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ウィンドサーフィンの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

ウィンドサーフィンという競技をご存知でしょうか?

ウィンドサーフィンと聞いて「あまり聞き馴染みがないな」「サーフィンって名前だから海でやる競技なのかな」こうした疑問が浮かんだ方もいるかと思います。

実際に、私もそうでした。

ウィンドサーフィンは、サーフボードと同様の板に帆を貼り、バランスをとりながら海面を進むスポーツです。

コントロールの難しい海の上で進むスピードを競い合うだけでなく、高度なテクニックを駆使し技を魅せるパフォーマンスもこの競技の魅力的な点です。

今回は、そんなウィンドサーフィンについて解説していきます。

ウィンドサーフィンの起源・歴史について

ウィンドサーフィンの起源は、1967年アメリカ(カルフォルニア)まで遡ります。

当時、ヨットマンだったジム・ドレイクホイル・シュワイツァーは、新しくエキサイティングなマリンスポーツはないかと試行錯誤ののち、風を機動力とするヨットと海との一体感を味わえるサーフィンを融合させた新しいスポーツ「ウィンドサーフィン」を考案しました。

ウィンドサーフィンの人気は、発祥地アメリカ本土から1971年1月にはハワイオアフ島に伝わり、ヨーロッパでは1972年2月にスウェーデンを皮切りとして広がりを見せました。

そして、同年の9月にはドイツのズィルト島でレースが開催されるまでに規模は拡大。

1974年には日本の鎌倉海岸、ハワイのカイルアで大会が開催されるなど多くの人々に愛されているスポーツです。

日本におけるウィンドサーフィンの歴史について

1960年代、この頃日本ではスポーツレジャーブームが盛んとなっていました。

その影響もあり、ウィンドサーフィンが日本に上陸したのは、1972年頃

ブーム時には日本中に愛好者が増え続けました。

当時、日本のあちこちの海でウィンドサーフィンが海を走っていたようです。

オリンピック競技としては、1984年ロサンゼルス大会からセーリング競技の一種目として登録されています。

また、2008年北京大会では「RS:X-Windsurfer」という名称で競技が行われました。

ウィンドサーフィンと関連のあるスポーツ

この競技に関連のあるスポーツは、なんといっても「サーフィン」「ヨット」でしょう。

元々考案者はヨットマンであり、ヨットの良さを十分に熟知していたはずです。

そのヨットの良さを引き出す形でサーフィンの要素を付け加えたものがウィンドサーフィンですが、見事に双方の良さを集結した形になっています。

ウィンドサーフィンの魅力は、サーフィンのように波に乗り、海と一体化したような感覚を味わえることです。

また、ヨットのように風を感じ取り、速く走れる点も同じく魅力的です。

ある程度のスピードに達するとプレーニングができる点も注目です。

プレーニングとは、約25km/hを超えるとボード全体が浮上し滑走する一つの技術で、中級者ともなると約50km/hを超えるスピードで走行することが可能なのです。

当然、速く進むだけでなく高く飛んだり、回転したりすることも可能です。

ウィンドサーフィンは、まさに「サーフィン」と「ヨット」のよさを兼ね備えたハイブリッドスポーツなのです!

ウィンドサーフィンの競技人口について

国内のウィンドサーフィンの競技人口は、約4000人と考えられます。

一方で愛好者が約2万人いるとされています。

ウィンドサーフィンのルールについて

ウィンドサーフィンは、大きく分けて2種類、それぞれの競技の中でもまた2種類に大別することができます。

ウィンドサーフィン競技の種類は以下の通りです。

パフォーマンス系(ウェイブ|フリースタイル)
レース系(コースレース|スラローム)

ウェイブは、競技者が規定時間内にジャンプとウェイブライディングの演技を見せ、これをジャッジが判定します。

1対1の対戦で勝敗を決め、トーナメント形式で勝ち上がり、チャンピオンを決めます。

フリースタイルは、「海上のフィギアスケート」と呼ばれており、それぞれの技のクォリティやパフォーマンスを競い合う競技となっています。

空中で縦横にクルクルと回る技を波を使わずに行ったり、ボードの向きも前後がどちらなのか判らなくなるような動きを行います。

コースレースは、国内において競技人口が1番多いカテゴリーとなっています。通常は決められたコースを2周程するレースを複数回行い、合計ポイントによって勝敗が決められます。

大会の規模にもよりますが、200人を超える競技者が一斉にスタートしてコースを周回し競うレースもあります。

スラロームは、競技者8〜16名のグループに分けられ、各グループでの上位選手がトーナメント方式で勝ち上がっていきます。

ウィンドサーフィン競技の中でもスピード感に溢れた競技であり、最も早くコースを走り抜けた者が1番という分かりやすい競技になっています。

ウィンドサーフィンの国際的な大会について

ウィンドサーフィンにおける国際的な大会は主に以下のように5つ挙げられます。

オリンピック
IWT
PWA
ワールドセーリング
ユースオリンピック

世界から見た日本女子セーリング選手&日本男子セーリング選手の強さのレベル

1996年アトランタオリンピックでは、470級女子日本代表が22ヵ国中2位で初のメダルを獲得

2004年アテネオリンピックでは470級男子日本代表が27ヵ国中3位の成績を収め、男子として初のメダルを獲得しました。

この2つのメダルをきっかけに多くの方がセーリングを認知し、競技を始めたことでしょう。

日本のセーリング業界は今、大きな盛り上がりを見せています。

まとめ

オリンピックの正式種目であり、島国である日本にとって多くの注目を集めている競技です。

ウィンドサーフィンの魅力は、スピードやパフォーマンスなどの競技性だけでなく、小学生から壮年の方まで幅広い層に愛され、生涯スポーツとしての位置付けも確立している点も見逃せません。

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