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ウォールハンドボールの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

前提知識として、ハンドボールは2つの種類があることをお伝えします。

ひとつは、多くの方がハンドボールというと想像する、7人または11人でプレーしゴールにボールを投げ込む競技。もうひとつは、シングルスorダブルスで行うスカッシュに似たスポーツです。

スカッシュに似たスポーツのウォールハンドボールは、前方の壁にボールを当てるスポーツ。スカッシュとの違いは、ラケットを使わず手を使ってプレーし、シングルスorダブルスで行うことです。

世界的にハンドボールというと、実はこちらのスカッシュに似たスポーツのことを指しますが、ウォールハンドボールと呼んでいるのは日本のみ。

この記事ではそんなウォールハンドボールについてご紹介します!

ウォールハンドボールの起源・歴史について

ウォールハンドボールの原型は、紀元前500年程までさかのぼります。

ラケットなどの道具を必要としないスポーツとして、ヨーロッパあたりで主にプレーされていました。
アイルランドの国技であり、アイルランドの移民がアメリカに持ち込んだのが、現代のウォールハンドボールの発祥です。

アイルランドをはじめとしたヨーロッパ諸国、アメリカ、カナダなどでプレーされており、特にアメリカではコートも多くあり、競技人口も多い人気スポーツです。

ウォールハンドボールは四方を壁に囲まれたフォーウォール、前方の壁だけのワンウォールなどがあります。世界で一般的にプレーされているのは、フォーウォールです。ワンウォールも設備が簡単なため、人気が上昇しています。

日本におけるウォールハンドボールの歴史について

1927年:東京YMCAにウォールハンドボールの専用コートが設置。
1989年:日本ウォールハンドボール協会が設立され、活動開始。
2019年:ウォールハンドボールの第一人者である北原大輔選手が、テレビに出演。

国内大会も年に数回開催され、公式のワンウォールコートがあるのは東日本では静岡の御殿場、西日本では高知の宿毛(すくも)です。

公式コートや大会もあり、少しずつメディアへの露出もしているので、今後ウォールハンドボールの認知度が上昇していくことも考えられます。

ウォールハンドボールと関連のあるスポーツ

ウォールハンドボールは、スカッシュと非常に似たスポーツです。

大きな違いとしては、ラケットを使わないことと、ウォールハンドボールは天井の使用も認められていることです。スカッシュは四方の壁は使えますが、天井に当ててはいけません。

他に関連したスポーツとして、ラケットボールがあります。ラケットボールは、スカッシュのラケットをさらに短くしたラケットを使う競技です。ウォールハンドボールよりも、スカッシュに近いスポーツですね。

ウォールハンドボールの競技人口について

ウォールハンドボールは、ヨーロッパやアメリカではメジャーなスポーツであるため、数万人の競技人口がいると考えられます。日本の競技人口は数百人ほどでしょう。日本ウォールハンドボール協会はFacebookのフォロワーが350人ほどであるため、競技人口は数百人程度と推測できます。

ウォールハンドボールのルールについて

ルール説明の前に、ウォールハンドボールのコートについて触れておきましょう。

ウォールハンドボールには、3種類のコートがあります。

・四方を壁に囲まれたフォーウォールコート
・後ろの壁がないスリーウォールコート
・フロントウォールのみのワンウォールコート

ルールは、スカッシュと似ており、プレーヤーが交互に手のひらでフロントウォールにボールを打ち返します。手には専用グローブの装着が必須です。ワンバウンド以内にボールを打ち返さなければなりません。左右どちらの手で打ち返してもOKです。

試合は、サーバーによるサーブから始まります。フロントウォールに当てさえすれば、どこの壁を使っても構いません。スカッシュと違い、天井に当ててもセーフです。

ポイントは21点先取が基本ですが、11点や15点の試合もあります(大会によって規則が違うようです)。デュースはありません。

いろんな方向の壁を使ってプレーするため、戦略性が非常に高く、パワーやスピード以上にテクニックが問われるスポーツです。20代の方が60歳を超えた方に負けることもあり、これがウォールハンドボールの魅力でもあります。

ウォールハンドボールの国際的な大会について

ウォールハンドボールは、3年に1度のペースで世界選手権が行われています。

日本国内でも2019年に行われたYMCA東山壮カップでは、オーストラリアとエクアドルから参加者が集まり、賑わいを見せた大会となりました。

世界から見た日本女子&日本男子の強さのレベル

2010年に開催されたオーストラリアオープンでは、日本代表の北原大輔選手が準優勝を飾りました。

その後の大会では最上位に入ることはできずとも健闘していますが、ヨーロッパやアメリカにはかないません。

まとめ

今回の記事では、ウォールハンドボールについてお話してきましたが、この記事で初めて存在を知った方も多くおられるかと思います。

スカッシュよりも難易度は低いスポーツのため始めやすいスポーツでもあり、日本ウォールハンドボール協会は体験会なども不定期で開催しているため、1度足を運んでみるのもいいでしょう。

ぜひこの記事をきっかけに、ウォールハンドボールに興味を持ってみてください。

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エスハ

エスハ

スポーツは生活の一部

スポーツをプレーするのも観戦するのも好きな、エスハと申します。 日本では競技人口があまりいない、スカッシュを大学時代にプレーしていました。 中高6年間は野球をしており、今も草野球をしています。 阪神タイガースと楽天イーグルスのファンです。 寝る前に、その日の試合のハイライトをみるのが毎日のルーティン。

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