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【パリオリンピック】マラソン日本代表一覧!代表選考の方法は?

パリオリンピックの注目競技の一つがマラソン。
パリの名所を巡るコースでも話題です。
そのマラソン、近年は海外勢の活躍が目立ちますが、今回こそは2004年アテネ大会の野口みずき選手以来となる日本人のメダル獲得にも期待がかかります。
そこで今回は、パリオリンピックのマラソン日本代表選手をご紹介。
気になる各選手の自己最高記録や選手としての特徴、そして今回の代表選考の方法も解説します。

【パリオリンピック】マラソン日本代表・女子

まずは女子の日本代表から。注目の3人のプロフィールをご紹介します。

鈴木優花選手

鈴木優花選手は大東大学で才能を開花させた選手。
全日本大学女子駅伝では1年から3年連続区間賞を獲得し、卒業直前の2022年に名古屋ウィメンズで初マラソンに出場すると、いきなり学生新記録をマークしました。
1999年9月14日生まれ。自己最高記録はマラソングランドチャンピオンシップでマークした2時間24分09秒です。

一山麻緒選手

一山麻緒選手は2020東京オリンピックの代表選手。日本勢としては4大会ぶりとなる8位入賞の結果を残しています。
2021年には男子マラソン日本記録保持者の鈴木健吾選手と入籍
1997年5月29日生まれ。自己最高記録は東京オリンピックの内定を決めた名古屋ウィメンズマラソン2020の2時間20分29秒です。

前田穂南選手

前田穂南選手は東京オリンピックの出場権を賭けた2019年のレースで中盤から独走して注目を集めた選手。オリンピック本番は33位と残念な成績になり、その後も故障や体調不良で苦しみましたが、2024年1月の大阪国際女子マラソン大会で2時間18分59秒の日本記録をマークしました。
1996年7月17日生まれ。

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【パリオリンピック】マラソン日本代表・男子

続いて男子の日本代表をご紹介しましょう。

小山直城選手

小山直城選手は、高校時代に全国都道府県対抗男子駅伝で4区の区間賞に輝いた選手。大学、実業でも駅伝でも駅伝選手として活躍し2022年の東京マラソンに挑戦すると、初マラソンながら2時間8分59秒という記録をマークしました。
1996年5月12日生まれ。自己最高記録は大阪マラソン2024の2時間06分33秒。まだまだ記録向上が期待できる選手です。

赤崎暁選手

赤崎暁選手は拓殖大学で箱根駅伝に4年連続出場した選手。社会人で初挑戦したマラソンではデビューから2レース連続で2時間9分台を記録しています。また2023年に5000mで2週連続13分30秒切りの記録を出すなど、スピードに定評があります。
1998年1月21日生まれ。自己最高記録は、福岡国際マラソン2022の2時間09分01秒です。

大迫傑選手

大迫傑選手は2018年のシカゴマラソンで2時間5分50秒、2019年の東京マラソンで2時間5分29秒という当時の日本記録を樹立した選手。
東京オリンピックで6位入賞を果たすと一時は現役を引退していましたが、2022年2月に復帰。見事にパリオリンピック代表の座をつかみました。

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【パリオリンピック】マラソン日本代表の選考方法

男女それぞれ3人が日本代表として出場するパリオリンピックのマラソン。選手はどのような基準で選考されたのでしょうか。

不満が多かった以前の選考基準

オリンピックのマラソン代表選手は、以前はいくつかのレース結果を元にして日本陸連の理事会などが話し合い、評価して選ぶという形でした。
しかしマラソンはレースによって条件が異なるため、それらを合わせて相対評価するのは不公平だという声が噴出
近年の日本人選手の低迷も受けて、前回の東京オリンピックを機に選考方法が見直されました。

パリオリンピック日本代表の選考基準

現在のマラソンの日本代表の選考では、理事会の評価などの意見が入ることはなくなりました。その代わりに、定められたレースで勝つか、記録を出すことが絶対条件です。
パリオリンピックの代表選手選考要項には、以下の優先順位で日本代表を選考すると書かれています。

①MGCの優勝者
②MGCで2位の競技者
③MGCファイナルチャレンジにおいてMGCファイナルチャレンジ設定記録を突破した記録最上位の競技者。
④選考基準③を満たす競技者がいない場合、MGCで3位の競技者

MGCとは、2023年10月15日に開催されたマラソングランドチャンピオンシップのこと。この大会で1位と2位に入れば、代表が即内定となったのです。
そして3枠目を決める③のMGCファイナルチャレンジとは、ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズのグレードSの競技会のこと。
男子は福岡国際マラソン2023大阪マラソン2024東京マラソン2024の3大会でした。
そして女子は第43回大阪国際女子マラソン名古屋ウィメンズマラソン2024の2大会。
定められた出場資格(MGCチャレンジ対象大会の完走など)を持った選手がこの大会で設定記録を突破すると、その中で最も速い記録を出した選手が3枠目に入るのです。
設定記録は以下の通り。

男子・・・2:05:50
女子・・・2:21:41

かなり厳しい記録となっています。そしてMGCで3位の競技者がこの記録を上回った場合は、それを1秒上回る記録が設定記録になると定められました。

選考レースの結果

パリオリンピック出場のための決定的な大会となったのがマラソングランドチャンピオンシップ。その結果は以下のようになりました。
男子

順位選手記録
1小山直城2:08:57
2赤﨑暁2:09:06
3大迫傑2:09:11

女子

順位選手記録
1鈴木優花2:24:09
2一山麻緒2:24:43
3細田あい2:24:50

この結果、男子1位の小山直城選手と2位の赤﨑暁選手、女子1位の鈴木優花選手と2位の一山麻緒選手はパリ五輪代表が内定
3位の大迫傑選手細田あい選手は、他の選手の記録待ちという状況になりました。

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最終的な結果

3枠目を狙う選手たちは、MGCファイナルチャレンジ対象レースに出場。
しかし男子は設定記録を上回る選手が出ませんでした。
その結果、選考基準の④が該当することになり、MGCで3位だった大迫傑選手が代表に内定しました。
一方の女子は、大阪国際女子マラソンで前田穂南選手が2時間18分59秒の日本新記録をマーク!見事に3枠目の代表の座をつかみ取ったのです。

まとめ

明確で分かりやすい選考方法で決定したマラソンの日本代表。
大会本番に向けてはナショナルチームとしての強化活動は行わず、それぞれの所属チームで強化をしていくことになっています。
選手1人ひとりが持ち味を発揮すれば、久々のメダルにも手が届くかもしれません。

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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