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【eスポーツ】どんな歴史を辿ってきたの?人気が高まる理由も!

家の中でゲームなんかしていないで、外で子供らしく遊んでいらっしゃい!と幼い頃に叱られたことがある人は多いのではないでしょうか。かつてゲームとは不健全なもの、家の中にこもりっぱなしの原因になる不健康なものだと考えていた人が多くいた頃もあったことでしょう。

子供は風の子と言いつつ、外で遊ばせるのがもっとも良い成長ができるものだと信じられていた経緯があります。体を動かす運動、スポーツとゲームは対極のものだとイメージが強かったからなのかもしれません。

しかし今はそのゲームこそが、まったく新しいスポーツの一つとして数えられる時代になりました。まさに頭脳のスポーツ、eスポーツが誕生し、人々の間で広く周知されるようになったからです。昔とは違い、今やゲームはスポーツの正反対の存在とは言えなくなりつつあります。

ではそんなeスポーツはどのようにして生まれたのでしょうか。そして今、どのような大会や種目が存在しているのでしょうか。

今回はそんなeスポーツについて詳しく解説していきます。

eスポーツってなに?

eスポーツが、そもそも何の略であるのかを皆さんはご存知でしょうか。

これはエレクトロニック・スポーツの略であるそうです。広くは電子機器を使って行う娯楽、競技、スポーツ全体を指す言葉であり、コンピューターゲームやビデオゲームを使ったスポーツ競技のことを指しています。

スポーツで例えるならば、野球には野球の、サッカーにはサッカーの、それぞれ固有のルールがあることでしょう。eスポーツの場合は当然、扱うゲームによってそのルールが異なってきます。ゲームの数と同じだけルールがあり、得意とする選手が存在する、それがeスポーツなのです。それぞれのゲームごとにファン層も大きく異なります。

eスポーツは全体で一つの市場というより、様々な複数競技の市場が集合したものである、という認識が正しいことでしょう。

eスポーツはどのようにして始まった?

eスポーツが有名になったのはここ数年のことである、と考えている人も多いかもしれません。しかし、実はその最古の大会は、なんと1972年にまで遡ることになるのです。この年の10月19日、スタンフォード大学の学生が開催した『スペースウォー!』の大会が記念すべき初めての大会となりました。

このゲームは、世界初のシューティングゲームだと言われています。宇宙戦争をモチーフとした対戦型コンピューターゲームで、画面中心にある太陽を挟んで対峙する2隻の宇宙船を操ることにより、ミサイルで相手機を破壊するという目的の対戦ゲームでした。

そう、今のコンピューターゲームのイメージとは裏腹に、一人で遊ぶことのできないゲームとして作られたものであったのです。自身の操る宇宙船が被弾するか、太陽に追突して破壊されてしまうと相手スコアになってしまいます。これを繰り返しながら制限時間内にスコアを稼いだ方が勝ち、というゲームでした。

この大会はスタンフォードの学生達が招かれて開催され、大賞商品として雑誌『ローリング・ストーン』の1年分の購読料が用意されていたと言います。

さらにこの2年後の1974年には、『セガTVゲーム機全国コンテスト東京決勝大会』という日本最古のeスポーツの大会が開催されることとなりました。この競技は意外にも、かなり早い時期に日本へと上陸してきていたということになります。

eスポーツの世界を大きく変えた、スペースインベーダーというゲーム

1980年になると、アメリカのビデオゲーム会社、アタリが『スペースインベーダー選手権』を開催することになりました。このゲームの名前は、今でも耳にしたことのあるという人が多いのではないでしょうか。

1978年6月16日に、タイトー本社ビルで新作発表会を開いた時に初めてこのゲームが世間に発表されました。同年7月頃から出荷されると同時に瞬く間にブームに火が付き、日本中を文字通りインベード(侵略)していったと言います。今でこそアプリなどでも楽しめるようになっているこのゲームですが、当初はアーケードゲームとして発表されたものでした。

アップライト筐体とテーブル筐体の2種類があり、テーブル筐体は町の喫茶店に多く設置され、友人とお茶をしながらスペースインベーダーを楽しむ人が多くいたそうです。

このゲームのすごいところは、なんといっても日本のみならず全米でも人気を博し、世界のゲーム市場へと広まっていったということでしょう。

ゆっくりと下降してくる敵=インベーダーを撃ちながらスコアを稼いでいくシンプルなシューティングゲームですが、なんといっても双方向からの攻撃という当時としては斬新なゲーム性で多くのプレイヤーたちの心をがっしり捕まえて離さなかったと言います。

FPSゲームの時代へ

1990年代になると、FPSを中心にゲーム人気が高まっていくことになります。特に有名なのが、カプコンがアーケード用対戦格闘ゲームとして1991年に発表したストリートファイター2でしょう。様々な必殺技を持つキャラクターたちの個性を生かし、スキルを生かして相手を倒していく爽快な格闘ゲームです。

当初はアーケードゲームとして発表されたこのゲームは、後にスーパーファミコンなどの媒体でも発表され、続編ゲームも作られるようになり、小学生から若年の社会人まで幅広い層に支持されるようになっていきました。

さらに1995年になると「スーパーストリートファイターⅡ X-Grand Master Challenge-」と「ストリートファイターZERO2」の二つのゲームを競技種目とする大会、Battle by the Bayが開催されることとなります。

また、1992年には初期FPSゲームの代表作、Wolfenstein 3Dが発売されて人気を博することになります。

このゲームは第二次世界大戦中に、アメリカ軍人であるB.J.ブラスコヴィッチが拳銃やナイフといった武器を使って兵士たちと戦っていき、アドルフ・ヒトラーの強化兵士製造計画「アイゼンファウスト計画」を阻止しようとするというストーリーになっています。

このゲームは口コミもあって大ヒットを記録し、Macintosh、スーパーファミコン、3DO、ゲームボーイアドバンスなど幅広い媒体に移植されて長く愛されることとなりました。

そして生まれる、eスポーツという言葉、世界大会

こんなに昔からeスポーツの大会はあるのに、知られたのは随分最近な気がする、と思った人もいることでしょう。実際のところ、このeスポーツという言葉が正式に使われるようになったのは2000年代になってからのことでした。

この頃、韓国でもKeSPA(KOREA e-SPORTS ASSOCIATION)というeスポーツ協会が設立され、国内のeスポーツの成長に大きく貢献していくことになります。

そしてついに、長年熱望されてきた世界大会が始まります。2000年、eスポーツオリンピックとして知られるWorld Cyber Gamesが結成されました。2007年にはChampionship Gaming Seriesの最初のシーズンが開催されることになります。

2010年代ともなれば、さらにインターネットを通じてeスポーツの世界がさらに一般に周知され、大きな広がりを見せるようになります。

大規模な大会は、2000年の段階では約10回程度であったにも関わらず、なんと2010年代には約260回と2.5倍以上に増えることとなりました。アメリカなどではeスポーツでの奨学金制度が導入され、この競技そのものの認識が大きく変わって来ています。

日本でも2018年2月1日、JeSU(Japanese esports Union)が正式設立。eスポーツに関する調査やプロライセンスの発行、大会の認定、関係各所との連携、eスポーツ選手の育成や支援を行っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。現在では、eスポーツをあのオリンピックの正式種目にできないか?という働きかけもあるとのこと。

ひょっとしたら、頭脳のスポーツであるこの競技がオリンピックの正式種目として加わる日もそう遠くはないのかもしれません。

運動は苦手だけれど、頭脳の“スポーツ”なら得意かも?そう思った方はぜひ、eスポーツについてさらにチェックをしてみてください。

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初音

初音

おうちでまったり、頑張る人達を応援するのが好きです。

インドア派ですが、スポーツをはじめ頑張っている人達をおうちで応援してる系ライターです。子供の頃は水泳大好き少女でした。運動音痴だけどスポーツ見るのは大好きです!

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