際に、「曳航機(えいこうき)」と呼ばれる飛行機、もしくは「ウインチ」と呼ばれる曳航装置で、ある程度の高度まで引き上げます。

ただ、全てのグライダーがエンジンを搭載していないというわけではなく、必要に応じてエンジンの動力を使用するために動力装置を備えているタイプもあります。

そういったグライダーを使用して、競技種目に応じた採点方法で競い合うのが「グライダー競技」です。

グライダーの歴史

グライダーの研究は1891年ドイツでスタートしました。

その後、1903年にアメリカのライト兄弟が世界で初めて、飛行機による動力飛行に成功しましたが、そのライト兄弟もグライダーによるエンジンを使わない滑空実験を繰り返していたと言われています。

1920年ごろからグライダーはスポーツとして注目を浴び、ヨーロッパを中心に楽しまれるようになりましたが、その後第二次世界大戦が始まり、動力を使用しないグライダーは輸送に適しており、軍用グライダーとして使用されるようになりました。

戦争後、再びスポーツとして楽しまれるようになり、現在のグライダー競技として競技化されていきます。

飛行機に比べて、費用や法律のハードルが低いために大学の部活動でも盛り上がりを見せており、パイロットになりたい人が、将来のためにグライダー競技を始めることも増えてきています。

グライダーの種類

グライダーには大きく分けると、エンジンの動力を使用しない「ピュアグライダー」、エンジンの動力を使用する「モーターグライダー」の2種類あります。

その中でも、以下のように細かく分かれています。

ピュアグライダー

単座機:一人乗りで、練習機もしくは競技用として使用

複座機:二人乗りで、初歩練習機もしくは野外飛行練習機として使用

モーターグライダー

クルージング:常にエンジンで飛行するタイプで複座が多く、軽飛行機同様の用途

セルフローンチ:離陸できる出力の引込式補助エンジンを搭載

サステイナー:1m/s程度で上昇できる出力の引込式補助エンジンを搭載

モーターグライダーの中でも「サステイナー」はエンジントラブルが少ないといったメリットがあります。

グライダーの競技種目

グライダー競技にはクラス分けがされていて、「オープンクラス」「18mクラス」「15mクラス」「スタンダードクラス」「ワールドクラス」「ウルトラライト」「クラブクラス」「20m複座クラス」などがあります。

これらは、グライダーの離陸重量の違いや翼幅の違いなどで分けられています。

グライダーのルール

競技は一定のコースの飛行速度を競い、所要時間はスタートゾーンを離れてからフィニッシュするまでとされています。

エンジンの動力を使わないため、天候気流など自然に大きく左右され「いつスタートするか」がとても重要な判断となります。

もちろん全選手が一番いいタイミングでスタートしたいため、その駆け引きがグライダーの魅力の1つです。スタートしてからもコース取りなどの駆け引きがあり、技術はもちろん、メンタル面も勝敗に大きく左右します。

上昇気流は人間の目では見ることが出来ないため、パイロットは気象状況や地表面の形状、鳥の飛び方、雲の形、流れ方などから推測して操縦する必要がありますが、そういった技術は将来、飛行機のパイロットを目指す人にとって、大きなアドバンテージとなります。

グライダーに必要な免許とは

グライダーを一人で操縦するためには、国家資格である操縦士技能証明書(ライセンス)を取得する必要があります。

ライセンスを取得するまでは、航空機操縦練習許可書を取得し、どこかのクラブに所属して練習生として練習を積むことになります。

ライセンスは16歳からで、学科試験と実技試験を無事に合格することで取得することが可能です。

免許取得には練習費用も含めて50〜80万円くらいかかると言われています。

グライダーにかかる価格

ピュアグライダーは2人乗りで800万円〜1000万円くらい、1人乗りであれば400万円〜1200万円くらいが相場とされており、練習用か競技用なのかで、その費用が変わってきます。

モーターグライダーは1000万円〜1700万円くらいが相場で、自分で機体を購入するには高額であるため、グループで購入する場合が多いです。

まとめ

今回は滑空技術を競うグライダー競技について詳しく解説しました。

免許が必要なため、今すぐにできるものではありませんが、心理戦の要素も強いグライダー競技は一度観戦するとその魅力に惹き込まれます。

体験ができる施設もあるため、この記事を読んで興味が出た方は是非体験してみてください。

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トシ

トシ

医療資格のあるスポーツ大好きズッコケ隊長

初めまして、大阪出身ズッコケ隊長のトシです!鍼灸師やアスレティックトレーナーの資格など保有しており、リハビリや健康・ダイエット指導をしております!スポーツは中学から「バスケットボール」をやっておりました!関西人の個性を活かして、おもしろおかしく楽しい記事をお届けしていきます!

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