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ボディビルの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

みなさんはボディビルがどんなスポーツか知っていますか?

「ボディビルディング」という名前の通り、いろいろな種類の器具を使ったウエイトトレーニングで筋肉を刺激して、栄養を摂取することで筋肉を発達させることがボディビルの特徴です。

最近では、ボディビルに特化した器具で筋肉を刺激することで大きく発達させる方法もメジャーになってきています。

今回は、ボディビルのルールや歴史、競技人口、大会について詳しくご紹介します。

ボディビルの起源・歴史について

ボディビルはいつ頃からスポーツとして定着したのでしょうか?ボディビルの起源や世界に広まるまでの歴史をご紹介します。

筋肉を鍛え、たくましい身体を作る」という概念は、古代ギリシャ時代から始まったものです。

しかし、キリスト教の精神至上主義に重きを置かれていたため、長い間肉体を鍛えたり、スポーツをしたりすることはありませんでした。

1896年ギリシャのアテネで第1回目の近代オリンピック競技が開催されました

きっかけは、19世紀末にフランスのクーベルタン男爵が「世界的な規模でオリンピック競技を復活させたい」と呼びかけたことでした。

1897年「近代ボディビルの父」と呼ばれたユージン・サンドー(ドイツ人医師)が書籍「筋力とその強化法」を出版し、トレーニング器具を用いて筋肉を造る理論を普及させました。

その科学的なトレーニング方法は世界に広がりました。

1989年ボディビルの大会の先駆けとなる、鍛えた身体の見栄えなどを競うコンテストがロンドンで開催されました。

20世紀初期世界で起こる大戦をきっかけに兵士が身体を鍛えるためのトレーニングとしてボディビルが奨励され、戦後すぐの日本でもアメリカの兵士たちが筋肉を鍛えている光景が見られました。

トレーニング方法として広まったボディビルが、スポーツ競技の一種となることは誰も想像していなかったかもしれません。

日本におけるボディビルの歴史について

ボディビルの概念は古代ギリシャ時代から広まり始めましたが、日本ではいつからボディビルが浸透していったのでしょうか?
日本国内でのボディビルの歴史をご紹介します。

戦前の日本では若木竹丸氏が書籍「怪力法」を出版し、鍛えた筋肉美と力の強さを披露しました。「ボディビル」という言葉が確立したのは昭和30年(1955年)以降で、のちの日本ボディビル協会の設立に繋がりました。

1955年日本ボディビル協会(現在のJBBF)が発足され、日本ボディビル協会が12月9日に設立されました。国民の健康増進などを目的として設立されましたが、当時は20にも満たない加盟数でした。

1982年日本ボディビル協会から日本ボディビル連盟JBBF)に名称が変更され、国際ボディビル連盟IFBB)に正式に加盟したのは、JBBFとなった1982年です。のちに日本で初めての国際イベント「第18回アジア・ボディビル選手権大会」が東京で開催されました。

1983年女性の日本大会が初めて開催され、ボディビルの認知が高まると同時に、女性のボディビルダーも増加しました。そして1983年に「ミス日本コンテスト」が初めて開催されました。のちの現在の女子日本選手権です。

2002年アジア競技大会でボディビルの日本人選手がメダルを獲得し、釜山のアジア・オリンピック競技では、ボディビルが初めて他のスポーツ種目と並んで参加できました。

ここで日本人選手がメダルを獲得し、日本のメダル獲得数に貢献し、スポーツ競技としてのボディビルが再認識されるきっかけになりました。

近年では世界大会で日本人選手が上位になることは珍しいことではなく、スポーツとしてのボディビルの認知度も高くなっていることが感じられます。

ボディビルと関連のあるスポーツ

トレーニングの一種でもあるボディビルですが、似ているスポーツはいくつかあります。

ウエイトトレーニング」「レジスタンストレーニング」「筋力トレーニング」など、現在はさまざまな名称のトレーニングが存在しますが、これらはボディビルから派生したスポーツです。

ボディビルのルールについて

ボディビルはどのような基準で審査され、評価を受けるのでしょうか?

ルールを詳しくご紹介します。

競技は体重別のカテゴリーに分けて行われ、男性はトランクス、女性はビキニで演技します。

審査は公式審査員7名で行い、予選審査(プレジャッジ)は身体の前・後・横を含めた規定の7ポーズ(女子は5ポーズ)で各審査員が〇✕式で評価し、〇の数が多い選手が決勝に進出します。

予選審査で選ばれた上位選手が決勝では、個人ごとに自分で選曲した音楽に合わせてフリーポーズを1分以内の構成で行います。
審査基準は以下の内容が基本です。

・筋肉の大きさ(バルク)
・筋肉の形と明白さ(カット)
・筋肉の鮮明さ(デフィニション)
・筋肉のバランス(上下の均整など)
・ポーズの流れ
・表現法

肌の色(黒さ)も審査に影響しますが、カラーやオイルの使用が禁止される大会もあります。

また、ドーピングにも厳しく対応し、審査員の指名で選手はドーピング検査を受けることが義務づけられています。

ボディビルの国際的な大会について

ボディビルの国際的な大会の始まり、組織についてご紹介します。

ベン・ウイダー氏が「いちはやく組織を作り、公式大会を開催しよう」と立ち上がったことがきっかけで、1947年に第1回世界大会の開催が実現しました。

この大会は途中中断したこともありましたが、現在のIFBB(International Federation Bodybuilding)として継続され、加盟国は200を超えています。

世界から見た日本のボディビルの強さのレベル

日本のボディビル人口は世界と比べると少ないですが、世界と肩を並べられるレベルで活躍しています。

IFBBに加盟した1982年以降は、毎年の世界選手権とアジア選手権に日本の全国大会で上位入賞した選手を派遣しています。

IFBBのアジア連盟の加盟国は約30カ国で、その中で日本は2位~3位です。

200カ国中10位程度と高成績を収めています。

まとめ

競技としてのボディビルは、日々のトレーニングで鍛えた全身の筋肉の発達度や、筋肉の美しさ、バランスなどを競うスポーツです。

一方でボディビルは、年齢と体力に適したものを実施することで、健康面においてもいい効果があると言われています。日々のトレーニングに取り入れてみることもおすすめです。

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せいえん

せいえん

Let's roll!

趣味は海外旅行、映画鑑賞、筋トレ 10代の頃にハイキングを教えてもらい、国内海外問わず山登り 経験あり。

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