世界中で若年層から老年層まで、幅広く親しまれているテニス。
日ごろから楽しんでいるという人もいるのではないでしょうか。
ここでは、テニスの起源・歴史、関連のあるスポーツや競技人口、ルールや国際大会、日本人選手のレベルなど、テニスにまつわる基本的な知識をご紹介します。
テニスの起源・歴史について
テニスの起源は古く、紀元前3000年の古代エジプトまでさかのぼると言われています。
現代のテニスにつながる原型は、11世紀ごろにフランス近辺で考案されたジュー・ド・ポーム(手のひらゲーム)であると考えられています。
初めは素手や手袋をはめてボールを打っていましたが、しだいにラケットが使われるようになりました。
その後イギリスへと伝わると、1870年代にウィングフィールド少佐によって改良され、テニスの別称であるローンテニスと呼ばれるようになります。それ以降、世界中に普及していったのです。
日本におけるテニス史について
日本にテニスを紹介したのは、1878年体操伝習所(後の東京高等師範学校)に来日した米国人教師リーランドであるとするのが定説です。
1886年東京高等師範学校にテニス部が設けられましたが、当時ラケットやボールは輸入品のため高価でした。
代わりの国産ゴムまりが開発され、このゴムまりを使った日本独特の「軟式テニス」が盛んになります。
その後、慶応義塾大学は「軟式では国際交流ができない」と考え、1913年に硬式を採用し、全国の学校に硬式テニスが広まるきっかけとなりました。
テニスと関連のあるスポーツ・派生したスポーツ
テニスと関連のあるスポーツはさまざまありますが、ここでは近年急激に競技人口が増えている「パドル」についてご紹介します。
パドルは、1970年代スペイン発祥のラケットスポーツで、日本へは2013年に上陸しました。
テニスと比べると肉体的な負担が少なく、老若男女を問わず楽しめるスポーツです。強化ガラスと金網に囲まれた、テニスよりも小さいコートでプレーします。
強化ガラスや金網に当たったボールも返球可能なため、多彩なショットが生まれることが特徴です。
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テニスの競技人口について
全世界におけるテニス人口は1億1000万人といわれており、世界競技人口トップ10に入る大変人気の高いスポーツです。
一方、2020年日本テニス協会が発表したデータによると、日本のテニス人口は約343万人となっています。競技人口の減少や、高齢化が進んでいます。
テニスのルールについて
テニスとは、ネットを挟んでノーバウンドまたはワンバウンドで、ボールを打ち合うスポーツです。
2回バウンドする前に返球できなかった場合や、打った球がラインを超えた場合、2回連続でサーブを失敗した場合などに相手へポイントが入ります。
4ポイントを先取するか、3-3の場合は2ポイント連続で取った方が、1ゲームを獲得。テニスのポイントは独特で、「0(ラブ)・15(フィフティー)・30(サーティー)・40(フォーティー)・ゲーム」と数えます。
そして、6ゲームを先取するか、5-5からの2ゲーム先取で1セット獲得です。
なお、6-6ゲームとなった場合は、タイブレークという延長戦を行います。
プロのテニス大会では、3セットマッチでは2セット、5セットマッチでは3セットを先取した方が勝ちです。
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テニスの国際的な大会について
世界中で、グレード別のさまざまな大会が開催されています。
プロテニス選手の世界ランキングは、男子はATP、女子はWTAが管理するツアー公式戦で得られたポイントの合計によって決定。大会のグレードが高いほど、より多くのポイントが獲得できます。
このグレードの頂点に立つのが、グランドスラムといわれる全豪・全仏・ウィンブルドン・全米の4大大会です。
グランドスラムを勝ち上がり世界ランキング上位を目指すことが、多くのプロテニス選手の目標であり、大きなやりがいとなります。
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世界から見た日本女子テニス日本男子テニスの強さのレベル
ここでは、日本女子、日本男子のテニスの強さについて見ていきましょう。
<女子テニス>
現代の日本女子テニス界に衝撃を与えたのが大坂なおみ選手です。2019年、男女通じてアジア人初の世界シングルスランキング1位に輝きました。
女子ダブルスも健闘しており、2021年7月19日時点での世界ダブルスランキングは、トップ100に6人もの日本人選手が名を連ねています。
<男子テニス>
日本男子テニスで特筆すべきは、錦織圭選手の躍進でしょう。世界シングルスランキング自己最高位4位は、アジア男子最高位の記録です。
錦織圭選手に続く日本男子次世代も、着実に実績を積んでいます。ですが、男子テニス界にはパワーテニスの波が来ており、体格面で劣る日本勢は厳しい戦いを強いられている状況です。
このパワーテニスの波にいかに順応していくかが注目されます。
まとめ
今回は、テニスにまつわる様々な基本的な知識をご紹介しました。
興味をもった方はぜひ、メディアなどでテニスを観戦し、ラケットでボールを打つ爽快感を味わってみてください。
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