大きな大会レベルになると70mも離れた的の中心にビシビシと矢が命中するアーチェリー。
「かっこいい! やってみたい!」と思いつつも、どうやって始めるの?道具は?費用は?危なくない?
と疑問だらけで二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。
ところがアーチェリーの最初のハードルは、実はそれほど高くないのです。
ここでは初心者がアーチェリーを始める方法を解説します。
アーチェリー 初心者が体験してみるには
全くの初心者がアーチェリーをやってみたいとき、いきなり道具を全て揃えるのはさすがに無謀。
アーチェリーは弓と矢だけでなく、多くの付属品が必要になります。全て新品で揃えると10万円ほどになることも。
まずは道具も全て貸してくれる施設で体験するのがお勧めです。
アーチェリーが体験できるレジャー施設
全国にはアーチェリーが体験できるレジャー施設がたくさんあります。
そういった施設では道具のレンタルや射ち方のレクチャーなどもしてくれるので安心。
料金の相場は1000円台から4000円台となっています。
注意したいのは、体験できるのが「ターゲットアーチェリー」か「フィールドアーチェリー」ということ。
ターゲットはオリンピックでも見られるような平地で標的を狙うタイプで、フィールドは野山のコースをゴルフのように移動しながら行うタイプになります。
またレンタルできる弓も「リカーブ」「コンパウンド」「ベアボウ」の3種類があるため、体験したい種類が決まっている場合は注意が必要です。
連盟主催の体験会や初心者講習会
体験してみたいのがターゲットの場合、各都道府県のアーチェリー連盟(協会)に問い合わせれば、定例の練習会や体験会、初心者講習会を教えてもらえます。
この場合、道具の貸し出しも含めて費用は無料から1000円以下ということがほとんど。実は気軽に参加できて、しっかり指導もしてもらえます。
体験できるのは、オリンピックでもお馴染みのリカーブか、より軽い力で扱え、競技としても人気が高まっているコンパウンドが一般的。
リカーブにするかコンパウンドにするかは、本格的に始める際には悩むことになりますから、どちらか決めていない場合には両方を体験した方が良いかもしれません。
アーチェリー 初心者向け体験会
では実際に体験会に参加する場合、どのような流れになるのでしょうか。
参加時の注意点
アーチェリーを体験するときの注意点は服装です。
下半身は動きを妨げない程度の格好で良いのですが、上半身は弦を巻き込まないために、ある程度ピッタリした服装にする必要があります。
半袖のTシャツや、長袖の場合は袖がだぶつかないものなど、運動しやすい服を選んでください。
安全講習
アーチェリーは時速200kmを超える矢を飛ばす危険な道具。
最初に安全講習を受けることになります。ここでは怪我をしないために絶対に守るべき項目を説明。
時間は10分前後と短い場合がほとんどですので、しっかり集中して聞くようにしてください。
道具を身につける
アーチェリーでは弓と矢以外にもさまざまな道具を使います。
・弦から腕を守る「アームガード」
・弦が服を巻き込むのを防ぐ「チェストガード」
・弦を引く指を保護する「タブ」
・弓の落下を防ぐ「ボウスリング」
・腰から吊るして矢を入れる「クィーバー」
指導者の方が装着の仕方や使い方を説明してくれます。
射ち方を教えてもらう
道具が揃ったら、いよいよ射ち方を教えてもらいます。
まずはシューティングラインをまたいで立ち、弓を構えます。弓は握るのではなく、弓の中心を押すイメージで。弦は人差し指、中指、薬指の3本で引きます。
サイトで標的を狙いながら、弦がアゴと鼻の先端につくまで引き、矢を放ちます。
体験会などでは近くの的を狙うところから始めるのが一般的。そのため初心者でもかなりの確率で当てることができるはずです。
アーチェリー 初心者からのステップアップ
体験してみて「もっと上手くなりたい」と思ったら、連盟の指導者の方や、近くのショップに相談してみてください。
初心者向けの練習法や買った方がいいものを教えてもらえるはずです。
簡単な練習法
初心者のうちはフォームが安定しないもの。アーチェリーでは毎回同じ角度、同じ力、同じ位置で矢を射ることが重要です。
そのため、むやみに射つのではなく、正しいフォームを身につけることが最初のステップ。
そのための練習法は、例えば以下のようなものになります。
・軽くて弦も弱い練習用の弓で引く動作を繰り返す「素引き」
・1mほどの距離の藁の束に向かって射つ「巻藁(まきわら)」
・距離を伸ばしていき、5mほど離れて射つ「近射」
正しいフォームをしっかり身につけるため、高校の部活動などの場合、最初の1〜2ヶ月は素引きだけということも。この辺りは野球の素振りにも似ています。
とはいえ素引きは飽きてしまう可能性も。競技志向なのかレジャー志向なのかによってもやるべきことは違ってきます。
最初に買わなくても良いもの
アーチェリーを続けようと思ったら道具も揃えたくなりますが、弓や矢は慌てて買う必要はありません。
それは自分に合う弓や矢を選ぶ必要があるから。ある程度フォームが固まってから選ばないと、後悔することが多いのです。
まずはアームガードやタブなど身につけるものから買い、弓や矢は教室などの備品を使って練習をする方が、失敗は少なくなります。
まとめ
的に当たれば想像以上に爽快で楽しいアーチェリー。
体験会や初心者講習会を利用すれば実は気軽に体験することができます。
興味があるけどハードルが高そうと思っている方は、まずは都道府県のアーチェリー連盟などに問い合わせてみてはいかがでしょうか。
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