どこよりも熱くお届けするスポーツコンテンツ

NEW POST

スポスルマガジンの最新記事

スポスル スポーツ辞典

パデルの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

皆さんは、「パデル」というスポーツを聞いたことがありますか?

テニスとスカッシュを組み合わせたようなラケット競技なのですが、気軽に爽快感を味わえるスポーツとして、世界中でブームが起こり始めている新感覚スポーツです。

今回は、そんなパデルの歴史やルールについてご紹介します。

パデルの起源・歴史について

1979年代中頃にスペイン人によって発明されたといわれています。

翌年には、スペインの大都市であるマドリードバルセロナのスポーツクラブで普及が始まり、各地にパデルコートが建設されました。

国内の有名スポーツクラブではトーナメントが開催され、スペインでのパデル人気は急速に広まっていきました。

テニス界で知らない人はいない大物選手のラファエル・ナダル選手や、ノバク・ジョコビッチ選手らもパデル競技経験者です。

スペインでブームとなったパデル人気は、徐々にヨーロッパ各地、アルゼンチンをはじめとした南米大陸へと広がっていき、1991年には国際パデル連盟が設立されました。

現在、41か国にパデル連盟が設立されており、世界各地でパデル人気は上昇中です。

日本におけるパデルの歴史について

2013年、パデル普及計画により、埼玉県所沢市の「所沢フットサルパーク」に日本初となるパデルコートが2面建設されました。

翌年には、関西初のパデルコートが大阪市に誕生し、日本各地でパデルコートの建設が進みました。

2016年には、日本のパデルの普及・発展を目的に日本パデル協会が設立され、2017年に国際パデル連盟(FIP)に正式加盟し、2030年までに競技人口100万人達成を目指して活動しています。

現在の日本パデル協会の名誉会長は、なんと『キャプテン翼』の著者である高橋陽一氏です。

髙橋陽一氏は、キャプテン翼マガジンでもパデルを特集するほどのパデル愛好家として知られています。

パデルと関連のあるスポーツ・派生したスポーツ

パデルはテニスから派生したラケット競技で、テニスとスカッシュを合わせたようなスポーツです。テニスと比べ、初心者や力の弱い子供や高齢者もより楽しめるスポーツと言われています。

パデルのラケットは、板状になっています。そのため、どこに当たってもまっすぐ飛んでくれるので、返球しやすいです。

また、ラケットが短いので、テニスよりもボールを捉える感覚がつかみやすく空振りしにくいといわれます。

また、コートがテニスコートの半分ほどの広さなので、力の弱い人でも返球しやすく、周りの壁をうまく利用すれば、移動距離も少なくなるので、テニスよりも動く範囲は狭いです。

テニスとのもうひとつの大きな違いは、ショットの種類にあります。壁を利用してプレイするため、ショットの種類が豊富にあります。

例えば、テニスではスマッシュかハイボレーのところ、パデルではスマッシュ、バンデッハ、ビボラ、リフタード、ガンチョ、ハイボレーと6種類あります。

パワーやスピードはもちろんのこと、緻密なコントロールと頭脳を駆使して駆け引きをしながらゲームを進めていく必要があります。

いかに戦術を駆使して、相手を出し抜くか、それもパデルの醍醐味の一つです。

【関連記事はこちら】⇩
テニスの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

パデルの競技人口について

1991年に国際パデル連盟(FIP)が設立されて以来、今では41ヶ国にパデル連盟があり、世界の競技人口は1800万人を突破しました。

スペインでは、同じラケット競技のテニス人口が年々減少しているのに対し、パデルの競技人口は増え続け、いまや400万人にものぼります。スペインに次いでパデルの競技人口が多い国は、アルゼンチン、ポルトガル、イタリアです。

テニスと同様のランキングシステムが導入されるようになってからは、プロツアーや国際大会などが世界各地で行われています。

日本のパデルの競技人口は、約1万5000人です。全日本選手権などの大会が年間で140大会ほど開催されています。

世界的なパデルブームを受け、日本国内でも今後さらなる競技人口の増加が期待されます。

パデルのルールについて

パデルコートは20×10メートルの長方形で、周囲を強化ガラス(壁)金網(フェンス)で囲まれているのが特徴です。

この強化ガラスと金網を使って返球することができるところが、パデルの醍醐味の一つともいえます。

ラケットは、テニスラケットより短めで、表面に小さな穴がいくつか開いています。ラケットが短い分、力の弱い子どもや運動初心者の方でも始めやすいといわれています。

【基本ルール】
・2対2のダブルスでプレイ
・試合進行、ポイントの数え方はテニスと同じ
・1試合3セットで2セット先取したら勝利
・ワンバウンドまたはノーバウンドで返球する
・周囲の壁にリバウンドしたボールも返球可能

周囲の壁を使ってプレイする点が、テニスと大きく異なるところです。壁をうまく使って攻撃できるかどうかが、勝敗のカギをにぎるといっても過言ではありません。

パデルの国際的な大会について

日本パデル協会主催の公式大会「ジャパンパデルツアー」が行われており、全日本選手権、マスター大会、オープン大会、チャレンジ大会とカテゴリー分けされています。

その他、全国各地のパデル施設で大会が開催されています。また、国際パデル連盟主催の国際大会も日本国内で開催されています。

世界から見た日本パデルの強さのレベル

日本代表チームは男女ともに世界選手権、アジア大会に出場しており、現在は強豪のヨーロッパ、南米諸国には敵わないものの、徐々にレベルを上げてきており、今後の活躍が期待されます。

まとめ

パデルは、テニスと比べて肉体的な負担が少なく、老若男女が気軽に楽しめるスポーツです。

初めてパデルをする方でも、ほとんどの人が20分もあればプレイのコツを掴んで、ゲームを堪能することができるといわれています。

逆に、ハードに動きたい人は、頭も体もフル稼働して、爽快に汗をかけるスポーツです。

また、単なる競技というだけでなく、交流イベントという要素も感じます。こういったところも世界で人気を博している理由でしょう。

日本ではまだまだマイナーなスポーツですが、ブーム到来も遠い未来ではないはず。

今のうちに、パデル文化を先取りしてみてはいかがでしょうか?

【関連記事はこちら】⇩
パデルのプロ選手になるには?活動内容や大会について徹底解説!



  • この記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
ほっけちゃん

ほっけちゃん

好奇心旺盛な何でも体験したがりライター

好きなスポーツはアイスホッケーです。日本ではマイナーですが、観るのもやるのもエキサイティングでハマってしまいました。他に体験したことのあるスポーツは、ダンス、スキー、スノボ、テニス、ボルダリング、サーフィン、ウエイクボード、乗馬、フットサル、ラクロス、ヨガなど。たいしてできないくせに、やりたがりです。

  1. パデルの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

  2. 卓球選手になるには?プロと実業団の活動内容などを徹底解説!

PAGE TOP