陸上競技には「走競技」「跳躍競技」「投擲競技」の3種類に分けることが出来ます。
その中で「投擲競技」について詳しく知らない人も多いと思います。
陸上の投擲競技は「砲丸投げ」「円盤投げ」「やり投げ」「ハンマー投げ」の4種類があり、投げるものの違いによって変わってきます。
どの競技も共通しているところが「どれだけ遠くに投げることができるか」を競う種目ということです。
「跳躍競技」と合わせて「フィールド競技」と呼ばれることもあります。
全種目ともオリンピック競技の種目に採用されていて、身体の大きい海外選手に勝てない時期もありましたが、今は活躍できる日本選手も出てきました。
今回はそんな盛り上がりを見せる陸上の投擲競技で使われる道具とその費用相場について詳しくご紹介していきます。
【陸上】投擲競技一覧
陸上の投擲競技は投げるものの違いによって種目が変わります。
なんとなく世界陸上やオリンピックなどで見たことがあるという方もいるかと思いますが、詳しく知らないといった方も多いのではないでしょうか。
まずは投擲競技について道具も含めてご紹介していきます。
砲丸投げ
砲丸投げは鉄でできた砲丸を遠くに投げることを競う種目です。
選手は直径2.135mのサークル内に入り、その中から砲丸を投げます。3回投げることができて、そのうち一番良い記録がその選手の記録となります。
投げる際、サークルの外に出てしまう、決められた範囲内に砲丸を投げることが出来ないなどするとファールとなり、記録は認められません。
砲丸の大きさや重さは性別・年齢によって変わってきますが、一般的なものでいうと、男子では重さ7.265kg、直径110mm〜130mm、女子では重さ4kg、直径95mm〜110mmとなっています。
円盤投げ
円盤投げはディスクの形をした円盤を遠くに投げることを競う種目です。
選手は直径2.5mのサークル内に入り、その中から円盤を投げます。
砲丸投げと同様に、サークルの外に出てしまう、決められた範囲内に円盤を投げることが出来ないなどするとファールとなり、記録は認められません。
円盤投げは世界記録が男子よりも女子の方が上回っているという珍しい種目です。円盤は全てが金属で出来ているのではなく、胴体の部分は木材もしくはそれに適した材質のもので出来ています。
円盤の大きさや重さは年齢・性別によって変わってきますが、一般的なものでいうと、男子は重さ2kg、直径219mm〜221mm、女子は1kg、直径180mm〜182mmと決まっています。
ハンマー投げ
ハンマー投げはワイヤーの先に砲丸がついたハンマーを遠くまで投げることを競う種目です。
ハンマー投げは砲丸投げと同様に直径2.135mのサークル内に入り、その中から投げます。選手は回転しながら遠心力を利用することで遠くまで記録を伸ばすことが出来ます。
ハンマー投げは室伏広治選手が金メダルを取ったこともあり、知っている人も多い種目ではないでしょうか。男子では重さ7.260kg、長さ1215mm、女子では重さ4kg、長さ1195mmと決まっています。
やり投げ
やり投げは槍状の棒(頭部・柄・グリップの3部分から構成)を遠くまで投げることを競う種目です。
他の投擲競技と比べて、投擲飛距離が長く世界記録だと98mを超えてきています。過去に100mを超える記録もあったのですが、他の競技者やスタッフに危険を及ぼすということで、やりの規定が改正されました。
他の種目がサークルから投げるのに対し、やり投げは30m以上の助走路から助走して投げます。
やりも他の種目と同様に年齢や性別でサイズが変わってきますが、一般的なものでいうと男子は重さ805g~825g、長さ2.6m~2.7m、女子は重さ605g~625g、長さ2.20m~2.30mと決められています。
そして、重心の違いによって距離も変わってくるため、重心の位置が男子はやりの先端から0.9m~1.06m、女子はやりの先端から0.8m~0.92mと決まっています。
【陸上】投擲競技で使われる道具の費用相場
投擲競技とその道具について先述しましたが、実際その道具はどのくらいの費用相場なのでしょうか。
それぞれご紹介していきます。
砲丸
砲丸は検定品か、そうでない練習用かで価格が変わってきます。
練習用で比較的手に入れやすいものであれば5,000円程度、検定品となれば2万円近くするものあります。
自分の年齢と性別によって、使用される大きさや重さが違うため、注意して選ぶようにしてください。
円盤
円盤の価格帯は練習用のものだと安いものは3・4,000円くらいで手に入るものもあります。
試合用など正式なものだと、3万円近くするものもあります。
まずは練習用から購入してみてはいかがでしょうか。
ハンマー
ハンマーはとても高価で、練習用のものでも3万円近くします。
競技用になると8万円近くするため、気軽に購入できる価格ではありません。
やり
やりもハンマーと同様にとても高価なもので、練習用でも2万円を超えてきます。
競技用になると5万円を超えてくるものがほとんどです。
個人で用意するには、手を出しづらい費用相場です。
まとめ
投擲競技は陸上を部活動などでやらないと中々経験することが少ない競技ではありますが、日本人選手が活躍するなど、盛り上がりを見せている競技の1つです。
個人で道具を揃えるには、高い費用相場のため、まずはスクールに通うなど、すでに用意されている場所で始めてみるのもいいかもしれません。
投げたものが他の人に当たるなど、危険を伴うこともあるため、周りをしっかりと確認した上で楽しんでください。
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