自転車に乗る前の練習器具として人気のランバイクですが、実はこのランバイクが小さな子どもの「スポーツのはじまり」にピッタリだと注目を集めているのです。
今回はそんな熱いスポーツとしても人気のランバイクの魅力をご紹介します。
ランバイクとは?
ランバイクとは、簡単にいえばペダルのない自転車。小さな子ども用の乗り物で、ペダルの代わりに足で蹴って進みます。
別名「キックバイク」「ランニングバイク」「バランスバイク」、有名なモデルの名前から「ストライダー」などとも呼ばれています。
ランバイクの特徴
ランバイクは足で蹴るため、自転車と比べ倒れにくく三輪車と比べても軽いため、子どもが自由自在に動かせるという違いがあります。
このため、以前は自転車の前に練習として乗るのは三輪車ということが一般的でしたが、今ではランバイクが主流となっています。
ランバイクのメリット
2歳くらいから乗れるランバイクは、自転車に乗る前の補助的な練習にぴったり。足を使って地面を蹴りながら二輪でのバランス感覚が簡単に養われます。
実際にランバイクで練習した多くの子どもが、短期間のうちに補助輪なしの自転車に乗れるようになり、直ぐにペダル付きの一般的な自転車にスムースに移行できます。
ランバイクのルール
小さな子どもが乗るものだけに、大人がしっかり守ってあげなければいけないルールがあります。
一般社団法人日本キッズバイク安全普及推進協会では、3つの基本的なルールを提唱しています。
公道での走行禁止
2歳から乗れるとはいえ、その歳の子どもが交通ルールを理解するのは不可能。その上ブレーキがついていないものも多いランバイクを公道で乗せるのは大変危険です。
実際の事故の多くも、公園などではなく公道で起こっています。親が一緒にいたとしても、絶対に公道では乗せないようにしてください。
ヘルメットの着用
基本的に足を地面につけているため、自転車と比べて転倒しにくいのがランバイクの特徴ですが、それでも転べば頭を打つ可能性はありますので、ヘルメットは必ず着用させてください。
子どもの頭にフィットするヘルメットを選ぶことも重要です。
保護者同伴
例えば公園で乗っていても、小さな子どもに危険な場所は見抜けないもの。また目を離した隙に道路に出てしまうかもしれません。
必ず一緒に行動し、目を離さないようにしてください。
また、夜間には乗らない、坂のある場所では乗らない、水辺では乗らないなど、保護者がしっかりと安全を守ってあげることも重要です。
スポーツのはじまりとしてのランバイク
自転車へ移行するための練習器具だったランバイクですが、実は初めてのスポーツとしてもメリットが多いと注目を集めています。
ランバイクは二輪のバランスを取るために、身体的なバランス感覚が養われます。
その過程で、バランスを取るために欠かせない体幹を鍛える効果も。意識する必要もなく、腹筋や背筋を使うことができるのです。
またランバイクに乗って前傾で地面を蹴る姿勢は、かけっこで早く走る姿勢に似ています。脚力も鍛えられるため速く走る練習にもなり、楽しんで乗っているうちに体力も鍛えられます。
レース
2歳から参加可能なランバイクのレースが全国各地で開催されています。初心者でも参加できる「エンジョイカップ」から、勝ち進めばなんと世界大会まで。また年間を通じてシリーズポイントを競う大会もあります。
2歳から参加できるレース競技は他ではなかなかないもの。そんな理由からランバイクのレースはとても人気を集めていて、ちょっとした興味から参加してみたらどっぷりハマってしまう親子も。
レースのコース
レースのコースは大会によってさまざま。単純な直線だけでなく、ヘアピンカーブが多いテクニカルなコースや、傾斜があるコース、こぶだらけのコースもあります。
また地方色豊かなコースがあるのも特徴で、雪の上を走るコースなどもあります。
レースで勝つために
レースで優勝するためには、より軽量な車体を選び、タイヤやハンドルなどをカスタマイズ、服装も動きやすいサイクルパンツにして、シューズにまでこだわるなど、親子揃って全力を尽くす必要があります。
また最低年齢が2歳からのレースだけに、子どもの機嫌がとても重要。楽しんでくれないとスタートラインに立つことすらしてくれません。それだけに空き時間もとにかく楽しく過ごす必要があります。おかげで親子の絆が深まるという声も。
もちろん勝ち負けを気にせずに参加して、純粋にレース会場の雰囲気を楽しむ人もたくさんいます。
まとめ
初めてのスポーツとしても魅力がいっぱいのランバイク。
レースに参加すれば交流の輪が広がるのも魅力で、全国にはたくさんのランバイクチームもあります。
自転車に乗る前の練習として子どもに買ってあげようと思っている方は、スポーツとしてのランバイクにも注目してみてはいかがでしょうか。
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