子供は走り回っているイメージが強いですが、中にはスポーツが嫌いという子供も少なくありません。
その場合、何かしらの原因があると考えられます。
そこで本記事では、子供がスポーツ嫌いになる原因と親ができる対処法についてご紹介します。
子供がスポーツ嫌いになる原因
体を動かすのが好きな子供でも、ある日を境目にスポーツ嫌いになることがあります。
ここでは、子供がスポーツ嫌いになる主な原因について詳しくご紹介します。
恐怖心
「ボールが飛んでくるのが怖い。」「走って転ぶのが怖い。」もしくは痛い思いをするのではないかと不安に感じる子もいます。
こうした恐怖心がスポーツ嫌いの原因になることは珍しくありません。
羞恥心
思うように体を動かせないことが、コンプレックスになっている場合もあります。
小学校に通い始めると体育の授業に加えて、放課後に友達と体を動かしながら遊ぶ機会が多くなります。
その時に自分だけできないことがあると、周りの目が気になってしまうものです。
「悪目立ちして周りに見られたくない」という羞恥心からスポーツが嫌いになってしまう子も多いです。
周りと比べられる
幼稚園や保育園に通う頃になると、運動能力に差が出てきます。
他の子と一緒に体を動かした時に周りと比較されると、子供ながらも劣等感を覚えます。
「○○君はできるのに自分はできない」から始まり、「なんで自分はできないのだろう」と自己嫌悪に陥ったり、自分に自信が持てなくなる原因にもなりかねません。
先生や親からの「もう少し頑張ろうね」というさりげない一言も、運動への苦手意識を一層強くする可能性が高いです。
「自分は頑張っているつもりなのに」と頑張っても認められない悔しさでスポーツ嫌いになってしまうこともあります。
怒られることへのトラウマ
人間は誰かに認められたいと思うものです。特に子供は認証欲求が強いため、親や大人に認められるために何事も全力で取り組もうとします。
そのような時に子供に対して怒ってしまうと「スポーツで失敗すると怒られる」と一種のトラウマになりかねません。
「失敗したらまた怒られるのではないのか」と緊張してしまい、思うように体が動かせなくなることもあります。
その結果、スポーツ嫌いになってしまうのです。
スマートフォンやゲームによる影響
子供でもスマートフォンを持つのは当たり前の時代になりました。
一昔前は、子供は外で遊ぶのが一般的でしたが、今はスマートフォンでYouTubeを見たり、家でゲームする事が多いです。
自然と運動量も少なくなり、すぐ疲れてしまいます。
その結果、「スポーツは疲れるもの」とマイナスに捉え嫌いになる子供は少なくありません。
親ができる対処法
子供がスポーツ嫌いになってしまった場合、親にできることはあるのでしょうか。
ここでは、親ができる対処法についてご紹介します。
成功経験を一つ作る
最初からなんでもできる子供はいません。練習を繰り返すことでできる技が増え、試合に勝てるようになります。
しかし、うまく結果に結びつかないと、スポーツの楽しさを知るのは難しいでしょう。
その場合は一つでも良い結果を残せると、子供のスポーツに対する気持ちが変わるかもしれません。
周りとは比べず褒める
たとえ自分の子供が運動音痴だとしても、決して他の子と比べてはいけません。
運動能力は子供によって異なり、それが子供の全てではないからです。
子供が全力でスポーツをしているときは、自分の子供だけを見て、良かったところを全力で褒めてあげましょう。
子供は親に褒められると、もっと頑張ろうと思うものです。
褒めると結果的に、子供のやる気にもつながります。
外で遊ばせて体を動かす習慣をつける
幼少期はできるだけ全身を使った遊びを通して、さまざまな体の動かし方を経験する事が大切です。
体を動かす習慣をつけると、スポーツに対しての抵抗感がなくなります。
習い事をさせて苦手を克服する
体育の授業でできなかったことを習い事として始めたら、いつの間にか得意分野になっていたというケースは珍しくありません。
その代表的な例に水泳があります。
最初は顔を水につけることさえできなかった子でも、習い事として始めたら実はセンスがあったという場合も多いです。
無理矢理させるのはNG
上記の方法でスポーツ嫌いが治らなかったとしても、子供にスポーツを無理矢理させるのは逆効果です。
最悪の場合、親子関係にまで影響してしまう可能性があります。
しっかりと子供の意思を尊重してあげるのも親の役目です。苦手なことばかりに注目するのではなく、得意なことを伸ばすことも大切です。
まだ得意なことが見つかっていない場合は、子供が興味のあることをやらせてあげましょう。
まとめ
今回は子供がスポーツ嫌いになる原因と、親ができる対処法についてご紹介しました。
子供は基本的に体を動かすことが好きなので、嫌いになるには何かしら原因がある可能性が高いです。
たとえ子供がスポーツ嫌いになってしまったとしても、決して責めないようにしましょう。
周りと比べず、成功をとことん褒めてあげると、スポーツに対してのやる気も変わります。
【関連記事はこちら】⇩
・【親必見】スポーツをする子供のやる気を引き出す方法とは!?
・【子供】スポーツを辞めたいと言ってきた場合のより良い対応とは!?