タッチテニスと聞けばテニスの一種でしょ!?今回は何も捻りなく正解です。
ミニテニスと呼ばれるタッチテニスは、スポンジボールを使用するのでテニスより安全、そしてバドミントンコートほどの小さいコートなので意外とスピード感もあってエキサイティング。
さらにマイナースポーツだけあって競技人口も少なくひょっとすると世界へ羽ばたけるかもの夢、習得までに時間を要さずテニスよりも簡単、そんなタッチテニスの世界を覗いてみましょう。
タッチテニスの起源・歴史
タッチテニスはウィンブルドンも擁するテニスの聖地でもあるイギリスで2002年に生まれたと言われています。
今ではイギリスだけでなくフランス、ドイツ、アメリカ、カナダなどの欧米諸国や中東や日本を含むアジアの一部でもプレイされています。
タッチテニスのルール
コート
シングルスは12m×5m、ダブルスは12m×6mとテニスコートの約30%のサイズ。
バドミントンのコートがダブルスの場合は13.4m×6.1mですので、ほぼ同じ大きさと言われるとイメージできると思います。
とは言うものの少し大きさが異なるので、規定に基づき新しいサービスラインを施すことによってバドミントンコートを利用することも可能です。
ちなみにネットの高さはテニスコートではネットポストの高さ1.07mと決められていますが、タッチテニスはそれより低く設定されていて、ネットポストの高さは0.85mとされています。
ラケット
公式ラケットは、20.9インチ以上21.1インチ以下でラケットヘッドは、107平方インチ以下とされています。
テニスラケットに置き換えると幼稚園~小学校低学年用程度の大きさです。
ボール
公式ボールは直径8cmの黄色いスポンジボールであり、公認ボールはその上にタッチテニスのロゴがあります。
スポンジボールなので発泡性で柔らかく安全なボールなのも特徴です。
テニスとタッチテニスとのゲーム進行における違い
・1セットは4ゲームで行われ、4-4になったら5ポイント先取のタイブレーク方式を採用、2セット先取で勝利。
・デュース時のアドバンテージはなく、1点先に取った方が勝ち。デュースの際はレシーバーが左右どちらでサーブを始めるかを決められる。
・サーブは1本のみであり、かつレット(ネットに当たって相手コートにインしたサーブ)は有効とされゲーム続行。
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タッチテニスの現在地、日本での大会や世界大会について
このタッチテニスには協会が存在します。
その協会を設立したのは、大阪にお住まいの澤田さんと神谷さん、彼らの苦労を知ればマイナースポーツを広める難しさが理解できるのではないでしょうか。
会社の同僚でテニス仲間でもあった二人が見ていたテニスのyoutube動画の画面の横にオススメとしてあった動画を何気なくクリックすると狭いコート内でテニスをしている映像が出てきたそうです。
『なんだコレは!?』これが二人のタッチテニスとの出逢いでした。
その後、インターネットで調べたものの全て英語のページばかりでした。
そこで彼らは偶然にもイギリスのタッチテニス協会のページでYONEXの文字を見つけ、意気揚々とYONEXの日本法人に電話で問い合せました。
「タッチテニスというスポーツを広めたいのですが」
返ってきたYONEXさんの言葉、「え?何ですか?それ?」
それが原動力になって二人で作った「日本タッチテニス協会」。
当時の澤田会長は2018年にyoutubeで初めてタッチテニスの映像を見て魅了され、イギリスから道具を取り寄せて始めたそうです。
いざプレーしてみるとタッチテニスの奥深さに改めて感動したそうです。
これをぜひ日本に普及させたい、多くの人たちが楽しむことで日本のレベルも向上しすれば、いずれ世界で日本人が活躍するだろうと夢見て協会まで立ち上げました。
その後、体験会なども開催するもののまだまだ日本での普及にはほど遠いのが現実です。
このタッチテニスは世界に目を向けると世界ランキング登録が400名程度おり、世界では多くの公式試合が開催されています。
少し前になりますが、2018年にはイギリスを中心にカップ戦や公式試合が開催されています。
ちなみにある程度大きな大会での優勝金が、500ユーロと設定されているので日本円に換算すると約68,000円ほどであり、これではプロで生活するにはとても厳しい環境です。
スポンサーも付かずに大変苦しい状況のタッチテニスではあるものの、ネットでは試合の様子や世界ランカーの紹介ページなどもご覧になれますので気になる方はぜひ検索してみてください。
まとめ
タッチテニス、日本での普及には険しい道がありますが、そうは言っても世界的には広がりを見せているようにも思えます。
タッチテニスで世界に、と考えれば誰もが挑戦できる環境を築くこと、そのためには有力なスポンサーが定着することなのだと思います。
タッチテニス協会を設立された苦労も紹介しましたが、マイナースポーツを広めるためにはやはり資金の面でクリアしなければいけない課題が多くありそうです。
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